
1級FP技能士、CFP認定者。
大手損害保険会社、大手生命保険会社等の勤務を経て、お金を心理学からもアプローチするファイナンシャルプランナーとして独立。
家計簿を卒業するオリジナル家計簿を開発。
貯める金額に着目せず、使いたい目的に着目する未来思考のお金の管理方法をブログ、セミナーなどで伝えている。
お金に関する執筆、才能開花のための心理学を用いた個人セッションなど様々な活動を行っている。
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ペット保険は、契約が成立してもすぐに補償が開始されるわけではない、ということをご存じでしょうか?
申込みをしたら補償はすぐに開始される、と思われがちですが、実際には、お申込みから保険開始までには「審査や保険料処理の期間」があり、保険開始から補償開始までには「待機期間」があります。
これらの期間はペット保険会社によって異なりますが、「待機期間」については、設定されている保険と設定されていない保険があります。
ペット保険の加入時には、このような点も含めて検討する必要があります。
そこでこの記事では、待機期間について分かりやすく解説し、少しでも早く安心できる状態になるようにご紹介していきます。
ペット保険に加入しようと思ったとき、「待機期間がある」と記載されている保険があります。
待機期間とは、保険期間が開始された後でも一定の期間中にかかった傷病や先天的な疾病については補償の対象外となる期間のことです。
保険会社によっては、待機期間を免責期間と呼ぶこともあります。
いずれにしても、この期間は保険料の支払いは発生するものの、補償の対象外となります。
この待機期間の設定がある場合でも、保険会社や商品やプランによって日数が異なります。
たとえば、がん以外の疾病の場合は30日、がんの場合は60日、ケガの場合は待機期間がないというものや、がん以外の疾病が30日、がんの場合は90日、けがの場合は15日というプランの商品もあります。
中には、がんの場合に120日設定されているケースもあります。
一方で、待機期間がない保険会社もあります。
ペット保険は、基本的にペットが健康であることを前提に、保険料を計算しています。
病気によっては、潜伏期間があって、加入時に発見できていない疾病がある可能性もあります。
また、病院に行く前に、がんなど腫瘍を確認した上で保険に加入する、といった不正な契約をされる方も、残念ながら、見受けられることもあります。
そこで、契約者から預かった保険料を健全に公平に管理するために、待機期間を設ける必要があるのです。
待機期間中に病院へ行かれた場合は、補償の対象外となりますので、保険金は支払われません。
また、期間の終了を待って、待機期間中に発症した疾病であっても、同様に対象外となります。
加入を検討している保険会社の待機期間については、どのような場合にどれだけの日数を設定しているのか?という点を把握するために、約款、重要事項説明書などをよく確認しておくといいでしょう。
待機期間は契約の継続(更新)の際には、適用されません。
初めての契約に対してのみ、待機期間が設けられます。
ただし、保険会社を変更して契約する場合は、新規の契約となるため、待機期間が設定されることもあり、注意が必要です。
新規でペット保険の申し込みをしたその日に、補償されることは基本的にありません。
保険契約が成立するまでの流れは大まかに、お申し込みをした日から保険会社で審査が行われ、契約が成立します。
健康状態などで条件が付く場合は、保険会社より条件の提示があり、契約者が承諾した場合に契約が成立します。
そして契約者が最初の保険料を支払ったのち、補償が開始されます。
つまり、待機期間がなくても、実際の補償開始までにはお日にちがかかってしまいます。
なお、お申込みから補償が開始されるまでにかかる日数は、保険会社の約款により、ルールが異なりますので、必ずご確認ください。
FPCのペット保険には、疾病・がん・けがであっても、待機期間がありません。
お申込みの際には、引き受けの審査がありますので、補償開始されるまでには所定のお日にちがかかります。
まずお申込みの内容に不備のない状態で、スムーズに進んだ場合であれば、補償が開始されるまでの期間は、インターネットからのお申込みで、かつクレジットカードでのお支払いを選ばれたら、最短21日後から補償が開始されます。
口座振替の場合は、初回の保険料の引落日に補償が開始されます。
お手続きには別途書類の送付が必要となり、クレジットカードよりもお日にちを要します。
この場合のスケジュールについては、FPCのWebサイトでご覧いただけます。
少しでも早く補償を開始したい方は、クレジットカードでのお支払いにされるとよいでしょう。
その他お申込みの詳細については、こちらのページ「お申込みの流れ」で必ずご確認ください。
ペット保険に加入を検討する際には、保険料や補償内容にばかりに、つい目が行ってしまいます。
ペットは不調を口にすることができません。
気づいたときには、症状が進んでしまっていることもあるので、いち早く病院へ連れて行ってあげたいものです。
補償が開始されるまでにかかる日数は、短ければ短いほど、安心できます。
いざというときに慌てないために、待機期間や、補償開始についてあらかじめしっかり確認しておくことが重要です。
大切なペットの健康を守るためにも、1日も早く補償が開始されるように、最適な保険をご検討ください。