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ミニチュア・シュナウザーの特徴・飼い方

ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザー

photo by Free-Photos

ふさふさの口ひげと眉毛が印象的なミニチュア・シュナウザー。ここでは、これからミニチュア・シュナウザーを飼いたいと思っている方や現在ミニチュア・シュナウザーを飼っている方にも役立つミニチュア・シュナウザーの特徴や気を付けたい病気やケガなどをご紹介します。

ミニチュア・シュナウザーってどんな犬?

特徴

ルーツ

ドイツ原産のシュナウザーは、ジャイアント・スタンダード・ミニチュアの3種類に分かれます。スタンダード・シュナウザーとアーフェンピンシャーやプードルなどを掛け合わせることでミニチュア・シュナウザーは生まれたとされています。
ミニチュア・シュナウザーはネズミなどを退治するために作り出されたと言われており、特徴的な口ひげや眉毛は、狩る際のネズミなどの害虫の反撃から身を守るために備わったと言われています。ドイツ語で口ひげを意味するシュナウザーが名前の由来となっています。

性格

好奇心旺盛で活発な傾向から、遊ぶことが大好きな犬種です。スキンシップも取りやすく、人懐っこくてフレンドリーなので子供がいる家庭にも向いているでしょう。ネズミ捕りなどで活躍していたこともあって、賢く従順で、飼い主の表情や声を読み取りながら行動することもできます。個体差はありますが、警戒心が強く頑固な面も持っており、無駄吠えをしてしまう場合があるので、しつけによってコントロールしましょう。

飼うときのポイント

日常のケア

ミニチュア・シュナウザーの被毛は、ソルト&ペッパー、ブラック、ブラック&シルバー、ホワイトの4種類が認められており、硬い上毛と柔らかい下毛のダブルコートで、抜け毛は少な目ですがこまめにブラッシングをしないと毛玉ができてしまいます。毛玉は皮膚病の原因になるので、毎日ブラッシングを行い定期的にトリミングもしましょう。特徴的な口ひげは食事などで汚れてしまう場合が多いので綺麗にしてあげることも大切です。

飼育のポイント

ミニチュア・シュナウザーは、小型犬の中では運動を必要とする犬種で、毎日の運動は欠かせません。しかし、それほど多くの運動が必要というわけではなく、個体差はありますが、散歩は1日2回30分程度がおすすめです。散歩のほかに、賢い犬種でもあるのでゲームをしながら遊ぶと喜ぶでしょう。
運動やスキンシップが不足しているとストレスがたまってしまい、攻撃的になる場合があります。無駄吠えや噛み癖につながるので長時間の留守番もなるべくさせないようにしてください。
また、ミニチュア・シュナウザーは尿結石や肥満になりやすい傾向にあるので、しっかりと食事管理をすることも大切です。

※こちらに掲載している性格、日常のケアや飼育のポイントは、犬種の傾向や一般論を記載したものになります。それぞれ個性がありますので、あくまで参考情報としてご活用ください。

ミニチュア・シュナウザーの気を付けたい病気やケガ

ミニチュア・シュナウザー

photo by IsabellWolf

当社に寄せたられた保険金請求のデータを集計・分析し、ミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気やケガをまとめました。
ペットを飼うにはその品種がなりやすい傷病について知ることも大切です。かかりやすい病気やケガを知り、ケアすることで、防げる病気やケガがあります。もちろん全てを防げるわけではありませんので、もしものときにすぐ対応できるようにしておくことも大切です。

ミニチュア・シュナウザーのかかりやすい【※1】病気やケガ

【注1】「かかりやすさ」について:当社への保険金請求の回数が多いものを「かかりやすい」と定義しています。なお、今回の調査対象は、2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データになります。

1位:皮膚病

皮膚病の原因はアレルギー性のものやノミ・ダニなどの寄生虫、細菌の繁殖などさまざまです。皮膚病になると皮膚に炎症が起こりかゆみや脱毛などの症状が現れます。
しきりに体を舐める、咬む、肢で体や頭を引っ掻く、家具や床に体や頭をこすりつけるなどのようなしぐさが頻繁にみられた場合は、皮膚病の可能性があるので動物病院へ行くようにしましょう。
ミニチュア・シュナウザーの被毛は、ケアをおろそかにしていると毛玉ができてしまい皮膚病を引き起こす場合があります。ブラッシングをしながら定期的な皮膚のチェックを心がけてください。

<治療費例>
治療期間:2か月
通院回数:5回
合計治療費用:26,947円
一通院当たりの治療費例:6,264円(診察料、検査、薬浴、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

皮膚病の原因によって治療法が異なるため、かかる費用に幅があります。長期間の通院治療が必要になる場合もあるので、一通院当たりの治療費が数千円でも最終的に治療費が高額になることも意識しておきましょう。

2位:外耳炎

外耳炎の原因はさまざまで、カビの一種であるマラセチアや耳ダニ、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの皮膚炎との併発、腫瘍や異物などが外耳道に挟まるなどがあります。
外耳炎になると臭いのするベトベトとした耳垢がたまります。かゆみや痛みがあるので耳を引っ掻く様子を見せることが特徴です。放置していると炎症が奥まで広がり、中耳炎や内耳炎を引き起こす場合もあります。
通気性が悪いたれ耳の犬種がなりやすい病気です。たれ耳のミニチュア・シュナウザーは特に気を付けましょう。

<治療費例>
治療期間:11か月
通院回数:14回
合計治療費用:38,718円
一通院当たりの治療費例:4,536円(診察料、検査、外耳処置、外用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

外耳炎の原因は、上記の通りさまざまあり、その多岐にわたる治療法のため、かかる費用に関しても幅が生じます。数回の通院で治る場合もあれば、1年以上かかる場合もあるため、症状が治まるまでかなりの費用がかかる場合もあります。

3位:尿結石

尿結石は、結石が尿道にとどまり排尿を妨げる病気です。尿結石になると、排尿時の痛みや尿が出にくい、血尿などの症状が現れます。結石が詰まって尿路が完全に塞がると尿を排出できなくなり、命にかかわる場合もあるので、早期治療が重要です。
特にミニチュア・シュナウザーは遺伝的に尿結石になりやすいと言われています。結石にはさまざまな種類がありますが、中でもシュウ酸カルシウム結石やストルバイト結石を発症しやすいようです。
結石は一度治っても再発しやすい傾向があるので、普段の食事に気を配り、水を多く飲ませるように心がけましょう。

<治療費例>
治療期間:2か月
通院回数:7回、手術回数:1回、入院日数:4日間
合計治療費用:145,216円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

尿結石の治療は、原則食事療法または手術で行われます。結石の種類や大きさ等に応じて治療法を選択しますが、結石がすでに大きくなっている場合には、手術で取り除くのが一般的です。

4位:腫瘍

ミニチュア・シュナウザーは腫瘍性の疾患での請求回数が多く、その中でも比較的多く見られる病気が「皮下腫瘍と乳腺腫瘍」です。乳腺腫瘍はメスの病気と思われがちですが、オスの場合でも稀に発症することがあります。

●乳腺腫瘍
腫瘍には良性と悪性がありますが、犬の乳腺腫瘍の場合は50%が良性で残りの50%は悪性と言われています。 乳腺腫瘍の原因は明らかになっていませんが、女性ホルモンが関係していると言われており、オスに比べてメスの発生率が圧倒的に高くなっています。
乳腺にしこりが見られることが特徴的な症状です。悪性の場合は転移してしまうので早めに動物病院を受診しましょう。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:3回、手術回数:1回、入院日数:3日間
合計治療費用:72,256円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

手術による腫瘍の摘出が一般的な乳腺腫瘍の治療法になります。摘出する腫瘍の大きさや数、必要となる入院期間などで費用は異なります。また、転移の確認のために定期的な検査を行う場合もあります。

5位:眼疾患

ミニチュア・シュナウザーは眼疾患での請求も多く、中でも「結膜炎」は頻繁に見られます。目の周りの毛が長い犬種は目に刺激を与えやすいので、結膜炎になりやすいと言えます。
また、若年時に白内障(若年性白内障)を発症しやすい傾向もあるので注意しましょう。

●結膜炎
シャンプーやゴミ、ウイルスなどの異物が目の中に入ることで結膜が炎症を起こす病気です。角膜炎やドライアイなど、もともと持っている病気で引き起こされる場合もあります。結膜炎になると痛みや痒みが出るので、涙が多くなる、充血する、前足で目を触るなど症状が現れます。

<治療費例>
治療期間:約1週間
通院回数:1回
合計治療費用:5,292円
一通院当たりの治療費例:5,292円(診察料、検査、外用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

以上の治療費例のように、結膜炎は比較的短期間で治すことができる傾向にある病気ですが、原因によっては長期間の通院治療を要するケースもあります。角膜炎やドライアイなど、もともと持っている病気がある場合はその治療も合わせて必要になります。

ミニチュア・シュナウザーの治療内容の内訳

ミニチュア・シュナウザー

photo by Winsker

ここでは当社に寄せられた請求から、ミニチュア・シュナウザーの「通院」「入院」「手術」の各分類における請求の割合を紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

通院…92.9%
入院…3.5%
手術…3.5%

割合を見ると、通院の比率が請求の大半を占めることが分かります。
ミニチュア・シュナウザーのかかりやすい皮膚病や外耳炎は、一度かかると治療が長期化する場合や再発を繰り返す場合があります。そのため、通院の比率が高くなっています。
手術・入院の割合は4%に達していないものの、手術・入院治療が発生した場合はかなり高額な治療費がかかる傾向にあります。
手術の種類はさまざまですが、かかりやすい病気でもある尿結石や腫瘍、眼疾患などの治療が多く含まれています。日頃から体調をチェックして早期発見・早期治療をすることが大切です。

ミニチュア・シュナウザーの年齢別請求回数ランキング

ここでは当社に寄せられた請求から、ミニチュア・シュナウザーの請求回数が多かった病気やケガのランキングを年齢別で紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

<6歳以下>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 外耳炎 6,845円
2位 皮膚病 6,697円
3位 尿結石 14,952円

<7歳以上>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 尿結石 15,652円
2位 腫瘍 32,970円
3位 皮膚病 6,453円

6歳以下と7歳以上で比べると、順位の入れ替わりはあるものの、皮膚病と尿結石が共通しています。ミニチュア・シュナウザーは年齢に関わらず皮膚病と尿結石にかかりやすいと言えるでしょう。
年齢別で大きな違いとなったのが6歳以下では1位の「外耳炎」と、7歳以上では2位の「腫瘍」です。垂れ耳のミニチュア・シュナウザーは外耳炎にかかりやすい犬種ですが、高齢になると外耳炎より腫瘍性の疾患で受診する回数の方が多くなると言えます。どんな病気も早期発見、早期治療開始が大切ですが、特に腫瘍は命に関わる病気です。異変があればすぐに動物病院に連れていってください。

気を付けたいポイントのまとめ

ミニチュア・シュナウザー

photo by yuko

ミニチュア・シュナウザーは尿結石を発症しやすい傾向があります。一度発症すると再発することが多いので、普段から食事には気を配り、尿結石ができにくい身体作りを心掛けてください。
年齢に関わらず皮膚病や外耳炎も気を付けなければならない病気です。ミニチュア・シュナウザーはたれ耳で外耳炎を発症しやすく、被毛についてはケアをおろそかにしていると毛玉ができてしまい皮膚病を引き起こす場合があります。ブラッシングで被毛のケアをしながら定期的に耳や皮膚をチェックしてあげてください。

ミニチュア・シュナウザーは好奇心旺盛で活発な性格から毎日の運動は欠かせません。個体差はありますが、運動が足りていないとストレスになってしまい、無駄吠えや噛み癖などにつながってしまうことがあります。スキンシップを十分に行い、長時間の留守番は避けるようにしましょう。肥満にもなりやすい傾向にあるので、肥満からくる病気を防ぐためにも徹底した食事管理と適度な運動が大切です。

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