良くかかる病気・ケガ

痊瘡（猫のアクネ）

　この猫種は痊瘡（ざそう。猫のアクネ）にかかりやすいです。これはあごの下の毛穴に皮膚の分泌物がたまっているところに細菌が感染して起こる皮膚病の一種です。症状としては、顎の下に黒い塊上の汚れがついている状態になり、ひどくなると傷みが出たり腫れ上がって出血することもあります。初期であればオキシドールをコットンにつけて拭き取ったり動物用のシャンプーでしっかり目に洗って対処できますが、ひどくなると殺菌用シャンプーを使ったり抗生物質を投与することもあります。

口内炎

　この猫種は口内炎にかかりやすいです。口内炎の原因はウイルス感染によることが多いですが、異物を噛んで口の中に傷ができたり他の病気で免疫力が低下していることも原因となります。症状は、食欲不振と体重減少、強い口臭やよだれも見られますし、口の中の粘膜や歯肉が真っ赤に腫れて出血します。治療法は原因となる疾患（ウイルスや傷も含む）を取り除き、口内を洗浄したり抗生物質を投与します。予防は栄養バランスのとれた食事を与え、感染症予防のためにきちんとワクチン接種を行ったり定期検診により早期発見につとめることも有効です。

緑内障

　この猫種は緑内障にかかりやすいです。これは、眼圧が上昇し、視神経や網膜が圧迫されて視力障害などが引き起こされる病気です。緑内障は緑内障が単独で発症する「原発性緑内障」と、他の眼科疾患に引き続いて発症する「続発性緑内障」、先天的要因の「先天的緑内障」があります。急性と慢性がありますが、瞳孔が開きっぱなしになってまぶしがったり角膜に浮腫やひびが入ったりして、失明等の視力障害が起こります。治療としては点眼や内服薬で眼圧を下げる処置をしながら元となっている原因を取り除きます。予防は困難ですが早期治療が肝要な病気です。