石や砂などを食べる

症状の傾向
石や砂などの異物を食べることを異嗜(いし)と言います。原因は寄生虫症や肝臓疾患、ストレスや栄養状態の偏りが考えられます。病気の場合、寄生虫症であれば便の状態や嘔吐、肝臓疾患であれば黄疸や食欲不振の症状が合わせて現れます。それ以外では、ストレスによる異常行動や、栄養の偏りによる場合、食感が気に入っているなどの問題行動の場合があります。また栄養状態の悪い野良猫を保護した場合に、飢餓状態から何でも口にすることがあります。石や砂の他にビニールや布製品を食べるケースもあります。どの場合も消化できないので、中毒症状や腸閉塞、消化器官に外傷を与えることによる炎症などの症状を引き起こす危険性があり、獣医師などに相談の上、対処していく必要があります。
発見方法・対策
異嗜が見られたら、まず異物を食べさせないようにできるだけ遠ざけましょう。消化できない異物を食べ続けることは、疾患を引き起こす原因になります。生理整頓や猫が嫌がる臭いのスプレーをする、トイレの砂であれば種類を変えてみたり、散歩中であれば石や砂の少ない散歩コースに変えてみることを検討してみてください。病気の可能性もあるため、便の状態や食欲、毛並な皮膚の様子などを確認し、異変があれば動物病院を受診しましょう。ただ病気でない場合にも、問題行動を改善する方法を獣医師と相談したほうが良いでしょう。ストレスが原因の場合もあるので、おもちゃで遊んで一緒に過ごす時間を増やしたり、多頭飼育などの場合はストレスを感じにくい環境を整えることも必要です。

考えられる病気

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