
シンガプーラの飼い主様や、これから飼うご予定の方のために、シンガプーラの特徴や飼い方、かかりやすい病気についてまとめました。 愛猫に最適なペット保険の検討のために、そして何よりも、愛猫との健やかな生活のためにぜひお役立てください。
良くかかる病気・ケガ
- 皮膚疾患
- この猫種は皮膚疾患にかかりやすいリスクがあります。もともと年中暑く湿度の高い国の出身ですから、寒さや乾燥が苦手で、特に寒く乾燥する冬には暖房設備が必須です。この暖房器具内のカビ菌や、乾燥によっても皮膚疾患に罹ると考えられています。皮膚疾患が出るとかゆみがでたり皮膚が炎症を起こしたりしますので、すぐに獣医さんに連れて行きましょう。予防としてはカビや花粉が散乱しないよう清潔な環境を常に維持することが大切です。毎日のブラッシングも怠らず行いましょう。
- 貧血(ピルビン酸キナーゼ欠損症)
- ピルビン酸キナーゼ欠損症(ピルビンキナーゼ欠損症)とは、シンガプーラに特徴的な遺伝性の病気です。これは、赤血球の生存に欠かせない酵素である「ピルビン酸キナーゼ」が欠乏することによって、鉄分が足りなくなり貧血を起こしてしまうものです。この病気にかかると継続的に貧血が起きるので、猫は次第に元気を無くして食欲も失われます。命に関わるほど重症化することはあまりありませんが、早めの対処が大切です。両親共にこの遺伝子を持っていると遺伝します。根本的な治療法はなく、対処療法としての輸血やステロイド投与、赤血球を破壊してしまう脾臓の摘出手術などが行われています。
- 心筋症
- この猫種は肥大型心筋症にも比較的かかりやすいです。この病気にかかると、心臓の壁の筋肉が肥大して血管を圧迫し、血栓ができたりして血液の循環を悪化させたり止めたりします。最初は無自覚で症状がありませんが、進行してくると呼吸困難になったり動きがぎこちなくなり歩けなくなったりします。重篤な場合は命にも関わる病気です。治療としては酸素吸入を行ったり血栓を除去する薬を処方する、あるいは血栓除去の手術が必要になることもあります。定期的な検診である程度予防できる病気ですので、予防法として健康診断が推奨されます。