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豊かな香りとジューシーで甘い果肉が特徴のメロンは、国内では、茨城県、熊本県、北海道などが産地として有名です。
初夏にぴったりの、少し贅沢気分を味わえるメロンですが、犬はメロンを食べても大丈夫なのでしょうか?
犬はメロンを食べても大丈夫?
ビタミンやミネラルが豊富でおいしい果物を、ついつい愛犬に食べさせたくなりますよね。
成分によってはあげてはいけないものもありますが、メロンは犬が食べても大丈夫なのでしょうか?
犬はメロンを食べても大丈夫!
基本的に、メロンには犬にとって中毒を引き起こすような危険な成分は含まれていないので、食べても問題はありません。
ただし、アレルギーには十分に注意して、特にはじめて食べさせる時などは、体調に変化が無いか様子をしっかりと見るようにしましょう。
花粉症がある場合は要注意
メロンは、近年報告が増えている新しい食物アレルギーのタイプである口腔アレルギー症候群の原因となります。
イネ科やキク科(ブタクサ)の花粉に対してアレルギー反応を持っている場合は、メロンを食べることで口腔アレルギー症状を示しやすいと言われていますので、そうした場合にはメロンを与えないようにしましょう。
口腔アレルギー症候群は、もも、キウイフルーツ、りんご、メロンなどで発生しやすいとされています。これらについては、加熱によってアレルギー症状を起こさなくなるため、多くの場合加熱されたものは食べることができます。
もちろん、おいしいとはいえ、他の果物と同様に、糖分が含まれています。
水分の補給代わりに与えたり、喜ぶからとたくさん食べさせたりすることは、肥満や偏食にも繋がりますので、避けましょう。
メロンの成分の特徴は?

水分、カリウムが多め
成分としては、水分が約88%を占めています。
また、メロンは、バナナや夏みかんに次ぐ高カリウム含有の果物で、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つほか、塩分の取りすぎを調整する働きを持つ「カリウム」を多く含んでいます。
腎臓病などの場合は要注意
カリウムは、人間にとっても犬にとっても、適切な量が必要なミネラルです。
しかし、腎臓病などで腎臓の働きが低下すると、それによってカリウムを正常に排出できず、高カリウム血症などを引き起こすこともあります。
腎臓病や高カリウム血症を持っている犬には、注意が必要です。
メロンをあげる時に気をつけることは?
他の果物と同様に犬にとって必須の食べ物ではありませんが、季節を感じながら、ご褒美タイムを愛犬と一緒に楽しむことは問題ありません。
果肉を食べやすい大きさにカットして、様子を見ながら、少しだけあげる程度に留めましょう。
また、イネ科やキク科(ブタクサ)の花粉症やウリ科のアレルギーがある犬、腎臓病を持っている犬などには、メロンを食べさせることは控えましょう。
まとめ
メロンは、初夏を代表する、豊かな香りと上品な甘さが特長のみずみずしい果物です。水分を多く含む一方で、他の甘い果実と同様に糖分を含みます。
他の果物類にも言えることですが、大量に食べさせると肥満に繋がったり、食事のバランスが崩れたりするなど、デメリットの方が大きくなります。
季節を感じつつ、ご褒美タイムにほんの少し与える程度に留め、楽しい愛犬との時間を過ごしましょう。