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犬に爪切りは必要?切り方や頻度、嫌がる場合などを解説

犬に爪切りは必要?切り方や頻度、嫌がる場合などを解説


犬の爪切りをしないまま放っておくと、犬の爪が折れて犬自身がケガをしてしまう可能性があります。

お散歩で地面と爪が接して爪が削れるので、わざわざ爪切りをする必要がないと思われることもありますが、爪切りは健康に暮らしていくうえで必要なお手入れのひとつです。

犬の爪切りの必要性や爪切りの方法、嫌がる場合の対処法などをご紹介していきます。

犬に爪切りは必要?

犬にとって欠かせないお手入れのひとつに爪切りがあります。


犬は、お散歩である程度爪が削られるからわざわざ爪切りをする必要がないと思われることもありますが、室内で暮らす犬にとってはお散歩に行くだけではなかなか十分に爪を削ることができません。

爪が伸びていることで地面に当たって歩行に支障が出たり、床やカーペットに爪をひっかけて転倒してケガをしてしまうこともあります。更には伸びた爪が根元から折れたり、歩き方によっては関節を痛めてしまうこともあったりと、思わぬ大きな事故やケガに繋がるおそれがあるため、こまめに爪切りをしてあげる必要があります。


また、犬の爪の中には血管と神経が通っていて、爪が伸びるとそれらも一緒に伸びます。血管や神経のところを切ってしまうと、出血や細菌感染を引き起こすこともあるので、適正な長さに保つためにも、定期的な爪切りは欠かせません。

犬の爪の切り方は?

犬の爪切りを行う際に準備するもの、爪切りの手順、注意したいことなどをみていきましょう。


● 犬の爪切りの頻度

爪切りの頻度は月に1度を目安にすると良いといわれています。

しかし爪の伸びるスピードは個体差があるため、2~3週間に1度は様子を見てあげた方が良いでしょう。

犬が立った状態で爪の先端が地面につかないくらいが理想的な爪の長さといわれています。見た目では判断できない場合には、歩いた際に「カチャカチャ」「カシャカシャ」といった音が鳴っているかどうかでも判断することができます。音が鳴っていたら爪が伸びている可能性があるので、爪切りの目安にしてもよいでしょう。

なお、音はあくまでも目安にし、音が鳴るようであれば実際の爪の長さをチェックしてあげましょう。


● 犬の爪の切り方

具体的な爪の切り方についてみていきましょう。

1.まずは爪切りを用意しましょう。万が一血が出てしまった場合のために、止血剤、清潔なガーゼやコットンなども用意しておきましょう。

2.犬の体を保定(固定)するとやりやすいため、二人がかりで行うようにしましょう。一人が犬を抱きかかえるか、お座りをさせて後ろに下がらないように背中を抑えてあげましょう。爪を切る人が犬の正面に座ります。

3.周りの毛を巻き込んで切ってしまわないように、毛をかき分けて爪を露出させます。切る爪を決めたらしっかりと握り、先端を切ります。慣れるまでは尖った部分だけを切り、爪切りの感覚を覚えていきましょう。

4.慣れてきたら少しずつ短く切っていきましょう。白い爪の場合には外側から赤い血管が透けて見えるので、血管に到達する手前で切るのをやめましょう。

5.仕上げに爪やすりで角ばっているところを取ってあげましょう。断面が滑らかになり、爪で皮膚を傷つけてしまうこともなく安心です。


● 犬の爪切りのポイント

爪切りをするときだけでなく、普段から保定をスキンシップのひとつとして取り入れておくと爪切りをする際にもスムーズにできるかもしれません。

また、血管まで切ってしまうと出血が止まらなくなることがあります。その場合は予め準備しておいた止血剤を使用するか、ガーゼやコットンなどで出血部分を抑えてあげましょう。もしそれでも出血が止まらない場合や止血の方法が分からない場合には動物病院に確認するようにしましょう。

黒い爪は切って大丈夫?

黒い爪の子も白い爪の子と同様に爪切りをしてあげる必要があります。

黒い爪だと血管が見えず白い爪の子より少し難しいので、少しずつ切り進めていくことがポイントです。切っていくうちに爪の断面にグレーの湿っぽい部分が現れます。そこより先は血管が近いため、それ以上は切り進めないようにしましょう。

犬が爪切りを嫌がる場合は?

犬が爪切りを嫌がって切らせてくれない場合にはどうしたらよいのでしょうか。


● 爪切りを嫌がる場合の対処法

犬は自分の爪が切られるところが見えていると恐怖心を抱きやすいため、足首を優しく折り曲げて爪を犬から見えない状態にして爪を切ると良いでしょう。前足を触られることを嫌がる犬もいるため、後ろ足から始めて様子を見ながら進めていくとやりやすいかもしれません。足を持ち上げすぎたり強く握ったりすると犬の負担になることもあるので、関節の向きに沿って優しく持ち上げるようにしましょう。


また、ひとつの工程が終わるたびにごほうびをあげたりほめたりして、爪切りを嫌なものだと思わせない工夫も大切です。一度に全ての爪切りを行おうとせず、数本ずつ数日に分けて切ることでも爪切りに対する苦手意識を減らすことができるかもしれません。


● 動物病院やトリマーに相談してみる

動物病院やトリミングサロンなどで爪を切ってもらうこともできます。自宅での爪切りが難しいなと思ったら相談に行ってみても良いかもしれません。

犬の爪切りの道具にはどんな種類がある?

犬用の爪切りはいくつか種類があるため、実際に選ぶ時には犬の爪の硬さや大きさに合ったもので飼い主が扱いやすいものを選ぶようにしましょう。

また、人間用の爪切りでは犬の爪の構造上うまく切ることが難しいので犬用のものの中から選んだ方が良いでしょう。


● ニッパータイプ

工具のニッパーのような形をしている爪切りで、持ち手のレバーを握り円状の刃を犬の爪に挟んで切ります。ハサミを扱うようにして切ることができるので、犬の爪を切ることに慣れていなくても使いやすいでしょう。

爪の根元も見えやすいため、血管を確認しながら爪切りができます。切った時の音はほとんどしないので、驚かせてしまうことはありません。

爪の分厚い大型犬や爪が硬い犬の場合は、切る際に少し力が必要になり、大型犬のように大きな爪を持つ犬の場合は一回ずつニッパーを大きく開く必要があるので少し大変かもしれません。


● ギロチンタイプ

先端部分が輪っかのような形になっていて、そこに爪を入れて持ち手のレバーを握ることで刃を上下にスライドさせ爪を切る爪切りです。プロのトリマーや動物病院でも使用されることが多いです。

それほど力をかけなくても操作ができるので、硬めの爪の犬でも扱いやすくなっています。切るときに「パチン」という特有の音が出るため、臆病な犬や音に敏感な犬の場合にはあまり向いていないかもしれません。


● ハサミタイプ

ハサミタイプはニッパーやギロチンタイプに比べると力が入りにくい構造になっているので、柔らかい爪の犬に適している形状といえます。大きさも小さめなので小型犬には使いやすいかもしれません。抱っこをした状態での爪切りだと、普段使っているハサミのような感覚で使うことができるので、爪切りに慣れてない場合でも違和感なく使えるかもしれません。


● 電動ヤスリタイプ

爪切りが苦手な犬や飼い主の場合には、電動タイプの削る爪切りを使ってみるのも良いかもしれません。ヤスリのようなもので徐々に爪を短く削っていくため誤って血管を切ってしまうこともありません。また、爪の先が滑らかに仕上がるので爪切りをした後の仕上げ用として使うこともできます。

振動が発生するため、驚かせてしまわないように電動爪切りの振動を体に触れさせておいて、予め振動に慣れたうえで使うようにしましょう。伸びすぎている爪だと削る時間がかかるので、電動タイプで全てをしようとすることは難しいかもしれません。また長毛犬種の場合は被毛が絡まってしまうこともあるので、注意が必要です。

まとめ

犬の爪切りの必要性や爪切りのコツなどをご紹介してきましたが、爪切りは犬の健康を守ることにも繋がります。

犬の性格や特徴を理解して、その子にあった爪切りをマスターしていきたいですね。

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