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犬はトマトを食べても大丈夫?あげる時の注意点は?

犬はトマトを食べても大丈夫?あげる時の注意点は?


健康志向の高まりを受けて、ビタミンなど多くの栄養素を含み、また、β-カロテンやリコピンなどの抗酸化作用も注目されているトマト。

料理にもよく使われ、体に良さそうですが、犬はトマトを食べても大丈夫なのでしょうか?

犬はトマトを食べても大丈夫?

健康のため、おいしい野菜や果物を、ついつい愛犬に食べさせたくなりますよね。

栄養のバランスもよく、メリットばかりに見えるトマトですが、トマトは犬が食べても大丈夫なのでしょうか?


● 犬はトマトを食べても大丈夫!

赤く熟したトマトは、犬にとってそこまで危険な成分は含まれていないので、基本的には食べても問題はありません。

ただし、アレルギーには十分に注意して、特にはじめて食べさせる時などは、体調に変化が無いか様子をしっかりと見るようにしましょう。


トマトは水分が多く、また、皮や種は消化不良を起こしやすいです。

冷たいトマトを水分の補給代わりにたくさん与えたり、子犬やシニア犬に皮ごと与えたりすることは、お腹を壊すなど体調を悪くしますので避けましょう。

トマトの成分の特徴は?

● 水分が多く、栄養バランスがよい

トマトは、水分が約94%を占めています。

成分としては、ビタミンCやビタミンA、カリウムが比較的多く含まれています。

大きめのトマトを1つ食べると、一日に必要なビタミンCの約4分の1を取ることができるほどです。

カリウムも、バナナやメロンほどではありませんが、比較的多く含まれています。


また、トマトは、活性酸素の発生を抑えて取り除くという抗酸化作用を持つβ-カロテンを多く含んでいます。

このβ-カロテンは、抗酸化作用だけではなく、動物や人間の体内で必要に応じてビタミンAに変換され、目の機能や皮膚・粘膜を正常に保ってくれます。


トマトの赤い色の成分であるリコピンは、β-カロテンの2倍とも言われる強い抗酸化作用を持っています。

抗酸化作用で、肌や血液に良い効果を発揮します。このリコピンは熱に強く、β-カロテンと同様に水に溶けにくく油に溶ける性質を持っており、調理を通じて体内に取り込むことが容易です。


● 腎臓病などの場合は要注意

カリウムは、人間にとっても犬にとっても、適切な量が必要なミネラルです。

しかし、腎臓病などで腎臓の働きが低下すると、それによってカリウムを正常に排出できず、高カリウム血症などを引き起こすこともあります。

腎臓病や高カリウム血症を持っている犬には、注意が必要です。


● トマチンに注意

植物は一般的に、毒性成分を合成し、蓄積することで、自らの身を昆虫や動物などから守っています。

トマトは、こうした毒性を持つ「トマチン」というアルカロイド配糖体を持っており、そのトマチンがしばしば食中毒の原因となっています。

トマチンは、特にトマトの花、葉、へた、茎に多く存在し、未熟な青いトマトにもある程度の量が含まれています。

そのため、トマトの花、葉、へた、茎は絶対に食べないように。また、未熟な青いトマトも食べないように十分に気を付けましょう。

飼い主から積極的に与えることは無いと思いますが、ご自宅のプランターで栽培している場合など、犬が誤って食べてしまわないように注意しましょう。


● 花粉症がある場合は要注意

上記のアレルギーとは別に、トマトは、近年報告が増えている新しい食物アレルギーのタイプである口腔アレルギー症候群の原因となります。

イネ科やヒノキ科(スギ)の花粉に対してアレルギー反応を持っている場合は、トマトを食べることで口腔アレルギー症状を示しやすいと言われていますので、そうした場合にもトマトを与えないようにしましょう。


口腔アレルギー症候群は、トマトを含めて、もも、キウイフルーツ、りんご、メロンなどで発生しやすいとされています。これらについては、加熱によってアレルギー症状を起こさなくなるため、多くの場合加熱されたものは食べることができます。


● 仮性アレルゲンにも注意

トマトに含まれるヒスタミン、セロトニン、アセチルコリンといった薬理活性物質(仮性アレルゲン)が、皮膚のかゆみやじんましん、腹痛などを引き起こすことがあります。

大量に摂取しない限りそこまで症状は強く出ないと言われていること、また、アナフィラキシーなどの重篤な症状になることはまれで、かつ、毎回症状が発生するわけではないことから、そこまで心配する必要はありません。

しかし、過去に似たような症状がみられた場合や、愛犬の体調が優れない時は、無理に与えないようにしましょう。

トマトをあげる時に気をつけることは?

犬にトマトを与える場合は、まずは赤く熟したトマトを選ぶようにしましょう。

また、皮は消化に悪いので、できるだけ皮を取り除き、喉につまらないよう小さくして食べやすい状態にしましょう。


量としては、健康に良いとはいえ水分も多く、アレルギーを含めて愛犬にとって好ましくない症状を引き起こす可能性もあります。

一度にたくさん与えるのではなく、様子を見ながら、少しだけあげる程度に留めましょう。

まとめ

真っ赤に熟したトマトは、おいしくて健康にも良く、つい愛犬のことを考えて食べさせたくなりますよね。

しかし、トマトは水分を多く含み、消化もそこまで良くないので、大量に食べさせる必要はありません。

バランスの良い食事を基本としつつ、たまに、ほんの少し与える程度に留めましょう。


トマトの花、葉、へた、茎、青い未熟の果実は絶対に食べさせないように気をつけて。

イネ科やヒノキ科(スギ)の花粉症がある犬、腎臓病を持っている犬などには、トマトを食べさせることは控えましょう。

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