甲状腺機能低下症 - 犬の症状|犬・猫のペット保険選びならFPCのペット保険

甲状腺機能低下症

犬の甲状腺機能低下症とは

甲状腺とは、喉のあたりに位置し、細胞の代謝や犬の活動性を上昇させる甲状腺ホルモンやそれに関連する物質を分泌する働きがあります。


<甲状腺の模式図>

甲状腺の模式図

甲状腺機能低下症とは甲状腺に構造的、または機能的に異常が起こり甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気です。


甲状腺ホルモンは、脳(下垂体)から出されるホルモンが甲状腺を刺激することで分泌されます。




犬の甲状腺機能低下症の症状

甲状腺機能低下症では、細胞の代謝や犬の活動性を上げる甲状腺ホルモンの分泌が低下するので、元気がなくなったり今までと同じエネルギー摂取量でも体重が増えたりします。

甲状腺機能低下症は7歳以降に発症がよくみられるといわれており、かかりやすい犬種は特にありません。


犬の甲状腺機能低下症の症状は、以下のようなものが挙げられます。


<犬の甲状腺機能低下症の症状>

・元気がなくなる
・すぐ疲れる
・動きたがらなくなる
・食べる量は変わっていないのに太る
・顔が腫れぼったく悲しそうな表情に見える
など


他には、皮膚症状、神経症状などが出ることがあります。


皮膚症状では脱毛などがよくみられます。

さらに、膿皮症にかかりやすくなり、甲状腺機能低下症を治さないと膿皮症自体も良くならず、治療が長引きます。

少し良くなってはまた再発を繰り返す、または治療に反応しない膿皮症では甲状腺機能低下症が隠れている可能性があります。


神経症状では、けいれんなどの発作やうまく動けなくなる、またぐるぐる同じ場所を一方向に回る(旋回)などの症状が現れます。時に足を引きずるようにすること(跛行:はこう)もあります。


犬の甲状腺機能低下症の原因

甲状腺機能低下症の原因は甲状腺自体に異常があることがほとんどです。甲状腺自体の異常では主にリンパ球性甲状腺炎や特発性甲状腺萎縮(原因不明に甲状腺が小さくなる)などが挙げられます。

まれではありますが、下垂体の腫瘍(しゅよう)によるものもあります。※免疫細胞のひとつ


<甲状腺機能低下症の原因>

・リンパ球性甲状腺炎
・特発性甲状腺萎縮
・甲状腺腫瘍
・下垂体の腫瘍(まれ)
・長期的なステロイド投与
など


下垂体や甲状腺が正常な犬でも全身に影響するような大きな病気があるときは、重症であるほど血中の甲状腺ホルモン濃度が低下することがあります。これをユーサイロイドシックシンドロームと呼びます。これは、甲状腺機能低下症の原因が、甲状腺に関連する異常なのか、それとも大きな病気の影響によるものなのかの判断を難しくさせます。


甲状腺機能低下症の検査は以下のようなものがあります。ただし、上記で記したように、甲状腺ホルモンは大きな病気の影響によっても低下することがあるので、他にも必要な検査が行われます。


<甲状腺機能低下症の主な検査>

・血液検査
・甲状腺ホルモン(T4、fT4)の測定(院内、または外部機関へ依頼)
・TSH(甲状腺刺激ホルモン)の測定(外部機関へ依頼)
・超音波検査
など


甲状腺機能低下症では軽度の貧血や高脂血症などが認められ、病気の判断や甲状腺ホルモン測定へと進む指標となります。


犬の甲状腺機能低下症の予防方法

甲状腺機能低下症を予防する方法はありません。


甲状腺機能低下症は初期には症状が気付かれないことも多く、気が付かないうちに病状が進行します。


そのような場合、特に屋外飼育の老齢犬は、甲状腺機能低下症の治療を行っていないと、冬の寒い日(気温の低い日)に甲状腺ホルモンが足りず体がショック状態に陥り命が危険にさらされることがあります。


高齢になったら、健康診断の一環として血液検査で甲状腺ホルモンを測定すること、また寒い日(特に夜から朝にかけて)は室内で暖かくすることが危険な状況を避けることにつながります。


犬が甲状腺機能低下症になってしまったら

甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモン(内服)を投与します。

適切に治療に反応すると、元気が回復する、適正体重に戻るという改善がみられます。脱毛では毛が生えてくるまでに少し時間がかかります。

一定期間甲状腺ホルモンの投薬を続けた後に、再度血中甲状腺ホルモン濃度を測定し、値が正常値内か確認します。正常値内であれば初期治療よりも薬の量を減らし、投薬を続けます。甲状腺ホルモンの測定と投薬は継続して行う必要があります。


また、治療の効果をはかる血中甲状腺ホルモン濃度の測定は、正確な値を測定するためには、投薬後4~6時間後(指示により異なる場合があります)に採血をする必要があります。

獣医師の指示に従い、適切に検査を行いましょう。


甲状腺ホルモンの投薬で、血中ホルモン濃度が上がりすぎることもあります。

その場合、
・呼吸が早くなる
・性格が攻撃的になる
・よく水を飲み尿量が増える
・食べる量が増える
などの症状が現れます。

投薬を始めてからそのような様子が見られたら、血中甲状腺ホルモン濃度を測定し、甲状腺ホルモンの投与量を減らして様子を観察する必要があります。すぐに獣医師に相談し、診察を受けましょう。


甲状腺腫瘍が原因の甲状腺機能低下症では外科的治療(手術)や放射線療法、化学療法が行われることがあります。これは腫瘍の状態や転移の有無、症状などを考慮して決定されます。


甲状腺機能低下症は症状だけではわかりにくいこともあります。高齢になったら定期的な健康診断で病気の検出を行いましょう。もちろん、おかしい様子が見られたら早めに動物病院を受診しましょう。


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