血液凝固異常 - 猫の症状|犬・猫のペット保険選びならFPCのペット保険

血液凝固異常

猫の血液凝固異常とは

ケガなどして出血した際に血が止まるのは、血液を固める(凝固する)一連の働きがあるからです。
この働きに異常があることを、血液凝固異常といいます。
血を止める際には、さまざまな因子(物質)が連鎖状に働くことで、血液を固めています。


血液凝固の段階には、順番に、
・一次止血
・二次止血
・線溶系(せんようけい)
があります。
これらはそれぞれ、下のような働きをします。


●一次止血
血液を最初に固める段階で、出血部位にふたをし、仮止めします。この過程には血小板などが関わります。

●二次止血
一次止血が行われることで、さまざまな血液凝固因子が連鎖的に反応し、仮止めのふたでの止血を強固なものにして、止血が完了します。

●線溶系(せんようけい)
止血の際に固まり出血部位にふたをしている塊を溶かします。これで血管の修復が終了します。血液中の血栓を溶かす作用もこの線溶系という働きで行われます。


これらは連鎖しあうことで相互的に働くため、この血液凝固の働きに異常が起きると、止血異常や血栓形成が起こります。

猫の血液凝固異常の症状

血液凝固異常では、
・血が止まりにくくなって出血傾向になる異常
・血管内に小さな血の塊である血栓ができやすくなる異常
があります。


●血が止まりにくくなる異常
一次止血に関わる血小板やフォンビレブランド因子という物質が減少すると、血が止まりにくくなる異常が現れます。
点状出血といって、点状に内出血が見られたりします。
ただ、猫では血小板減少により、きっかけもなく自然に出血することは、あまりみられません。
フォンビレブランド因子が少ない、またはないフォンビレブランド病は、遺伝性血液疾患で、犬で比較的みられますが、猫では非常にまれです。


二次止血に関わる血液異常では、斑状の内出血(紫斑)や血の塊が皮下にできる血腫(けっしゅ)、手術時または終了後の過剰な出血などがあります。
猫では、血液凝固因子のひとつである第Ⅻ(12)因子が欠乏する遺伝性疾患があり、同じく特定の血液凝固因子が欠乏する遺伝性疾患である血友病と併発する例もみられます。
猫の第Ⅻ(12)因子欠乏症では、自然と出血することはあまりありません。


●血栓ができやすくなる異常
他に、血液凝固異常の中で、重要な異常として、DIC(Disseminated Intravascular Coagulation)があります。
DICは、播種性血管内凝固症候群(はしゅせいけっかんないぎょうこしょうこうぐん)とも呼ばれます。
全身的な疾患などにより体が末期的な状態になると、全身の血管内で血栓が形成され、さまざまな臓器や小さな血管につまり、多臓器不全などを引き起こすことのある状態です。
同時に、血栓形成で血小板や血液凝固因子が大量に使われたり、その血栓を溶かそうとする働き(線溶系)が強まったりすることで、出血傾向もみられます。
DICは、集中的な治療を行っても命を落とすことが多い非常に危険な状態です。

猫の血液凝固異常の原因

猫の血液凝固異常の原因は、以下のようなものが挙げられます。

<猫の血液凝固異常の原因>

・第Ⅻ(12)因子欠乏症
・血友病
・免疫介在性血小板減少症
・肝疾患
・骨髄の腫瘍
・DIC(播種性血管内凝固症候群)
・殺鼠剤
など


血小板減少は免疫が関わって起こることもあれば、骨髄の腫瘍、DIC、猫伝染性腹膜炎などでも起こります。
骨髄の腫瘍は、猫白血病ウイルス感染症と関わっていることも多いです。
DICは、腫瘍や肝リピドーシスなどの肝疾患、猫伝染性腹膜炎など重度の全身性疾患でみられます。
殺鼠剤は、止血異常を起こしネズミを出血死させる薬が国内で広く使用されており、この殺鼠剤を誤食することで、止血異常に陥ります。


血液凝固異常の際の検査は、以下のようなものがあります。
症状や経過、検査結果などにより、行われる検査も異なります。

<血液凝固異常の際の検査>

・視診/身体検査
・血液検査(血液凝固検査など含む)
・FIV/FeLV検査
・X線検査
・超音波検査
など


他にも必要な検査があれば行われます。

猫の血液凝固異常の予防方法

血液凝固異常の原因はさまざまで、原因により、予防方法があるものとないものがあります。
血液凝固異常の一因となる殺鼠剤に関しては、猫が誤食しないように管理することが予防方法になります。
異常が見られたら、動物病院を受診しましょう。

猫が血液凝固異常になってしまったら

血液凝固異常では、その原因に沿った治療を行います。
免疫が関わる病気では免疫抑制剤、殺鼠剤中毒ではビタミンKなどが投与されます。
このように、治療法があれば行い、同時に症状の緩和や、全身の状態を上げる治療も行います。
遺伝性疾患が分かっていて、手術などが避けられない状況の場合、対処できるように事前に準備します。
過剰な出血やその可能性、またDICなど、必要な場合は輸血します。


いつもと違いおかしい様子がある場合は、動物病院に連れて行きましょう。

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