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シー・ズーの特徴・飼い方

シー・ズー

シー・ズー

photo by RobynRandell

モコモコとした見た目がかわいらしいシー・ズーは、飼いやすさも人気の理由の一つです。ここでは、これからシー・ズーを飼いたいと思っている方や現在シー・ズーを飼っている方にも役立つシー・ズーの特徴や気を付けたい病気やケガなどをご紹介します。

シー・ズーってどんな犬?

特徴

ルーツ

シー・ズーはチベットのラサアプソと中国のペキニーズを交配して作り出されたと言われています。中国の神聖な動物「獅子」の名前から「獅子狗(シーズーコウ)」と名付けられました。当時シー・ズーは中国の王侯貴族に神聖な動物として大切に飼われていましたが、戦争等によって絶滅寸前まで追いやられたそうです。しかし、一部のシー・ズーはイギリスにわたって生き残り、現在の愛玩犬として世界中で親しまれるシー・ズーにつながっていると言われています。

性格

人懐っこくて甘えん坊な一面と遊び好きで活発な一面を持ち合わせている性格が多く、飼い主様はもちろん、他の人や犬とフレンドリーに接するので飼いやすい犬種と言えるでしょう。また、家族に対して愛情深く、忠実な傾向があるので子供やお年寄りなどのペットとしても向いています。
シー・ズーは穏やかな一方、頑固でプライドが高いところも見られることがあります。甘やかすだけではなく、わがままな性格にならないようにしっかりとしつけも行ってください。

飼うときのポイント

日常のケア

シー・ズーの魅力の一つでもある長い被毛は、ダブルコートですが抜け毛が少ないことが特徴です。被毛は伸び続けるので、そのままにしていると毛玉ができてしまいます。毛玉は皮膚病の原因にもなるので、毎日のブラッシングや定期的なトリミングを行い綺麗に保つことが必要です。また、目の周りの被毛が目に入ってしまい、眼球を傷つけてしまう場合があります。目の周りの被毛はカットするかゴムで結ぶと良いでしょう。

飼育のポイント

寒い地域で生まれたシー・ズーは、暑さに弱い傾向があります。日本の夏は高温多湿のため、温度管理には気を付けなければなりません。また、毛量が増え過ぎるとさらに体温調節ができにくくなってしまうので注意が必要です。室内で飼い、エアコンなどで温度管理を行いましょう。
シー・ズーは太りやすい傾向もあるので、適度な運動も大切です。ただ、暑い日の散歩では体調を崩してしまう場合があるため、様子を見ながら行ってください。

※こちらに掲載している性格、日常のケアや飼育のポイントは、犬種の傾向や一般論を記載したものになります。それぞれ個性がありますので、あくまで参考情報としてご活用ください。

シー・ズーの気を付けたい病気やケガ

シー・ズー

photo by 12122

当社に寄せたられた保険金請求のデータを集計・分析し、シー・ズーがかかりやすい病気やケガをまとめました。
ペットを飼うにはその品種がなりやすい傷病について知ることも大切です。かかりやすい病気やケガを知り、ケアすることで、防げる病気やケガがあります。もちろん全てを防げるわけではありませんので、もしものときにすぐ対応できるようにしておくことも大切です。

シー・ズーのかかりやすい【※1】病気やケガ

【注1】「かかりやすさ」について:当社への保険金請求の回数が多いものを「かかりやすい」と定義しています。なお、今回の調査対象は、2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データになります。

1位:皮膚病

シー・ズーは皮膚が敏感な犬種です。特徴でもある被毛のケアをおろそかにしていると、皮膚に汚れがたまってしまい皮膚病にかかりやすくなります。
皮膚病の原因はアレルギー性のものやノミ・ダニなどの寄生虫、細菌の繁殖などさまざまです。皮膚病になると皮膚に炎症が起こりかゆみや脱毛などの症状が現れます。掻き過ぎると皮膚を傷つけてしまう場合があるので注意しましょう。

<治療費例>
治療期間:3か月
通院回数:8回
合計治療費用:55,590円
一通院当たりの治療費例:7,236円(診察料、薬浴、検査、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

皮膚病の原因によって治療法が異なるため、かかる費用に幅があります。長期間の通院治療が必要になる場合もあるので、一通院当たりの治療費が数千円でも最終的に治療費が高額になることも意識しておきましょう。

2位:外耳炎

外耳炎は通気性が悪く、湿度が高くなりやすいシー・ズーのようなたれ耳の犬種がなりやすい病気です。
真菌・細菌の繁殖や耳ヒゼンダニが寄生のほか、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの全身性の皮膚病との併発、異物などが外耳道に挟まることでの発症など原因は多岐にわたります。
外耳炎になると臭いのするベトベトとした耳垢がたまります。かゆみや痛みがあるので耳を引っ掻く様子を見せることが特徴です。放置していると炎症が奥まで広がり、中耳炎や内耳炎を引き起こす場合もあります。

<治療費例>
治療期間:9か月
通院回数:11回
合計治療費用:44,479円
一通院当たりの治療費例:4,320円(診察料、耳処置料、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

外耳炎の原因は、上記の通りさまざまあり、その多岐にわたる治療法のため、かかる費用に関しても幅が生じます。数回の通院で済む場合もあれば、この例のように長期間の通院治療を要するケースもあるため症状が治まるまでかなりの費用がかかる場合もあります。

3位:眼疾患

シー・ズーは目が大きいため異物が入りやすい犬種です。また、鼻が短い犬種は目が乾きやすい傾向があるほか、散歩などで目を傷つけやすいことも眼疾患を発症しやすくさせています。
さまざまな眼疾患がある中で、比較的多く見られる病気は「角膜炎」です。

●角膜炎
シャンプーや散歩中の外傷などが原因で角膜に炎症が起こり、目やにや涙が出る、充血、痛みなどの症状が現れます。前足で目をかく、こするといったしぐさが見られるので、放っておくと、さらに角膜が傷ついてしまう場合もあります。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:4回
合計治療費用:10,044円
一通院当たりの治療費例:5,832円(診察料、検査、外用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

角膜炎は点眼薬による治療が基本となりますが、重度の場合は手術が必要になるケースがあります。手術となると治療費用が高額になることはもちろん、シー・ズーへの負担も大きくなりますので、早期発見・早期治療が大切です。

4位:腫瘍

シー・ズーは腫瘍性の疾患での請求回数が多く、その中でも比較的多く見られる病気が「皮下腫瘍」と「乳腺腫瘍」です。乳腺腫瘍はメスの病気と思われがちですが、オスの場合でも稀に発症することがあります。

●乳腺腫瘍
腫瘍には良性と悪性がありますが、犬の乳腺腫瘍の場合は50%が良性で残りの50%は悪性と言われています。
乳腺腫瘍の原因は明らかになっていませんが、女性ホルモンが関係していると言われており、オスに比べてメスの発生率が圧倒的に高くなっています。
乳腺にしこりが見られることが特徴的な症状です。悪性の場合は転移してしまうので早めに動物病院を受診しましょう。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:4回、手術回数:1回、入院日数:2日間
合計治療費用:92,603円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

一般的に乳腺腫瘍は手術によって腫瘍を摘出します。摘出する腫瘍の大きさや数などで費用は異なり、入院をした場合はさらに費用がかかるでしょう。また、転移の確認のために定期的な検査を行う場合もあります。

5位:胃腸炎

下痢や嘔吐、食欲不振、元気喪失などの症状がある場合、胃腸炎を起こしている場合があります。
胃腸炎の原因はさまざまで、誤食などで細菌等を体内に取り込んでしまった場合や、日常のストレスから引き起こされる場合などがあります。
胃腸炎の中でも犬に多く見られるものが急性胃腸炎です。脱水症状も引き起こす場合があるので注意しなければなりません。治療しないままにしておくと慢性化するケースもありますので、早期治療を行うことが大切です。また、シー・ズーのような短頭犬種は身体の構造からよく嘔吐をすることがあると言われているので日ごろから気を付けましょう。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:3回
合計治療費用:20,714円
一通院当たりの治療費例:8,683円(診察料、検査、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

症状や原因によって治療法や通院回数に幅がありますが、皮膚病や外耳炎に比べると比較的短期間で治療を終えることができる傾向にあります。
一方で、脱水症状や食欲が全くないなど症状が重い場合は入院治療が必要となることもあります。

シー・ズーの治療内容の内訳

シー・ズー

photo by Free-Photos

ここでは当社に寄せられた請求から、シー・ズーの「通院」「入院」「手術」の各分類における請求の割合を紹介します。 ※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

通院…96.2%
入院…1.9%
手術…1.9%

割合を見ると、通院の比率が請求の大半を占めることが分かります。
シー・ズーの請求回数が多い傷病は、皮膚病や外耳炎です。皮膚病や外耳炎は、一度かかると完治しにくく再発することがあるので、何度も通院が必要になる場合があります。そのことが通院の比率が高くなっている要因と言えます。
手術・入院の割合は2%に達していないものの、手術・入院治療が発生した場合はかなり高額な治療費がかかる傾向にあります。
手術の種類はさまざまですが、眼疾患が比較的多く含まれています。シー・ズーは目が大きいため目を傷つけないように日頃から気を付けることも大切です。

シー・ズーの年齢別請求回数ランキング

ここでは当社に寄せられた請求から、シー・ズーの請求回数が多かった病気やケガのランキングを年齢別で紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

<6歳以下>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 皮膚病 5,644円
2位 外耳炎 5,623円
3位 眼疾患 8,536円

<7歳以上>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 皮膚病 10,337円
2位 腫瘍 22,503円
3位 眼疾患 9,208円

6歳以下と7歳以上で比べると、3位は眼疾患と共通しており、シー・ズーは目が大きくて傷がつきやすいという特徴から年齢に関わらず眼疾患の治療が多くなりがちと言えるでしょう。
また、かかりすい病気の一つである皮膚病も共通して1位となっています。高齢の方が一診療あたりの平均治療費が約2倍と、皮膚炎についての治療費は高齢になる方が高額になる傾向にあるといえます。
年齢別で大きな違いが表れたのは、「腫瘍」です。高齢になると外耳炎で通院する回数より腫瘍性の疾患で受診する回数の方が多くなっています。腫瘍性の疾患の治癒には、早期発見、早期治療開始が大切と言われているので、様子がおかしければ早めに動物病院に連れていってあげましょう。

気を付けたいポイントのまとめ

シー・ズー

photo by sadlermark

シー・ズーは皮膚が敏感で、皮膚病や外耳炎が発症しやすい傾向にあります。被毛が清潔にされていないことで皮膚病になる場合もあるので日頃からのケアが必要です。目が大きく鼻が短いため目が傷つきやすく、眼疾患を発症する場合があるので注意しましょう。
また、個体差がありますが暑さに弱い犬種なので、エアコンなどで温度管理をする必要があります。散歩する際は熱中症にならないように気をつけてください。肥満になりやすい体質でもあるので、肥満からくる病気を防ぐためにも徹底した食事管理と適度な運動も大切です。

上品な長い被毛が魅力的なシー・ズーは、人懐っこく甘えん坊な性格が多いです。頑固でプライドが高いところもあるようなのでしつけも必要ですが、好奇心旺盛で活発な一面もあります。

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