猫種の特徴

　スコティッシュフォールドは、その名のとおりスコットランドで発見された猫です。耳が折れているのが特徴で、その後イギリスやアメリカで交配・研究されました。現在は長毛種と短毛種がありますが、長毛種はアメリカが原産になっています。まん丸な顔丸い目、丸みのある体型がとてもかわいらしく、毛並みはシルクのような肌触りです。体の大きさは中くらいで、体重は3～4キロくらいです。性格は温和でマイペース、ごろごろ寝ていることが多いので、運動量は多くなくても大丈夫です。子供とも仲良くできるでしょう。ただ、折れ耳は劣性遺伝子で弱い部分なので病気にかかりやすいですし、長毛種は特にブラッシング等のケアが必要です。ストレスや妊娠がきっかけで耳がまっすぐになってしまうこともあります。

健康で元気な子に育てる飼育法

日常のケア

　スコティッシュフォールドは、温和でマイペースな飼いやすい種類です。運動量は多くなくて良いですし、食事の量も普通、内容も普通食で大丈夫です。ただ、あまり運動しないので肥満には注意する必要があります。また、遺伝性の病気や耳の病気にかかりやすいので、体の調子にはいつも気をつけてあげる必要があります。長毛種の場合、特に毛球病に注意する必要もあります。短毛種なら朝夕1回ずつのブラッシングと月1回程度のシャンプーでよいですが、長毛種の場合、朝夕1回ずつのブラッシングとコーミングをして、シャンプーは２週間に１回くらい行いましょう。遺伝的に疾患にかかりやすいので、ペット保険に入っていてもよいかもしれません。

飼育に適した環境

　おとなしい性格で、運動量もそれほど必要ないですし、静かに飼える猫なので、特別な環境は必要ないです。基本的に一軒家でもマンションでも、暑い場所でも寒い場所でもどこでも飼えます。子供や他のペットがいても大丈夫です。ただ、耳や目に病気が起こりやすく、清潔に保つ必要がありますから、なるべく衛生的な環境で飼育する必要があります。さらに、暑さに弱いというほどではないのですが炎天下にさらされると熱中症になりやすいので、あまり暑い中に長時間おかれるような環境は不適切です。夏に調子が悪そうなときは、エアコンを入れてあげたり保冷剤を首に巻いてあげたりしましょう。病気にかかりやすい分、ちょっと調子が悪ければすぐに気づいてあげられるよう、常に人間が見てあげられる環境が望ましいでしょう。