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ミニチュア・ダックスフンドの特徴・飼い方

ミニチュア・ダックスフンド

ミニチュア・ダックスフンド

photo by valte

胴長短足というかわいらしいスタイルが人気のミニチュア・ダックスフンド。ここでは、これからミニチュア・ダックスフンドを飼いたいと思っている方や現在ミニチュア・ダックスフンドを飼っている方にも役立つミニチュア・ダックスフンドの特徴や気を付けたい病気やケガなどをご紹介します。

ミニチュア・ダックスフンドってどんな犬?

特徴

ルーツ

ダックスフンドはドイツ原産の犬種とされていますが、エジプトの壁画に胴長短足のダックスフンドらしき犬が刻まれていることから、エジプトがルーツという説もあるようです。
短い足を生かしアナグマ猟をしていたこともあり、ドイツ語でアナグマを意味する「ダックス」と犬を意味する「フント」が名前の由来になったとされています。
祖先犬はジュラ・ハウンドと言われており、その後、さまざまな犬種との交配(ロングはスパニエル、ワイヤーはテリアなど)を経て、現在のミニチュア・ダックスフンドが誕生したと伝えられています。

性格

ミニチュア・ダックスフンドは被毛のタイプによって性格が少し違いますが、基本的には人懐っこくて好奇心旺盛です。飼い主と遊びながら甘えたり、いたずらをして飼い主の気を引いたりする一面が見られるでしょう。
また、頑固で警戒心が強い傾向もあるので、知らない人には吠えてしまう場合もあります。よく吠える犬種としても知られていますが個体差があり、フレンドリーな性格の場合もあるようです。

<各被毛のタイプの傾向>
・スムース…元気、飼い主に忠実、強気
・ロング…甘えん坊、温厚、優しい
・ワイヤー…やんちゃ、強気、活発

飼うときのポイント

日常のケア

爪切りや歯磨き、ブラッシングなど日常のケアにはさまざまありますが、中でも耳掃除は欠かせません。垂れ耳のミニチュア・ダックスフンドは耳の中の通気性が悪く、汚れがたまりやすくなっています。異臭の原因にもなるので、こまめに手入れをしてあげましょう。
また、足裏の毛のケアも必要です。肉球の間から毛が出ていると滑りやすくなり、ケガの原因となってしまいます。足裏の毛のケアは見逃してしまいがちなので、爪切りと合わせて行うと良いでしょう。

飼育のポイント

ミニチュア・ダックスフンドは胴長短足という特徴的な体型から、椎間板ヘルニアなどの腰の病気になりやすい傾向にあります。腰に負担をかけないように、上り下りやジャンプなどの動作は極力避けましょう。フローリングは滑りやすいのでカーペットを敷くなどの対策も大切です。肥満が原因になることもあるので、食事はしっかりと管理してください。
また、猟犬だったこともあり、本能的に何かを追う習性があります。遊んでいるうちに誤飲してしまうケースもあるので注意しましょう。

※こちらに掲載している性格、日常のケアや飼育のポイントは、犬種の傾向や一般論を記載したものになります。それぞれ個性がありますので、あくまで参考情報としてご活用ください。

ミニチュア・ダックスフンドの気を付けたい病気やケガ

ミニチュア・ダックスフンド

photo by TanteLoe

当社に寄せたられた保険金請求のデータを集計・分析し、ミニチュア・ダックスフンドがかかりやすい病気やケガをまとめました。
ペットを飼うにはその品種がなりやすい傷病について知ることも大切です。かかりやすい病気やケガを知り、ケアすることで、防げる病気やケガがあります。もちろん全てを防げるわけではありませんので、もしものときにすぐ対応できるようにしておくことも大切です。

ミニチュア・ダックスフンドのかかりやすい【※1】病気やケガ

【注1】「かかりやすさ」について:当社への保険金請求の回数が多いものを「かかりやすい」と定義しています。なお、今回の調査対象は、2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データになります。

1位:皮膚病

皮膚病の原因はアレルギー性のものやノミ・ダニなどの寄生虫、細菌の繁殖などさまざまです。皮膚病になると皮膚に炎症が起こりかゆみや脱毛などの症状が現れます。掻くことで皮膚を傷つけてしまいさらに悪化することもあるので気を付けなければなりません。
また、被毛のケアをおろそかにしていると、皮膚に汚れがたまってしまい皮膚病にかかりやすくなります。ミニチュア・ダックスフンドは被毛のタイプが3種ありますが、特に毛の長いロングタイプは注意が必要です。こまめにブラッシングをしながら定期的な皮膚のチェックを心がけましょう。

<治療費例>
治療期間:8か月
通院回数:12回
合計治療費用:74,420円
一通院当たりの治療費例:6,460円(診察料、検査、薬浴、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

皮膚病の原因によって治療法が異なるため、かかる費用に幅があります。長期間の通院治療が必要になる場合もあるので、一通院当たりの治療費が数千円でも最終的に治療費が高額になることも意識しておきましょう。

2位:外耳炎

外耳炎は、マラセチアなどのカビや耳ダニのほかに、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎など全身性の皮膚炎との併発や腫瘍・異物などが外耳道に挟まることでも発症します。
外耳炎になると臭いのするベトベトとした耳垢がたまり、かゆみや痛みから耳を引っ掻く様子を見せます。放置していると炎症が奥まで広がり、中耳炎や内耳炎を引き起こす場合もあります。
特にミニチュア・ダックスフンドのようなたれ耳の犬種が発症しやすい傾向があります。こまめに耳のケアを行ってください。

<治療費例>
治療期間:10か月
通院回数:10回
合計治療費用:56,844円
一通院当たりの治療費例:5,508円(診察料、処置料、検査、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

外耳炎の原因は、上記の通りさまざまあり、その多岐にわたる治療法のため、かかる費用に関しても幅が生じます。数回の通院で済む場合もあれば、この例のように長期間の通院治療を要するケースもあるため症状が治まるまでかなりの費用がかかる場合もあります。

3位:椎間板ヘルニア

胴が長く足が短いミニチュア・ダックスフンドは、その特徴的な体型から腰に負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種です。
激しい運動だけでなく、ソファや階段などの上り下り、遊んでいる最中のジャンプなどは、腰に大きな負担がかかります。高い場所から飛び降りただけでも椎間板ヘルニアになる場合があるので十分に注意しなければなりません。肥満も原因のひとつなので、体重管理はしっかりと行ってください。
椎間板ヘルニアを発症すると、食欲不振、元気喪失、足を引きずるといった症状がみられます。重症の場合には、肢の麻痺、排泄障害、自力で立ち上がれないなどの症状がみられるので、できるだけ早く動物病院に連れて行ってあげましょう。

<治療費例>
治療期間:1年1か月
通院回数:13回、手術回数:1回、入院日数:7日間
合計治療費用:638,679円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

軽度の場合は内科療法、重度の場合は外科的治療(手術)が一般的です。手術を行う場合、一定期間の入院が必要になるので、入院費と前後の通院費用を合わせると上記事例のようにかなりの治療費用がかかる傾向にあります。

4位:腫瘍

ミニチュア・ダックスフンドは腫瘍性の疾患での請求回数が多く、その中でも比較的多く見られる病気が「皮下腫瘍と乳腺腫瘍」です。乳腺腫瘍はメスの病気と思われがちですが、オスの場合でも稀に発症することがあります。

●乳腺腫瘍
腫瘍には良性と悪性がありますが、犬の乳腺腫瘍の場合は50%が良性で残りの50%は悪性と言われています。
乳腺腫瘍の原因は明らかになっていませんが、女性ホルモンが関係していると言われており、オスに比べてメスの発生率が圧倒的に高くなっています。
乳腺にしこりが見られることが特徴的な症状です。悪性の場合は転移の可能性があるので早めに動物病院を受診しましょう。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:3回、手術回数:1回、入院日数:2日間
合計治療費用:120,528円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

乳腺腫瘍の一般的な治療方法は手術による摘出になり、治療費用は摘出する腫瘍の大きさや数などで異なります。転移の確認のために定期的な検査を行う場合もあります。

5位:眼疾患

ミニチュア・ダックスフンドは眼の病気を発症することが多く、さまざまな眼疾患がある中で、比較的多く見られる病気が「結膜炎」です。このほか、ミニチュア・ダックスフンドは緑内障白内障も発症しやすい傾向にあるので注意しましょう。

●結膜炎
シャンプーやゴミ、ウイルスなどの異物が目の中に入ることで結膜が炎症を起こす病気です。角膜炎やドライアイなど、もともと持っている病気で引き起こされる場合もあります。結膜炎になると、目が充血する、涙が多くなるといった症状などがみられ、痛みやかゆみから前足で目を触るなどの様子を見せます。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:2回
合計治療費用:14,580円
一通院当たりの治療費例:8,640円(診察料、検査、外用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

結膜炎は、比較的短期間で治すことができる傾向にある病気ですが、原因によっては長期間の通院治療を要するケースもあります。角膜炎やドライアイなど、もともと持っている病気がある場合はその治療も合わせて必要になります。

ミニチュア・ダックスフンドの治療内容の内訳

ミニチュア・ダックスフンド

photo by BruceEmmerling

ここでは当社に寄せられた請求から、ミニチュア・ダックスフンドの「通院」「入院」「手術」の各分類における請求の割合を紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

通院…94.0%
入院…3.2%
手術…2.9%

割合を見ると、通院の比率が請求の大半を占めることが分かります。
ミニチュア・ダックスフンドの請求回数が多い傷病は、外耳炎や皮膚病です。外耳炎や皮膚病は、一度かかると長い期間にわたって通院が必要になる場合があるため、通院の比率が高くなっているといえます。
手術には請求回数が多い傷病としても挙げられている椎間板ヘルニアや腫瘍が比較的多く含まれています。特にミニチュア・ダックスフンドは体型的に椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種なので注意しましょう。

ミニチュア・ダックスフンドの年齢別請求回数ランキング

ここでは当社に寄せられた請求から、ミニチュア・ダックスフンドの請求回数が多かった病気やケガのランキングを年齢別で紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

<6歳以下>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 皮膚病 5,901円
2位 外耳炎 5,398円
3位 椎間板ヘルニア 21,430円

<7歳以上>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 皮膚病 5,741円
2位 腫瘍 21,068円
3位 椎間板ヘルニア 22,480円

6歳以下と7歳以上で比べると、3位は椎間板ヘルニアと年齢に関わらず共通しています。これは、ほかの犬種ではめったに見られない傾向で、極めて特徴的です。一般的に、ミニチュア・ダックスフンドの椎間板ヘルニアは高齢時に発症しやすいと言われていますが、データによれば、若年時も発症リスクがあると言え、年齢に関わらず注意が必要です。
また、かかりすい病気の一つである皮膚病も6歳以下と7歳以上で1位と共通しています。こちらも年齢問わず通院が多くなることが予想できます。
年齢別で大きな違いとなったのが6歳以下では2位の「外耳炎」と、7歳以上では2位の「腫瘍」です。高齢になると外耳炎で受診する回数より腫瘍性の疾患で受診する回数の方が多くなると言えます。腫瘍性の疾患の治癒には、早期発見、早期治療開始が大切と言われています。様子がおかしければ、早めに動物病院に連れていってあげましょう。

気を付けたいポイントのまとめ

ミニチュア・ダックスフンド

photo by TanteLoe

ミニチュア・ダックスフンドは外耳炎や皮膚のトラブルで病院にかかることが多い犬種です。また、胴が長く足が短い体型から椎間板ヘルニアを発症してしまいやすい傾向にあります。激しい運動、上下動、肥満は腰に負担がかかってしまうので気を付けましょう。フローリングにはマットを敷く、なるべく段差をなくすなどして、住環境を整えてください。
また、もともと猟犬だったことから、本能的に何かを追う習性があります。適度な運動は大切ですが、遊んでいるうちに誤飲してしまうケースもあるので、ボールや噛み砕けるもので遊ぶ際には注意してください。

ミニチュア・ダックスフンドは、頑固で警戒心が強い傾向にありよく吠える犬種として知られていますが、基本的には人懐っこくて好奇心旺盛な性格をしています。スムースは元気で飼い主に忠実、ロングは甘えん坊で温厚、ワイヤーはやんちゃで強気と被毛タイプによって違った魅力を持った犬種です。

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