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フレンチ・ブルドッグの特徴・飼い方

フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグ

photo by Kossi007

大きな耳とつぶれた鼻が愛嬌のあるフレンチ・ブルドッグ。ここでは、これからフレンチ・ブルドッグを飼いたいと思っている方や現在フレンチ・ブルドッグを飼っている方にも役立つフレンチ・ブルドッグの特徴や気を付けたい病気やケガなどをご紹介します。

フレンチ・ブルドッグってどんな犬?

特徴

ルーツ

フレンチ・ブルドッグの起源には多くの説があり、イギリスからフランスに持ち込んだブルドッグが元になった説が有力と言われています。フランスに渡ったブルドッグにパグやテリアを交配させることで、フレンチ・ブルドッグが作り出されたとされています。
フレンチ・ブルドッグは、当初ネズミ捕りや闘犬として活躍していたと言われていますが、愛らしい見た目から上流階級の間で広まり人気となったようです。
当時、フレンチ・ブルドッグにはローズ耳(ヨーロッパ)とコウモリ耳(アメリカ)の2種類がいましたが、アメリカでの熱心な取り組みにより、コウモリ耳のスタイルが定着したと言われています。その後、日本にも輸入され、現在のような人気犬種となりました。

性格

人懐っこくて甘えん坊な性格は、フレンチ・ブルドッグの魅力の一つです。個体差はありますが、愛情深く、飼い主に寄り添いふれあうことに幸せを感じることができるので、子供やお年寄りのパートナーにも適しています。フレンドリーでもあるので、他の人や犬ともすぐに仲良くできるでしょう。
基本的には穏やかですが、テリアの血が入っているので好奇心旺盛で活発な傾向もあります。個体によっては、興奮するといたずらをしたり咬んだりする場合があるので注意が必要です。フレンチ・ブルドッグは学習能力が高い犬種でもあります。甘やかすだけではなく、わがままな性格にならないようにしっかりとしつけも行いましょう。

飼うときのポイント

日常のケア

フレンチ・ブルドッグの顔にある特徴的なシワの間は、汚れがたまってしまうのでケアが欠かせません。綿棒などで手入れを行い、清潔に保つようにしてください。シワのケアのほかに、適度なブラッシングも必要です。フレンチ・ブルドッグの被毛はやわらかい毛質で短毛ですが抜け毛が多く、皮膚がデリケートでもあるので皮膚病などには気を付けましょう。もちろん、歯磨きや爪切り、耳掃除などの定期的な手入れも忘れずに行ってください。

飼育のポイント

フレンチ・ブルドッグは暑さや寒さに弱い犬種と言われています。必ず室内で飼い、エアコンなどで温度管理を行ってください。運動量はそれほど多くなく、最低限の散歩で足りるでしょう。ただ、暑い日の散歩は体調を崩してしまう場合があるので、様子を見ながら行わなければなりません。
また、肥満になりやすいのも特徴です。フレンチ・ブルドッグは食欲旺盛で太りやすい傾向もあるので、欲しがるままに与えていると太ってしまいます。肥満になると呼吸器の疾患などになりやすくなるので食事管理は徹底しましょう。

※こちらに掲載している性格、日常のケアや飼育のポイントは、犬種の傾向や一般論を記載したものになります。それぞれ個性がありますので、あくまで参考情報としてご活用ください。

フレンチ・ブルドッグの気を付けたい病気やケガ

フレンチ・ブルドッグ

photo by Kossi007

当社に寄せたられた保険金請求のデータを集計・分析し、フレンチ・ブルドッグがかかりやすい病気やケガをまとめました。
ペットを飼うにはその品種がなりやすい傷病について知ることも大切です。かかりやすい病気やケガを知り、ケアすることで、防げる病気やケガがあります。もちろん全てを防げるわけではありませんので、もしものときにすぐ対応できるようにしておくことも大切です。

フレンチ・ブルドッグのかかりやすい【※1】病気やケガ

【注1】「かかりやすさ」について:当社への保険金請求の回数が多いものを「かかりやすい」と定義しています。なお、今回の調査対象は、2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データになります。

1位:皮膚病

皮膚病の原因はアレルギー性のものやノミ・ダニなどの寄生虫、細菌の繁殖などさまざまです。被毛のケアをおろそかにしていると、皮膚に汚れがたまってしまい皮膚病にかかりやすくなります。特にフレンチ・ブルドッグは皮膚が敏感な犬種です。顔のシワの間が清潔にされていないことで発症することもあるので注意しましょう。
皮膚病になると皮膚に炎症が起こりかゆみや脱毛などの症状が現れます。しきりに体を舐める、咬む、肢で体や頭を引っ掻く、家具や床に体や頭をこすりつけるなどのようなしぐさが頻繁にみられた場合は、皮膚病の可能性があるので動物病院へ行くようにしましょう。

<治療費例>
治療期間:6か月
通院回数:5回
合計治療費用:27,590円
一通院当たりの治療費例:6,048円(診察料、検査、薬浴、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

皮膚病の原因によって治療法が異なるため、かかる費用に幅があります。長期間の通院治療が必要になる場合もあるので、一通院当たりの治療費が数千円でも最終的に治療費が高額になることも意識しておきましょう。

2位:外耳炎

外耳炎は垂れ耳の犬種がなりやすいと言われていますが、大きな耳が特徴的なフレンチ・ブルドッグも気を付けなくてはなりません。フレンチ・ブルドッグは皮脂腺が大きく、皮脂が出やすいと言われています。その皮脂が原因となり、外耳炎を発症してしまう場合もあるので要注意です。
臭いのするベトベトとした耳垢がたまる外耳炎は、かゆみや痛みも伴うので耳を後足で引っ掻く様子がみられます。カビの一種であるマラセチアや耳ダニなどが主な原因ですが、アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの皮膚炎と併発する場合や、腫瘍や異物などが外耳道に挟まることで発症することもあります。

<治療費例>
治療期間:8か月
通院回数:12回
合計治療費用:57,348円
一通院当たりの治療費例:5,940円(診察料、検査、外耳処置、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

外耳炎の原因は、上記の通りさまざまあり、その多岐にわたる治療法のため、かかる費用に関しても幅が生じます。
3,000円程度で済む場合もあれば、この例のように長期間の通院治療を要するケースもあるため症状が治まるまでかなりの費用がかかる場合もあります。

3位:眼疾患

フレンチ・ブルドッグは短頭種で眼球が前に出ているため、眼球に傷がつきやすく、さまざまな目の病気を発症してしまいやすい傾向にあります。
その中で、比較的多く見られる病気は「結膜炎」です。

●結膜炎
シャンプーやゴミ、ウイルスなどの異物が目の中に入ることで結膜が炎症を起こす病気です。角膜炎やドライアイなど、もともと持っている病気で引き起こされる場合もあります。結膜炎になると痛みや痒みが出るので、涙が多くなる、充血する、前足で目を触るなど症状が現れます。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:2回
合計治療費用:8,000円
一通院当たりの治療費例:5,080円(診察料、検査、外用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

結膜炎は、比較的短期間で治すことができる傾向にある病気ですが、原因によっては長期間の通院治療を要するケースもあります。角膜炎やドライアイなど、もともと持っている病気がある場合はその治療も合わせて必要になります。

4位:腫瘍

フレンチ・ブルドッグは腫瘍性の疾患での請求回数が多く、その中でも比較的多く見られる病気が「肥満細胞腫」です。肥満細胞腫の好発犬種としてフレンチ・ブルドッグが挙げられるほど発症しやすいと言われています。

●肥満細胞腫
肥満細胞腫は、現在のところ明確な原因はわかっていませんが、加齢とともに発症リスクが高くなる傾向にあり、内臓や皮膚にできますが、犬の場合は比較的に皮膚にできやすいとされています。皮膚にできた場合、できもののような見た目からその他の病気との見分けがつきづらく、痒みや赤みがあるものまでさまざまです。悪性の場合は命にかかわるので、異変があればすぐに動物病院に連れていってください。

<治療費例>
治療期間:2か月
通院回数:6回、手術回数:1回、入院日数:3日間
合計治療費用:136,617円
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

肥満細胞腫の治療は原則手術になるので、治療費は高額になります。他の臓器等に転移が見られる場合は化学療法がとられる場合があり、かかる費用には幅が生じるでしょう。

5位:胃腸炎

下痢や嘔吐、食欲不振、元気喪失などの症状が続いている場合は、胃腸炎を発症している可能性があります。胃腸炎には急性と慢性のものがあり、犬に多く見られるのは急性胃腸炎です。脱水症状も引き起こす場合もあるので注意しましょう。
胃腸炎の原因は、細菌等を誤って体内に取り込んでしまう誤食や日常のストレスなどです。治療しないままにしておくと慢性化するケースもあるので早期治療を行うことが大切です。

<治療費例>
治療期間:1か月
通院回数:2回
合計治療費用:23,140円
一通院当たりの治療費例:13,710円(診察料、検査、注射、内用薬)
※こちらは、実際にあった請求事例になります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なります。

症状や原因によって治療法や通院回数に幅がありますが、皮膚病や外耳炎に比べると比較的短期間で治療を終えることができる傾向にあります。
脱水症状が進行している、全くご飯を食べられないなどの場合には入院治療が必要となることもあります。

フレンチ・ブルドッグの治療内容の内訳

フレンチ・ブルドッグ

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ここでは当社に寄せられた請求から、フレンチ・ブルドッグの「通院」「入院」「手術」の各分類における請求の割合を紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

通院…97.0%
入院…1.5%
手術…1.5%

割合を見ると、通院の比率が請求の大半を占めることが分かります。
フレンチ・ブルドッグの請求回数が多い皮膚病や外耳炎は、一度かかると完治しづらい病気です。場合によっては長期にわたる通院が必要になるので、通院の比率が高くなっています。
手術には請求回数が多い病気としても挙げられている腫瘍などの治療が含まれています。その他、椎間板ヘルニアなどの手術も比較的多く発生しています。

フレンチ・ブルドッグの年齢別請求回数ランキング

ここでは当社に寄せられた請求から、フレンチ・ブルドッグの請求回数が多かった病気やケガのランキングを年齢別で紹介します。
※2016年1月~2017年12月末までの保険金請求データより抽出。

<6歳以下>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 皮膚病 7,119円
2位 外耳炎 7,473円
3位 眼疾患 10,610円

<7歳以上>

順位 傷病名 一診療あたりの平均治療費
1位 皮膚病 8,822円
2位 外耳炎 5,892円
3位 腫瘍 13,682円

6歳以下と7歳以上で比べると、年齢にかかわらず、皮膚病と外耳炎にかかりやすいことが分かります。こちらでは請求件数等の具体的な数値の紹介はしていませんが、皮膚病は年齢にかかわらず2位以下と大きな差があり、圧倒的な1位です。フレンチ・ブルドッグは皮膚がデリケートな犬種なので、年齢にかかわらず皮膚病にかかりやすいと言えるでしょう。
3位を見ると、6歳以下では「眼疾患」、7歳以上では「腫瘍」となっています。
フレンチ・ブルドッグは短頭種で眼球が前に出ているため傷がつきやすく、元気に動き回る若年時の方が眼疾患になりやすい傾向があるのかもしれません。
高齢になると加齢からくる腫瘍などの病気を発症しやすくなります。腫瘍性の疾患は、早期発見、早期治療開始が大切です。様子を見るのではなく、早めに動物病院に連れていきましょう。

気を付けたいポイントのまとめ

フレンチ・ブルドッグ

photo by lightstargod

フレンチ・ブルドッグは皮膚が敏感で皮脂が出やすく、皮膚病や外耳炎が発症しやすい傾向があります。顔のシワの間が清潔にされていないことで皮膚病になる場合もあるので日頃からのケアが必要です。また、短頭種のため目が傷つきやすく、結膜炎等になりやすい傾向にあるので、注意しましょう。
暑さや寒さに弱い犬種とも言われているので、エアコンなどで温度管理をする必要があります。肥満になりやすい体質なので、肥満からくる病気を防ぐためにも食事管理と適度な運動が必要です。

大きな耳と筋肉質の体格という特徴的なフレンチ・ブルドッグは、個体差はありますが、人懐っこく愛嬌のある性格をしています。また、愛情深く、飼い主に寄り添いふれあうことに幸せを感じることができるので、子供やお年寄りのパートナーにも適しています。
好奇心旺盛で活発な一面もあるので、甘やかすだけではなくしつけも必要ですが、基本的には穏やかなので飼いやすい犬種と言えるでしょう。

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