猫のあごにできるブツブツはニキビ?原因と対処法は?
猫のあごにできるブツブツはニキビ?原因と対処法は?
目次
猫のあごにできる黒いブツブツ。
その正体はただの汚れなのか、またブツブツの原因は何なのか、もし見つけた時にはどうすれば良いのかなど、黒いブツブツについての解説と見つけた時の対処法をご紹介します。
猫のあごの黒いブツブツはなに?
猫のあごの黒いブツブツはいわゆる「猫ニキビ」といわれるものかもしれません。人間のニキビと同じものなのか、また猫ニキビができてしまったらどうすれば良いかなど、猫ニキビについてみていきましょう。
● 猫のニキビとは?
猫のあごにできる黒いブツブツは、いわゆる「猫ニキビ」かもしれません。猫ニキビとは、猫のあごに比較的よく見られ、主に皮脂が毛穴に詰まりそれが黒ずんで粒状になった「できもの」のことを指します。
専門的には「ざ瘡(ざそう)」や「アクネ」とよばれます。
主に皮脂の分泌が多くなり毛穴が詰まり炎症が起きることでできるため、猫ニキビは人間のニキビと似ています。人間では顔や背中などにニキビができやすいですが、猫はあごや口唇部などの口回りにできやすいです。ニキビができやすい品種や年齢、性別は特にありません。
猫のニキビの症状は?
猫ニキビは症状によっていくつかの段階に分けられます。見た目の状態などとあわせて確認したうえで、少しでも気になる場合には動物病院に相談してみてください。
● ゴマのような粒が見られる初期症状
皮脂が毛に絡んでゴマのような黒い粒状に見えます。あごの下を触ってブツブツしたものができているかどうかで確認することもできます。
初期ではかゆがったり痛がる様子は特に見られません。
● 猫がかゆがる中程度
症状が進行すると、毛が抜けて赤い斑点ができ、かゆがったり痛がったりする様子が見られることがあります。
患部を家具などにこすりつけるような仕草をすることもあるので、重症化する前に動物病院を受診するようにしましょう。
● 出血や痛みを伴うこともある重度
患部がただれて出血をしたり、細菌感染を起こして化膿することがあります。出来る限り早めに動物病院を受診するようにしましょう。
猫のニキビの原因は?ケア方法や対処法は?
猫ニキビは、皮脂腺からの分泌物が詰まって炎症を起こすことが主な原因です。それ以外に原因と考えられるものとその対策方法をひとつずつ見ていきましょう。
再発することが多い病気でもあり、一度治療で良くなっても、こまめにあごの下や口周りの状態をチェックすることが大切です。
● グルーミング不足
猫自身で毛づくろいができないことであごの下に汚れがたまり、あごの下は猫ニキビができやすいという傾向があります。
そのため、飼い主が定期的にお手入れをしましょう。
例えばごはんを食べ終わった後に、お湯で濡らした清潔なコットンやガーゼなどで口の周りを拭きとることで清潔な状態に保つことができます。猫が良く触れるクッションなども常に清潔にしておきましょう。
● 雑菌の繁殖した食器
フードボウルや水を飲む容器で雑菌が繁殖し、皮膚に付着することが原因で猫ニキビになることも考えられます。
雑菌を増やさないための対策として、食事が終わったらフードボウルを毎回洗う、1日1回は水を入れる容器を洗うなど、日ごろから清潔に保つようにしましょう。
● 食器素材のアレルギー
プラスチックやステンレスなどの食器の素材材質自体がアレルゲンとなり、アレルギーから猫ニキビを発症することも考えられます。
普段使う食器を、ガラスや陶器へ変更してみると良いかもしれません。
● フードが合わない
脂肪分が多かったり原料にアレルゲンが含まれていたりする場合など、フードが合わない可能性もあります。
アレルギー検査をしたうえで、必要に応じてフードの見直しをおこなうことで改善されるかもしれません。
● 過度なストレス
環境が変化することによるストレスが原因で、猫ニキビになることも考えられます。
・引っ越し
・新しい猫が来た
・去勢、避妊手術
・出産
といったことからストレスでホルモンバランスが崩れたり免疫力が低下することがあります。それぞれの性格に合わせて、環境が変わった場合にもリラックスできるような環境を整えましょう。
人間向けの市販薬などは使っても良い?
市販の人間用の薬は、猫に使うと刺激になってしまったり症状が悪化する可能性があります。決して飼い主の判断で人間用の薬を使うことはせず、まずは動物病院へ相談しましょう。
人間用のニキビ薬はあくまでも人間用に処方されているものです。
必ず動物病院で処方される薬を使用してください。
猫のニキビは取っても良い?
猫のニキビを歯ブラシやストローなどを使って飼い主自ら取ることは、毛穴や皮膚を傷つけ、そこからまた炎症を引き起こす可能性があります。決して飼い主の判断で行わないようにしましょう。
対処として、初期で軽度な症状であれば、自宅で皮脂や汚れを取り除き患部を清潔に保つことで管理をしてあげることも可能といわれています。
ぬるま湯に浸した清潔なガーゼやタオルで患部をゆっくり優しく拭くことで取り除くことができるケースもあります。このほか、シャンプーでマッサージをする方法もありますが、いずれにしても飼い主の判断で行わず、必ず動物病院に相談し、動物病院の指導のもとで行うようにしましょう。
まとめ
猫のあごや口周りにできる黒いブツブツである猫ニキビ。猫ニキビができる原因はさまざまで、明確な原因は明らかになっていません。
しかしながら、症状がひどくなると、かゆがったり、痛がったり、出血や患部が化膿するなど重症化する恐れもあります。
そうなる前に、日ごろから飼い猫の様子をよく観察し、少しでも気になることがあれば動物病院を受診して一日も早く症状が治まるようにしてあげましょう。
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