●はじめに：どんな意味があるの？
ネコのしっぽは時に鳴き声よりもおしゃべりで、そして彼らの暮らしには欠かせない必須アイテムです。彼らと暮らしていてよく見られるしっぽのはたらきや、実はこういう意味だったのだと驚くようなしっぽの役割を4つ紹介したいと思います。

●1：いろんな感情を表現
ネコは人間のようにおしゃべりできませんが（時々おしゃべりする？子もいます）、実はしっぽでさまざまな気持ちを表現しています。うちの子は、私が歩いていると、足元に近寄ってきて、しっぽをすりすりされます。猫のしっぽには、においを発生させる「臭腺」という器官があります。友好的なあいさつと同時に「わたしのもの！」とマーキングしている意味もあります。ぴーんと立てて甘えてみたり、驚いたときはぶわっと膨らんだり、ぶんぶんと振って苛立ちを表現したり、とても雄弁です。

●2：マーキング
うちの子は、扉や柱にしっぽの付け根をこすりつけているのをよく見かけます。猫のしっぽにはにおいを発生させる「臭腺」という器官があり、お気に入りのところに自分のにおいをつけてマーキングしている様子なのです。うちの子が、私の足にもすりすりしてくるのも、「わたしのもの！」とマーキングされるくらい気にいられているのかな？と好意的にとらえています。

●3：座布団がわり？
ネコが自分のしっぽを座布団のようにお尻の下に敷いているのをよく見かけます。実は猫のおしりには肛門腺という臭腺があって、それを地面につけないようにしているのです。地面に自分のにおいを残さないようにと、猫の野生の本能が残っている猫ほどよく見られる行動です。決して座りごこちがよいからじゃないのですね。

●4：防寒道具にもなる
冬場に丸くなって、自分のしっぽの先を顔で覆っているのを見たことがあるでしょうか？実はこれ、呼吸する際に冷たい空気を遮断して、防寒しているのです。ふわふわのしっぽは人間のマフラーみたいな役割も持っているのです。

●おわりに：しっぽを観察してみよう
いろいろな役割をもっているしっぽを観察して、ネコの気持ちやその行動の理由などをわかってあげれば、ネコがもっと身近な存在に感じられるはずです。彼らが近くにやってきたら、しっぽもじっくり観察してあげてくださいね。