良くかかる病気・ケガ

嚢胞腎

　この猫種は嚢胞腎にかかりやすいです。これは遺伝性の病気で、腎臓に嚢胞(水がたまった袋)ができて、腎臓の働きが低下してしまう病気です。初期は自覚症状はありませんが、進行してくると腎臓が肥大し、食欲低下、疲れやすい、多尿、息切れなどの症状が発生します。症状が進行すると慢性腎不全になり、最終的には命を失ってしまいます。根本的な治療法がないので対処としては、慢性腎不全を起こした猫に対処療法をするしかありません。予防のため、日頃からきれいなお水を十分飲めて、適切に排尿ができる環境を整えましょう。

皮膚疾患

　この猫種は、美しいブルーの短い被毛が特徴的ですが、皮膚疾患にかかりやすい特徴があります。皮膚疾患の原因は、アレルギーや日光への当たりすぎ、ダニやノミなどの虫などさまざまです。症状としては、皮膚が乾燥してフケのようなものが出たり、皮膚上に炎症、発疹が出て脱毛することもあり、痒みや傷みが発生します。放置すればするほど悪化する病気ですので、痒みや炎症が起きている場合は、早めに獣医さんに連れて行きましょう。

熱中症

　この猫種は短毛でもしっかりとした被毛が特徴的ですが、暑さに弱く熱中症にかかりやすいです。熱中症は、暑すぎる環境で、体温が急激に上がり平熱を保てなくなることで発症します。暑い日中に部屋や狭い車の中に閉じ込められたり、キャリーケースに入れられていても起こりやすいです。症状は、呼吸が苦しそうになったり、よだれがでたりします。さらに、嘔吐や下痢をしたりふらつき、震えがでて、ひどいときにはひきつけ、ショック症状を起こして命に関わることもあります。暑い環境にさらされることのないよう注意しましょう。