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チワワの特徴・飼い方

チワワ

チワワ

photo by Didgeman

大きな瞳と耳が愛らしく甘えん坊のチワワは、人気犬種としてトップクラスです。ここでは、これからチワワを飼いたいと思っている方や現在チワワを飼っている方にも役立つチワワの特徴や気を付けたい病気やケガなどをご紹介します。

チワワってどんな犬?

特徴

ルーツ

チワワの起源は、中国説やエジプト説など諸説ありますが、現時点において有力とされているのはメキシコ原産説です。北アメリカでは最も古い犬種と言われており、アステカ文明の時代に飼育されていた「テチチ」がチワワの祖先と言われています。
チワワの被毛は、短毛のスムース・コートと長毛のロング・コートの2種類あり、スムース・コートの方が原種に近いと言われています。

性格

チワワは、勇敢、臆病、人見知り、友好的など個体差がありますが、基本的には活発で元気な性格をしています。飼い主には忠実で愛情深い傾向があるので、たくさん甘えてくるところも人気の理由の一つです。
見知らぬ人や他の犬を怖がり、警戒心から吠えてしまう一面も見られる場合があるので、無駄吠えをしてしまわないようしっかりとしつけを行うことが重要です。
チワワは感情の起伏が激しい犬種と言われています。暴れまわるときもあれば大人しく甘えてくるときもあり、さまざまな表情を見せるところもチワワの魅力でしょう。

飼うときのポイント

日常のケア

チワワにはスムース・コートとロング・コートの被毛のタイプがありますが、それぞれケアの方法は異なります。

●ロング・コート
長く柔らかな毛質で、耳やしっぽ等に飾り毛があることが特徴です。長毛なのでブラッシングに加えて、コーミングを行い毛のもつれをとってあげてください。もつれ毛があると皮膚病の原因となってしまいます。

●スムース・コート
なめらかで柔らかな光沢のある短毛なので、毛のもつれなどの心配はありませんが、毎日のブラッシングは大切です。また、毛が短いため寒さに弱く、冬になると風邪を引きやすくなります。洋服を着させるなどの対策を取ってあげましょう。

また、スムース・コートとロング・コートの種類に関わらず、チワワは目が大きく涙などの分泌量が多い犬種です。涙をこまめに拭くことで涙やけを防ぐことができます。

飼育のポイント

チワワは好奇心旺盛で活発な性格から、室内だけで遊ばせているとストレスを感じる場合があります。運動不足にならないためにも、散歩をさせてあげることも大切です。ただし、チワワは暑さや寒さに弱い傾向があるので、暑さ・寒さ対策をして外出するようにしましょう。
また、チワワはアグレッシブなところもあり、室内の高いところから飛び降りてケガをするケースがあります。ケガをしないように、なるべく段差のない環境作りを心がけましょう。

※こちらに掲載している性格、日常のケアや飼育のポイントは、犬種の傾向や一般論を記載したものになります。それぞれ個性がありますので、あくまで参考情報としてご活用ください。

チワワの気を付けたい病気やケガ

チワワ

photo by Toshihiro Gamo

当社に寄せたられた保険金請求のデータを集計・分析し、チワワがかかりやすい病気やケガをまとめました。
ペットを飼うにはその品種がなりやすい傷病について知ることも必要です。かかりやすい病気やケガを知り、ケアすることで、防げる病気やケガがあります。もちろん全てを防げるわけではありませんので、もしものときにすぐ対応できるようにしておくことも大切です。

チワワのかかりやすい【※1】病気やケガ

【※1】「かかりやすさ」について:当社への保険金請求の回数が多いものを「かかりやすい」と定義しています。なお、今回の調査対象は、2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データになります。

1位:皮膚病

チワワの被毛にはスムース・コートとロング・コートの2種類あります。特に毛の長いロング・コートは毛並みが悪くなってしまうと皮膚に汚れがたまってしまい皮膚病にかかりやすくなります。
皮膚病の原因はアレルギー性のものやノミ・ダニなどの寄生虫、細菌の繁殖などさまざまです。皮膚病になると皮膚に炎症が起こりかゆみや脱毛などの症状が現れます。
しきりに体を舐める、咬む、肢で体や頭を引っ掻く、家具や床に体や頭をこすりつけるなどのようなしぐさが頻繁にみられた場合は、皮膚病の可能性があるので動物病院へ行くようにしましょう。

<治療費例>
治療期間:5か月
通院回数:10回
合計治療費用:38,911円
一通院当たりの治療費例:3,651円(診察料、薬浴、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

皮膚病の原因によって治療法が異なるため、かかる費用に幅があります。この例のように長期間の通院治療が必要になる場合もあるので、一通院当たりの治療費が数千円でも最終的に治療費が高額になることも意識しておきましょう。

2位:外耳炎

外耳炎は垂れ耳の犬種がなりやすいと言われていますが、大きな耳が特徴的なチワワも気を付けなくてはなりません。チワワは比較的に耳の毛は少ないものの、シャンプーなどで耳の中に水が入ってしまうと湿度が高くなり外耳炎を発症してしまう場合があります。
真菌や細菌が耳の中で繁殖したり耳ヒゼンダニが寄生したりすることで発症することがあります。そのほかにも、全身に広まっている皮膚病と併発する場合や異物などが外耳道に挟まることで発症する場合など原因は多岐にわたります。
外耳炎になると臭いのするベトベトとした耳垢がたまります。かゆみや痛みがあるので耳を引っ掻く様子を見せることが特徴です。

<治療費例>
治療期間:4か月
通院回数:10回
合計治療費用:46,767円
一通院当たりの治療費例:4,903円(診察料、検査、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

外耳炎の原因は、上記の通りさまざまあり、その多岐にわたる治療法のため、かかる費用に関しても幅が生じます。数回の通院で治る場合もあれば、1年以上かかる場合もあるため、症状が治まるまでかなりの費用がかかる場合もあります。

3位:眼疾患

チワワの魅力といえば、つぶらな瞳です。しかし、大きな目だからこそ傷がつきやすく、さまざまな目の病気を発症してしまいます。鼻が短い犬種は、散歩などで目を傷つけやすいことも原因の一つです。
さまざまな眼疾患がある中で、比較的多く見られる病気は「角膜炎」です。

●角膜炎
シャンプーや散歩中の外傷などが原因で角膜に炎症が起こり、目やにや涙が出る、充血、痛みなどの症状が現れます。前足で目をかく、こするといったしぐさが見られるので、放っておくと、さらに角膜が傷ついてしまう場合もあります。

<治療費例>
治療期間:2か月
通院回数:7回
合計治療費用:36,072円
一通院当たりの治療費例:8,813円(診察料、注射、検査、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

角膜炎は点眼薬による治療が基本となりますが、重度の場合は手術が必要になるケースがあります。手術となると治療費用が高額になることはもちろん、犬への負担も大きくなりますので、早期発見・早期治療が大切です。

4位:下痢

下痢には食べすぎや寄生虫・細菌などの感染、誤飲など、原因はさまざまです。検便などの検査によって原因を特定しますが、臆病で神経質な性格からストレスを感じやすくストレスが原因になっている場合や、寒さに弱い犬種でもあるので身体の冷えが原因になっている可能性もあります。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:2回
合計治療費用:13,940円
一通院当たりの治療費例:5,454円(診察料、検査、注射、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

下痢の原因によって治療法や通院回数に幅が出てきますが、皮膚病や外耳炎に比べると比較的短期間で治療を終えることができる傾向にあります。放置しておくと脱水症状などが出る場合があるので早めの治療を心がけましょう。

5位:脱臼

脱臼は、股関節、肩関節や肘関節などでおこることもありますが、チワワに特に多いのは「膝蓋骨脱臼(パテラ)」です。歩き方がおかしいと感じたときはすぐに動物病院を受診しましょう。

●膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝のお皿とも呼ばれる膝蓋骨が正常な位置からずれてしまう傷病です。膝蓋骨脱臼(パテラ)は4段階に分けられ、「グレード1」では日常生活にはあまり支障はありませんが、「グレード4」になると常に脱臼した状態になり歩行が困難になります。原因は生まれつきの形成異常によるものと、高所からの落下などをきっかけに起こる後天性のものがあります。

<治療費例>
治療期間:2か月
通院回数:5回、手術回数:1回、入院日数:2日間
合計治療費用:166,978円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

軽度の場合は内服薬などで様子を見ることがありますが、既に重症化している場合は手術が必要になります。

チワワの治療内容の内訳

チワワ

photo by つるたま

ここでは当社に寄せられた請求から、チワワの「通院」「入院」「手術」の各分類における請求の割合を紹介します。 ※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

通院…94.8%
入院…2.7%
手術…2.5%

割合を見ると、通院の比率が請求の大半を占めることが分かります。
チワワがかかりやすい皮膚病や外耳炎は、一度かかると長期にわたる通院が必要になる場合があるため、通院の比率が高くなっていると言えます。
手術・入院の割合は3%に達していないものの、手術・入院治療が発生した場合はかなり高額な治療費がかかる傾向にあります。
手術の種類はさまざまですが、膝蓋骨脱臼や歯周病(抜歯)が比較的多く含まれています。フローリングにマットを敷く、こまめに歯磨きをするなど発症するリスクを減らす対策をとることも大切です。

チワワの年齢別請求回数ランキング

ここでは当社に寄せられた請求から、チワワの請求回数が多かった病気やケガのベスト3を年齢別で紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

<6歳以下>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 皮膚病 5,058円
2位 外耳炎 4,999円
3位 眼疾患 8,076円

<7歳以上>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 皮膚病 5,654円
2位 外耳炎 5,537円
3位 眼疾患 6,258円

6歳以下と7歳以上で比べると、皮膚病・外耳炎・眼疾患と同じ順位になっていることが分かります。チワワの場合は若くても高齢でも、皮膚病、外耳炎、眼疾患にかかりやすいと言えるでしょう。このように、年齢に関わらず順位が同じというのは特徴的です。

気を付けたいポイントのまとめ

チワワ

photo by Didgeman

チワワは皮膚や耳のトラブルで病院にかかることが多い犬種です。かわいらしい大きな眼だからこそ傷つきやすく眼疾患を発症することもあるので、定期的なチェックを行うことで早期発見につながります。

好奇心旺盛で活発な傾向から、室内だけで遊ばせているとストレスを感じる場合があります。ストレスは万病のもとなので、体を動かす機会を定期的に設けストレスを発散させてあげましょう。ケガをしないように、なるべく段差のない環境作りも大切です。

チワワにはスムース・コートとロング・コートの被毛のタイプがあり、タイプによって魅力や気を付けるポイントも違いますが、飼い主に忠実で愛情深い傾向にあるので、たくさん甘えてくる愛らしい犬種と言えるでしょう。

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