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猫に爪切りは必要?嫌がる場合の爪の切り方は?

猫に爪切りは必要?嫌がる場合の爪の切り方は?


猫の爪切りをしないまま放っておくと、猫の爪が折れて猫自身がケガをしたり、飼い主が爪でけがをして感染症にかかってしまう可能性があります。

「うちの猫は爪とぎをよくしているから爪切りは必要ない」と思われている方もいらっしゃいますが、爪とぎと爪切りはそもそも別の役割です。

爪切りの必要性と爪切りの方法、爪切りを嫌がる場合の対処法などをご紹介します。

猫に爪切りは必要?

本来猫は、獲物を捕ったり木に登ったりと日常的に爪を使って生活をする動物です。しかし、室内で生活をする猫の場合、爪を使って生活をするとトラブルの元になることがあります。まずは猫の爪について知っておきたいことをみていきましょう。


● 爪の伸びすぎには注意

猫の爪が伸びていると、カーテンやカーペットなどの布類に爪が引っかかり、爪が根元から折れてしまう可能性が高まります。また、爪が肉球に刺さり化膿したり、猫同士のケンカやじゃれあいから、ひっかき傷などのけがをしたりするケースもあります。


また、猫だけでなく飼い主にもリスクがあります。飼い主が猫に引っかかれた場合、ケガをするだけではなくそこから感染症を引き起こすことがあります。「猫ひっかき病」と「パスツレラ感染症」が代表的な感染症です。


猫ひっかき病」は、多くの場合、子猫に引っかかれたところから細菌が体内に入り、リンパ節が腫れる感染症です。風邪のような症状が出ることもあります。

パスツレラ感染症」は噛まれたり引っかかれたりしたところから細菌が体内に入り、早ければ数時間程度で患部が腫れて赤くなります。抵抗力が弱い人や基礎疾患を持つ人は、重症化すると命にかかわることもあります。


爪の伸びすぎは猫がけがをするのみではなく、最悪の場合人間の命にかかわることもあります。安全に猫と暮らしていくためにも猫の爪をケアするようにしましょう。


● 爪切りと爪とぎは違うもの

「猫自身で爪とぎをしているため、爪切りはしなくても大丈夫」と思っている方もいらっしゃいますが異なるものです。


猫の爪は何層にもなっていて、爪とぎの役割は外側の古い層の爪をはがし、新しい尖った爪にすることです。

爪切りは爪の尖った部分を切り落として生活をしやすくすることなので、特に室内飼いの猫にとって爪切りは必要です。

高齢になってくると爪とぎをしなくなる猫もいるため、そのまま放っておくと巻き爪になってしまうこともあります。そのため定期的に爪の様子を確認しましょう。

猫の爪の切り方は?

猫の爪切りを行う際に準備するもの、爪切りの手順、注意したいことなどをみていきましょう。


● 猫の爪切りの頻度

爪切りの頻度は、3週間~1カ月に1度を目安にしましょう。子猫の場合は爪が伸びるスピードが早いため、1~2週間に1度程度爪の状態を確認し、伸びていた場合はその都度切るようにしましょう。高齢の猫など、爪とぎをしない猫は外側の古い爪が残って爪が分厚くなりやすいです。巻き爪になったり、爪が剥がれかけたりすると危険なので、こまめなチェックが必要です。


● 猫の爪を切るために準備するもの

まずは爪切りを準備しましょう。猫専用の爪切りは、ギロチン型とハサミ型の2種類が代表的です。

ギロチン型は、爪をギロチンの穴に通して切るため、切る部分に均等に力がかかり一瞬で切ることができます。成猫に合わせた穴の大きさのため、子猫のうちに使ったり、慣れていない人が使ったりした場合には、深爪にさせてしまうことがあるので注意が必要です。

ハサミ型は、爪の小さな子猫や爪が比較的やわらかい若い猫に向いています。しっかりした爪の猫の場合にはハサミ型だと不快に感じてしまうかもしれません。


また、人用の爪切りで猫の爪を切ると、爪の形状の違いからうまく切ることができずに爪が途中で割れてしまうことがあります。

猫の爪は、爪の先端が鋭くなっていて全体的にフックのような形状です。人の爪は横に平たい形状のため、猫の爪の形状とは大きく異なっています。


いずれの型を選ぶ場合にも、猫の爪の形状や年齢などを踏まえて選ぶことをおすすめします。なるべく切れ味の良い状態で使用し、切れが悪くなってきたら交換するなどのメンテナンスも行いましょう。


● 猫の爪の切り方

猫の爪の切り方と、安全に切るために意識したいことをご紹介していきます。


1.猫がリラックスした状態で行う

飼い猫がリラックスしている状態で行うことが大切です。お気に入りの場所でくつろいでいるときを狙い、後ろから抱きかかえるようにして行うとやりやすいかもしれません。猫の好みや状況に合わせて、色んな体制を試してみましょう。

手足の爪をいきなり触られることを好ましく思わない猫も多いです。普段から手や足先を触られることに慣れさせておき、爪切りへの抵抗感を和らげましょう。


2.切る順番を工夫する

どの足から切る、どの爪から切るなど、順番を決めて切ってみてもよいでしょう。

猫によっても異なりますが、前足よりも後ろ足の方が切りやすい場合が多いです。足を触られることを嫌がる猫もいるため、嫌がらない足から始めてみるとよいでしょう。

また、親指側の爪は嫌がる猫が多いので小指側から切っていくなど、少しでも猫にとってストレスが少ないところから始めるようにしましょう。

その際も、すべての爪を一度に切ろうとせず、今日はこの2本を切るなど何回かに分けて行い、少しでも時間をかけないようにすることも大切なポイントです。


3.肉球を押して爪を出す

力を抜いてリラックスしている時は爪が外に出ていない状態なので、飼い主の手で爪を出してあげましょう。猫の手足を上下から指で挟み、肉球を軽く押すことで爪を出すことができます。強く押すと嫌がるので優しく軽く行いましょう。


4.尖ったところを少しずつ切る

猫の大きさによって異なりますが、先端の尖った部分を大体2~3mm程度切りましょう。爪の内側の根元に見えるピンク色の部分は「クイック」とよばれる部分で神経と血管が通っているため、深く切りすぎると傷つけてしまうことがあります。慎重に行いましょう。


● 出血してしまった場合

慎重に切っていても、うっかり切りすぎて出血させてしまうことがあります。そのような場合に備えて、事前に清潔なガーゼを用意して爪切りを行いましょう。

もし出血してしまった場合は、血が止まるまで爪の断面をガーゼで押さえます。もしも出血量が多かったり止血をしても止まらない場合は動物病院へすぐに相談しましょう。

猫が爪切りを嫌がる、暴れる場合の切り方は?

爪切りを嫌がって暴れる子も中にはいます。飼い主と猫の両方が安心して爪切りをするためのポイントをご紹介します。


● タオルや洗濯ネットを活用する

直接身体を触られることが苦手な猫は、お気に入りのタオルや毛布にくるまれることで落ち着いて爪を切らせてくれることがあります。また、洗濯ネットを使用することも効果的です。洗濯ネットの中に入れることでじっとしてくれることもあるため、ネットの外に爪を出した状態で落ち着いて切ることができます。

しかし、これらの方法を好まない猫もいるため、嫌がっている場合にはやめておきましょう。


● おやつをあげる

おやつやフードをお皿に出し、猫が食べることに集中している間に切ることも方法のひとつです。二人で行う場合は一人が猫を抱っこして爪を切り、もう一人がおやつを口元に持って行ってあげることで、猫がリラックスしながら爪を切ることができます。


● 爪切りのタイミングを見計らう

「そろそろ爪切りをしたいな」というタイミングで、爪切りをあらかじめ準備しておきましょう。猫が部屋の中をうろうろしていたりぼーっとしている時など、何もしていないときに自然に爪切りを始めることが理想的です。水を飲んでいる時、眠っている時など、猫が何かをしている前後に始めることは避けましょう。


● 動物病院で切ってもらう

毎回猫が嫌がるのでうまく切れない、度々出血させてしまうなど、爪切りがうまくいかないことで飼い主と猫、両方のストレスになってしまうことも中にはあります。

そのようなときには無理をせずに、動物病院で爪切りをしてもらいましょう。

まとめ

猫の爪切りの大切さや爪切りのコツなどをご紹介してきましたが、爪切りは猫自身だけでなく飼い主を守ることにも繋がります。猫の爪切りをマスターし、猫と飼い主、共に快適に暮らしていきたいですね。

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