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トイ・プードルの特徴・飼い方

トイ・プードル

トイプードル

photo by Yasuhiko Ito

かわいらしい見た目と人懐っこい性格のトイ・プードルは人気が高い犬種です。ここでは、これからトイ・プードルを飼いたいと思っている方や現在トイ・プードルを飼っている方にも役立つトイ・プードルの特徴や気を付けたい病気やケガなどをご紹介します。

トイ・プードルってどんな犬?

特徴

ルーツ

プードルはもともと、漁師が水辺で撃ち落とした鴨を回収する水猟犬として活躍していたと言われています。有名な「プードルカット」は、入水したとき、体温の低下防止と泳ぎやすくするために生まれたものとされています。現在ではテディベアカットやアフロカットなどさまざまなスタイルが楽しめることも人気の理由の一つでしょう。

性格

性格は活発で人懐っこく、感性豊かで、他の犬ともすぐに仲良くなれるほどフレンドリーな傾向にあります。賢く、飼い主に従順なところから育て方次第でわがままに育ってしまう場合もあるので、きちんとしつけをすることが重要です。
また、トイ・プードルにはさまざまな毛色のバリエーションがあり、毛色によって性格や特徴の違いがあると言われています。個体差はありますが、ブラックは落ち着きがあり従順、アプリコットは活発でマイペースといった傾向にあるともいわれていますので事前にチェックしておくと良いでしょう。

飼うときのポイント

日常のケア

トイ・プードルの毛は抜けにくくケアが簡単と思われがちですが、巻き毛なので毛玉にならないよう毎日のブラッシングは欠かせません。毛玉をそのままにしておくと絡まり、皮膚にはりつてしまい湿疹や痒みなどの皮膚炎を発症してしまう場合があります。毛玉を取り除く際、肌に負担がかかり痛みを伴ってしまうこともあるので、できるだけ毎日ブラッシングをしてあげてください。毛が伸びやすいのでトリミングは月1回を目安に行うと良いでしょう。
また、ブラッシングのほかに、耳掃除や歯ブラシ、爪切りなどの手入れも大切です。そのため、どこでも触られて良いように、子犬のころから慣らしておくようにしてください。

飼育のポイント
トイ・プードルは小型犬ですがルーツが猟犬と言われているため、活発で運動量も豊富です。室内犬だからと言って室内だけで遊ばせていると、運動不足でストレスを感じるようになってしまう場合もあるので散歩や広い公園などで遊ばせてあげると良いでしょう。
また、フレンドリーな性格で他の犬や人との交流を喜ぶ傾向にあります。無駄吠えは恐怖心や威嚇からと言われているので、小さいうちからたくさん触れ合うことで人や犬に慣れさせておくのもおすすめです。長時間の留守番などもストレスにつながってしまうので、寂しくしないようにしてあげましょう。

※こちらに掲載している性格、日常のケアや飼育のポイントは、犬種の傾向や一般論を記載したものになります。それぞれ個性がありますので、あくまで参考情報としてご活用ください。

トイ・プードルの気を付けたい病気やケガ

トイプードル

photo by Toshihiro Gamo

当社に寄せたられた保険金請求のデータを集計・分析し、トイ・プードルがかかりやすい病気やケガをまとめました。 ペットを飼うにはその品種がなりやすい傷病について知ることも必要です。かかりやすい病気やケガを知り、ケアすることで、防げる病気やケガがあります。もちろん全てを防げるわけではありませんので、もしものときにすぐ対応できるようにしておくことも大切です。

トイ・プードルのかかりやすい【※1】病気やケガ

【※1】「かかりやすさ」について:当社への保険金請求の回数が多いものを「かかりやすい」と定義しています。なお、今回の調査対象は、2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データになります。

1位:外耳炎

外耳炎は、トイ・プードルのようなたれ耳の犬種がなりやすい病気です。耳の中は毛が多く湿度が高くなりやすいので外耳炎を発症してしまいます。
カビの一種であるマラセチアや耳ダニなどが主な原因ですが、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの全身性の皮膚炎と併発して発症する場合や、腫瘍や異物などが外耳道に挟まることもあります。
炎症が起こると臭いのするベトベトとした耳垢がたまります。かゆみや痛みも伴うので耳を後足で引っ掻く様子を見せることが特徴です。放置していると炎症が奥まで広がり、中耳炎内耳炎を引き起こす場合もあります。

<治療費例>
治療期間:1年8か月
通院回数:19回
合計治療費用:46,370円
一通院当たりの治療費例:3,245円(診察料、耳処置料、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

外耳炎の原因は、上記の通りさまざまあり、その多岐にわたる治療法のため、かかる費用に関しても幅が生じます。
3000円程度で済む場合もあれば、この例のように長期間の通院治療を要するケースもあるため症状が治まるまでかなりの費用がかかる場合もあります。

2位:皮膚病

トイ・プードルはクルクルとした毛並みが特徴的です。しかし、そのカールした被毛は毛玉になりやすく、皮膚に汚れがたまってしまい皮膚病にかかりやすくなります。
皮膚病の原因はアレルギー性のものやノミ・ダニなどの寄生虫、細菌の繁殖などさまざまです。皮膚病になると皮膚に炎症が起こりかゆみや脱毛などの症状が現れます。掻き過ぎると皮膚を傷つけてしまう場合があるので注意しましょう。
特に高温多湿の季節になると寄生虫や細菌の繁殖が活発になるので、こまめにブラッシングをしながら定期的な皮膚のチェックを心がけてください。

<治療費例>
治療期間:3か月
通院回数:9回
合計治療費用:28,800円
一通院当たりの治療費例:4,420円(診察料、薬浴、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

皮膚病の原因によって治療法が異なるため、かかる費用に幅があります。長期間の通院治療が必要になる場合もあるので、一通院当たりの治療費が数千円でも最終的に治療費が高額になることも意識しておきましょう。

3位:胃腸炎

胃腸炎は、誤食などで細菌等を体内に取り込んでしまい発症する場合や、日常のストレスから引き起こされる場合などがあります。特にトイ・プードルは神経質な性格からストレスを溜めやすいところがあるので、ストレスを放置してしまうと胃腸炎を発症してしまう可能性があります。
胃腸炎になると、下痢や嘔吐、食欲不振、元気喪失などの症状が現れます。胃腸炎の中でも犬に多く見られるものが急性胃腸炎で、脱水症状も引き起こす場合があります。治療しないままにしておくと慢性化するケースもあるので早期治療を行うことが大切です。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:3回
合計治療費用:24,351円
一通院当たりの治療費例:7,744円(診察料、検査、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

症状や原因によって治療法や通院回数に幅がありますが、皮膚病や外耳炎に比べると比較的短期間で治療を終えることができる傾向にあります。
一方で、脱水症状や低血糖症状が出ている場合などには入院治療が必要となることもあります。

4位:骨折

骨折の大半は高い場所からの落下などが原因です。トイ・プードルは体が小さく、骨も細いので骨折しやすい犬種でもあります。
実際の骨折事例で多いのが、抱っこ時の落下事故と椅子やソファーから飛び降りた際の骨折です。落下事故が発生しないよう気を付けるとともに、足の裏の毛を短くカットするほか、フローリング等にはマットを敷くなどして、万が一飛び降りてしまった際の衝撃が軽減されるように住環境を整えてあげましょう。こうした環境整備は、トイ・プードルによくみられる膝蓋骨脱臼の予防にもつながります。
また、ケガのほかに、骨腫瘍や肥満などが原因で骨折する場合もあります。骨折をすると人間と同じように骨折した骨の周りが腫れ、熱や痛みを持つようになり、折れた脚をかばうように上げて歩く様子が見られます。

<治療費例>
治療期間:4か月
通院回数:14回、手術回数:1回、入院日数:7日間
合計治療費用:241,647円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

骨折は手術や入院を伴う治療になることが多いため、治療費用は高額になります。紹介事例では手術は1度ですが、プレート法等、骨折の治療方法によっては完治までに複数回の手術が必要になる場合があります。

5位:眼疾患

トイ・プードルは眼疾患での請求も多く、中でも「結膜炎」は頻繁に見られます。
結膜炎は、シャンプーやゴミ、ウイルスなどの異物が目の中に入ることで結膜が炎症を起こす病気です。角膜炎やドライアイなど、もともと持っている病気で引き起こされる場合もあります。結膜炎になると痛みや痒みが出るので、涙が多くなる、充血する、前足で目を触るなど症状が現れます。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:3回
合計治療費用:16,092円
一通院当たりの治療費例:8,424円(診察料、検査、外用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

結膜炎は、比較的短期間で治すことができる傾向にある病気ですが、原因によっては長期間の通院治療を要するケースもあります。角膜炎やドライアイなど、もともと持っている病気がある場合はその治療も合わせて必要になります。

トイ・プードルの治療内容の内訳

トイプードル

photo by Yasuhiko Ito

ここでは当社に寄せられた請求から、トイ・プードルの「通院」「入院」「手術」の各分類における請求の割合を紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

通院…93.5%
入院…3.1%
手術…3.4%

割合を見ると、通院の比率が請求の大半を占めることが分かります。
トイ・プードルの請求回数が多い傷病は、外耳炎や皮膚病、胃腸炎などです。特に外耳炎や皮膚病は、一度かかると完治しづらく、長期にわたる通院が必要になる場合があるので通院の比率が高くなっています。
手術には請求回数が多いケガとしても挙げられている骨折などの治療が含まれています。トイ・プードルをはじめとする小型犬は骨が細く、少しの負担でも骨折をしてしまいがちです。膝蓋骨脱臼なども発症しやすい犬種なので注意しましょう。

トイ・プードルの高額治療費ランキング

ここでは当社に寄せられたトイ・プードルの治療開始から完治等、治療終了までにかかった治療費の合計金額のうち、高額だったものをランキングで紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。
※2017年12月末時点で治療を終了していない傷病は、このランキングに含めていません。
※継続通院が必要で、治療終了(完治)か否かの判断が難しい傷病は、このランキングに含めていません。

順位 傷病名 治療終了までにかかった治療費
1位 左踵骨骨折 953,036円
2位 乳腺腫瘍・子宮蓄膿症及び胆泥症などの合併症 832,070円
3位 左前肢骨折、右前肢骨折 769,262円
4位 レッグペルテス 684,540円
5位 右肢レッグペルテス・左パテラ 639,154円

トイ・プードルの治療内容の内訳でもっとも頻度が高いのは通院ですが、一度にかかる費用はそれほど高額にはならないので突然の出費が負担になることは少ないでしょう。
一方で、頻度は低くても、一回の治療費が高額になる可能性が高いのが手術です。こちらに紹介した5位までのケースはすべて手術と入院を伴った治療となっています。

例えば、2位の「乳腺腫瘍・子宮蓄膿症及び胆泥症などの合併症」のように、複数の病気が重なり治療費が高額になるケースもありますが、トイ・プードルに多い高額治療費はやはり骨折に関するものです。上位5例中2例が骨折に関するもので、こちらでは紹介していませんが、5位以下をみても骨折の事例が多く含まれています。

トイ・プードルの年齢別請求回数ランキング

ここでは当社に寄せられた請求から、トイ・プードルの請求回数が多かった病気やケガのランキングを年齢別で紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

<6歳以下>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 外耳炎 5,711円
2位 皮膚病 5,583円
3位 胃腸炎 8,603円

<7歳以上>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 外耳炎 5,258円
2位 皮膚病 5,522円
3位 腫瘍 17,664円

6歳以下と7歳以上で比べると、1位は外耳炎、2位は皮膚病と年齢に関わらず共通しています。トイ・プードルは若くても高齢でも外耳炎、皮膚炎にかかりやすいと言えるでしょう。また、一診療あたりの平均治療費を見てみると6歳以下の方がやや高くなっています。一回あたりの金額で比べるとそれほど差額はありませんが、外耳炎や皮膚炎は継続通院が必要となることが多いので、通算すると差額は大きくなります。外耳炎、皮膚炎についての治療費用は、年齢が若い方が多くなる傾向にあるといえるかもしれません。
3位に目を向けると、6歳以下の「胃腸炎」に対し、7歳以上では「腫瘍」となっています。高齢になると胃腸炎で病院に通院する回数より腫瘍性の疾患で病院に通院する回数の方が多くなるといえます。腫瘍性の疾患の治癒には、早期発見、早期治療開始が大切だと言われています。様子がおかしければ、早めに動物病院に連れていってあげましょう。

気を付けたいポイントのまとめ

トイプードル

photo by Yasuhiko Ito

トイ・プードルは、外耳炎や皮膚のトラブルで病院にかかることが多い犬種です。骨折や膝蓋骨脱臼も多いので、フローリングにはマットを敷くなどして、住環境を整えてください。
また、トイ・プードルは、頭がよくストレスに敏感だと言われています。ストレスは万病のもとです。体を動かす機会を定期的に設けるなど、ストレスを発散させてあげましょう。できる限り一緒にいる時間を増やしてあげるのも大切です。

トイ・プードルはかわいらしい見た目、賢く従順な性格に加えて、優れた運動能力を兼ね備えているので、家庭内で穏やかな日常を築くことも、公園で一緒に遊んだり、他の犬や人との交流を楽しんだりとアクティブな日常を送ることもできるさまざまな魅力を持った犬種です。

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