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ポメラニアンの特徴・飼い方

ポメラニアン

ポメラニアン

photo by Mariamichelle

ふわふわの被毛で包まれたまるでぬいぐるみのようなポメラニアンは人気の高い犬種です。
ここでは、これからポメラニアンを飼いたいと思っている方や現在ポメラニアンを飼っている方にも役立つポメラニアンの特徴や気を付けたい病気やケガなどをご紹介します。

ポメラニアンってどんな犬?

特徴

ルーツ

ポメラニアンの祖先犬はサモエドであるとされており、特徴的なふさふさとした毛並みはサモエドが強く影響していると言われています。ポーランド北西部からドイツ北東部にかけて広がるポメラニア地方にちなんでポメラニアンと名付けられました。
ポメラニアンは、イギリスのヴィクトリア女王が飼っていた犬種としても有名です。ヴィクトリア女王は自身の犬舎で品種改良をするなど、ポメラニアンの発展に力を入れていたと言われています。その後、イギリスだけでなく世界に広まり、現在のような人気犬種となりました。

性格

ポメラニアンは、好奇心旺盛で活発な性格をしており、遊び好きで甘えん坊な傾向もあります。また、フレンドリーな性格から多頭飼いにも向いている犬種と言えます。
ただし、警戒心が強く勇敢な一面もあるので、慣れないうちは吠えたり噛んだりする場合もあります。
室内の番犬としても活躍しますが、噛み癖や無駄吠えをしてしまわないよう、子犬のころからしつけることが大切です。ポメラニアンの無駄吠えは社会化不足も原因の一つとされています。小さいころに散歩などを通して良い経験をたくさん積ませてあげましょう。

飼うときのポイント

日常のケア

ポメラニアンの最大の魅力とも言えるふわふわの被毛は、日々の手入れが欠かせません。ポメラニアンの被毛は硬い毛とふわふわの毛のダブルコートです。抜け毛が多い犬種でもあるので、毎日ブラッシングが必要になります。ブラッシングを嫌がる場合もあるので、子犬のころから慣れさせておくことが重要です。
また、ポメラニアンは活発な犬種なので、毎日の散歩も必要です。行動的ですが、それほど運動量は多くはないので、長時間の散歩は必要ありません。個体差はありますが、毎日2回15分程度の散歩がおすすめです。

飼育のポイント

ポメラニアンはふわふわで美しい被毛を持っていることが特徴で、オレンジやブラック、クリーム、ホワイトなど、その色の数はさまざまな犬種の中でもトップクラスです。
ダブルコートと豊富な毛量から、寒さに強い傾向にありますが、暑さに弱いので注意が必要です。特に夏場は、散歩の際や一緒にどこかに出かける際はもちろん、普段の生活の中でも熱中症にならないように気を付けましょう。
また、生まれつき骨や関節が弱い傾向にあり、ちょっとしたことで骨折や脱臼をしてしまう可能性があります。普段生活をしている場所では段差をなくす、絨毯を敷くなどして住環境を整えてあげましょう。

※こちらに掲載している性格、日常のケアや飼育のポイントは、犬種の傾向や一般論を記載したものになります。それぞれ個性があるので、あくまで参考情報としてご活用ください。

ポメラニアンの気を付けたい病気やケガ

ポメラニアン

photo by Mariamichelle

当社に寄せたられた保険金請求のデータを集計・分析し、ポメラニアンがかかりやすい病気やケガをまとめました。
ペットを飼うにはその品種がなりやすい傷病について知ることも大切です。かかりやすい病気やケガを知り、ケアすることで、防げる病気やケガがあります。もちろん全てを防げるわけではありませんので、もしものときにすぐ対応できるようにしておくことも大切です。

ポメラニアンのかかりやすい【※1】病気やケガ

【注1】「かかりやすさ」について:当社への保険金請求の回数が多いものを「かかりやすい」と定義しています。なお、今回の調査対象は、2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データになります。

1位:皮膚病

皮膚病の原因はアレルギー性のものやノミ・ダニなどの寄生虫、細菌の繁殖などさまざまです。皮膚病になると皮膚に炎症が起こりかゆみや脱毛などの症状が現れます。掻き過ぎると皮膚を傷つけてしまう場合があるので注意が必要です。
ポメラニアンは長毛で被毛の量が多く、きちんとケアをしていないと皮膚に汚れがたまってしまい皮膚病にかかりやすくなります。被毛が多いことで皮膚炎を発症しても外見からは気づきにくく、症状が進行して発覚することもあるので定期的にチェックしましょう。

<治療費例>
治療期間:2か月
通院回数:8回
合計治療費用:50,630円
一通院当たりの治療費例:5,850円(診察料、注射、薬浴、検査、内服薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

皮膚病の原因によって治療法が異なるため、かかる費用に幅があります。長期間の通院治療が必要になる場合もあるので、一通院当たりの治療費が数千円でも最終的に治療費が高額になることも意識しておきましょう。

2位:骨折

骨折で多い原因が、抱っこ時の落下事故と椅子やソファーから飛び降りた際など、高い場所からの落下です。
ポメラニアンは骨折しやすい犬種としても知られているので、特に気を付けなければなりません。落下事故が発生しないよう気を付けるとともに、足の裏の毛を短くカットするほか、フローリング等にはマットを敷くなどして、万が一飛び降りてしまった際の衝撃が軽減されるように住環境を整えてあげましょう。
また、ケガのほかに、肥満などが原因で骨折につながる場合もあるので、体重も気を配りましょう。

<治療費例>
治療期間:2か月
通院回数:6回、手術回数:1回、入院日数:11日間
合計治療費用:400,896円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

骨折は手術や入院を伴う治療になることが多いため、治療費用は高額になります。紹介事例では手術は1度ですが、プレート法等、骨折の治療方法によっては完治までに複数回の手術が必要になる場合があります。

3位:外耳炎

外耳炎を発症すると臭いのするベトベトとした耳垢がたまることが特徴です。かゆみや痛みもあるので耳を掻いたり頭を振ったりする仕草がみられます。
原因はカビの一種であるマラセチアや耳ダニ、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの皮膚炎との併発などが挙げられます。腫瘍や異物などが外耳道に挟まることでも発症することもあります。
外耳炎は垂れ耳の犬種がなりやすいと言われています。ポメラニアンは立ち耳ですが、サイズが小さいうえ耳の中の被毛が多いので通気性があまり良くありません。耳を清潔にしていないと外耳炎を発症してしまうのでポメラニアンも気を付けましょう。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:6回
合計治療費用:47,973円
一通院当たりの治療費例:6,069円(診察料、外耳道処置、外用薬、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

外耳炎の原因は、上記の通りさまざまあり、その多岐にわたる治療法のため、かかる費用に関しても幅が生じます。1か月程度の通院で済む場合もあれば、長期間の通院治療を要するケースもあるため症状が治まるまでかなりの費用がかかる場合もあります。

4位:胃腸炎

下痢や嘔吐、食欲不振、元気喪失などの症状がある場合は、胃腸炎を起こしている可能性があります。胃腸炎の中でも犬に多く見られるものが急性胃腸炎で、脱水症状も引き起こすことがあり、年齢問わず発症します。
胃腸炎の原因は、誤食などで細菌等を体内に取り込んだ場合や、日常のストレスから引き起こされる場合などさまざまです。治療しないままにしておくと慢性化するケースもあるので早期治療を行うことが大切です。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:3回
合計治療費用:34,992円
一通院当たりの治療費例:9,828円(診察料、検査、注射、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

症状や原因によって治療法や通院回数に幅がありますが、皮膚病や外耳炎に比べると比較的短期間で治療を終えることができる傾向にあります。
脱水症状が進行している、全くご飯を食べられないなどの場合には入院治療が必要となることもあります。

5位:脱臼

脱臼は、股関節、肩関節や肘関節などでおこることもありますが、ポメラニアンに特に多いのは「膝蓋骨脱臼(パテラ)」です。歩き方がおかしいと感じたときはすぐに動物病院を受診しましょう。

●膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝のお皿とも呼ばれる膝蓋骨が正常な位置からずれてしまう傷病です。膝蓋骨脱臼(パテラ)は4段階に分けられ、「グレード1」では日常生活にはあまり支障はありませんが、「グレード4」になると常に脱臼した状態になり歩行が困難になります。原因は生まれつきの形成異常によるものと、高所からの落下などをきっかけに起こる後天性のものがあります。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:3回、手術回数:1回、入院日数:4日間
合計治療費用:234,900円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

軽度の場合は内服薬などで様子を見ることがありますが、既に重症化している場合は手術が必要になります。

ポメラニアンの治療内容の内訳

ポメラニアン

photo by cyndibec

ここでは当社に寄せられた請求から、ポメラニアンの「通院」「入院」「手術」の各分類における請求の割合を紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

通院…93.1%
入院…3.6%
手術…3.3%

割合を見ると、通院の比率が請求の大半を占めることが分かります。
ポメラニアンがかかりやすい外耳炎や皮膚病は一度かかると完治しづらい場合もあります。慢性化すると長期にわたる通院が必要になるので、通院の比率が高くなっていると言えます。
手術・入院の割合は4%に達していないものの、手術・入院治療が発生した場合はかなり高額な治療費がかかる傾向にあります。
手術の種類はさまざまですが、骨折や膝蓋骨脱臼などの治療が比較的多く含まれています。

気を付けたいポイントのまとめ

ポメラニアン

photo by funeyes

ポメラニアンは長毛で被毛の量が多く、きちんとケアをしていないと皮膚に汚れがたまってしまい皮膚病にかかりやすくなります。長く豊かな被毛のため寒さには強い傾向にありますが、暑さに弱く、散歩のときはもちろん普段の生活の中でも熱中症にならないように気を付けましょう。
また、骨折や脱臼をしやすい犬種でもあります。20cm程度の高さの座椅子から飛び降りた際に骨折したという事例も確認されているので、段差はなるべくなくし床は滑りにくくするなど、住環境を整えてあげることがとても大切です。

ポメラニアンは好奇心旺盛で活発な性格が多く、飼い主とのスキンシップを喜びます。ただ、噛み癖、無駄吠えで飼い主を困らせてしまうことがあるので、小さいころからのしつけと社会化が大切です。
ストレスも無駄吠えの原因の一つです。散歩や遊びを通してストレスを発散させてあげてください。

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