ペット保険の補償割合は50%と70%のどっちがお得?向いている方の特徴も紹介
この記事でわかること
膝蓋骨脱臼(パテラ)は、犬に多くみられる病気のひとつです。
膝蓋骨脱臼(パテラ)は重症化すると、手術が必要となり治療費が高額になる傾向があります。ペット保険で高額な治療費に備えたいものの、そもそも膝蓋骨脱臼(パテラ)は補償対象に含まれるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、膝蓋骨脱臼(パテラ)の基本的な情報や、ペット保険の補償対象に含まれるかどうかを解説します。治療費の目安も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
膝蓋骨脱臼(パテラ)は、後ろ脚の太ももの骨にある溝から、膝のお皿にあたる「膝蓋骨」が外れてしまう病気です。膝蓋骨脱臼は英語で「Patellar luxation」と表記され、一般的に「パテラ」と呼ばれています。
膝蓋骨脱臼(パテラ)は犬の関節疾患のなかでも多くみられ、特に小型犬で発症しやすいといわれています。なお、膝蓋骨脱臼(パテラ)の詳細は、「膝蓋骨脱臼(パテラ)」のページでも詳しく解説しています。
膝蓋骨脱臼(パテラ)が補償対象かどうかはペット保険によって異なりますが、多くのペット保険は補償対象としています。
ただし、保険契約前に膝蓋骨脱臼(パテラ)を発症していた場合は、既往症として補償対象外となることがあります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)を早期に発見し適切に対処するためには、具体的な症状や原因を知っておくことも大切です。以下では、膝蓋骨脱臼(パテラ)の症状や原因を詳しく解説します。
膝蓋骨脱臼(パテラ)を発症すると、歩行に関する症状があらわれることがあります。たとえば、「歩くときに一瞬足を浮かせる」「スキップのような歩き方をする」といった歩行の異常は、膝蓋骨脱臼(パテラ)の代表的な症状です。
また、膝蓋骨脱臼(パテラ)は重症度に応じて1〜4に分類されており、グレードが高いほど症状も重くなります。グレードごとの特徴は以下のとおりです。
| グレード | 特徴 |
| グレード1 |
|
| グレード2 |
|
| グレード3 |
|
| グレード4 |
|
膝蓋骨脱臼(パテラ)の原因は、先天的なものと後天的なものに分けられます。
| 先天的な原因の例 |
|
| 後天的な原因の例 |
|
後天的な原因は、高所から飛び降りにくい環境を整えるなど、関節に負担をかけない工夫によってある程度予防できます。
一方で、先天的な原因による場合は、完全に予防することが難しいとされています。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の治療費は、症状のグレードや治療内容、動物病院、犬の大きさなどによって大きく異なります。
特に手術が必要な場合は治療費が高額になりやすく、手術費用だけでも15万〜40万円程度かかるケースが多いです。膝蓋骨脱臼(パテラ)の治療費の一例として、FPCのペット保険の事例を紹介します。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の治療費
トイ・プードル(5歳)(通院5日間、入院7日間、手術1回)の場合
| 診察料 | 5,600円 |
| X線検査 | 43,000円 |
| 入院費 | 35,000円 |
| 内服薬 | 5,800円 |
| 注射料 | 1,500円 |
| 血液検査 | 8,800円 |
| 麻酔・手術料 | 367,000円 |
| 抜糸料 | 500円 |
| 治療費合計 | 467,200円 |
※出典:ペットほけんフィット「補償内容」
※実際の診療内容・治療費などは、動物病院によって異なります。
※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、ペットほけんフィット重要事項説明書および普通保険約款でご確認ください。
手術ではなく、レーザー治療や投薬、サプリメントの服用などの保存療法を行う場合は、1回につき数千円から数万円程度が目安となります。
ただし、実際の治療費は動物病院によって異なるため、一概にはいえません。具体的な費用が知りたい場合は、動物病院に問い合わせてみましょう。
後天的な原因による膝蓋骨脱臼(パテラ)を予防するためには、膝に負担をかけにくい生活環境を整えることが大切です
たとえば、ソファやベッドなどペットが高い場所に登ることが多い場合は、降りる際の膝への負担を減らすために、ステップやペット用階段を設置するのがおすすめです。
また、床にカーペットやマットを敷いたり、足裏の毛を短く整えたりすると、滑りにくくなって膝への負担を減らせます
このほか、ペットの適正体重を維持することも重要です。肥満になると膝に負担がかかってしまうため、適正体重を維持できるよう食事や運動量を管理しましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)のように治療費が高額になりやすい病気に備えるためには、ペット保険選びの際に支払限度額を確認することが重要です。
ペット保険の支払限度額とは、保険金が支払われる上限額のことです。多くのペット保険では、1日あたりまたは1回あたり、さらに年間の支払金額に上限が設けられており、支払限度額を超えた治療費は自己負担となります。
先述したように、膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術料は高額な傾向にあるため、合計の治療費が支払限度額を超える可能性も考えられます。高額な治療費に備えるためにも、ペット保険を選ぶ際は1日あたり・1回あたり・年間の支払限度額を確認しておきましょう。
関連記事:「ペット保険選びのポイント。限度額って何?」
ペット保険によっては、膝蓋骨脱臼(パテラ)と診断された後でも加入できる場合があります。
ただし、保険契約前に発症していた膝蓋骨脱臼(パテラ)は、基本的に補償対象外です。膝蓋骨脱臼(パテラ)と診断された後に加入しても、膝蓋骨脱臼(パテラ)の治療費は補償対象とならないため、保険金が支払われません。
そのため、ペット保険で病気に備えたい場合は、ペットが健康なうちに加入することを検討しましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)はペット保険の補償対象に含まれる場合が多いですが、治療内容によっては高額な治療費がかかり、自己負担が大きくなる場合があります。
そのため、ペット保険を選ぶ際は、「膝蓋骨脱臼(パテラ)が補償対象かどうか」だけでなく、支払限度額や補償内容まで含めて確認することが大切です。
たとえば、FPCの「ペットほけんフィット」は支払回数や1日(回)あたりの支払金額の制限がないため、膝蓋骨脱臼(パテラ)のように治療が長期化しやすい病気にも備えやすい保険です。通院・入院・手術の区分なく、年間100万円まで補償を受けられます※。
また、「ペットほけんマックス」は通院・入院・手術それぞれ60万円、合計年間180万円までの手厚い補償を受けられます※。こまめな通院から高額になりやすい手術まで、幅広くカバーすることができます。
いずれの保険も、補償割合は50%・70%・90%からお選びいただけます。ご自身のペットの状況やニーズに合わせてプランを選べるため、まずは各商品の詳細についてこちらからご確認ください。
※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、ペットほけんフィット・ペットほけんマックスの重要事項説明書および普通保険約款でご確認ください。
多くのペット保険では膝蓋骨脱臼(パテラ)を補償対象としています。
ただし、重症化した膝蓋骨脱臼(パテラ)の治療費は高額な傾向にあり、加入するプランによっては自己負担額が大きくなる場合もあるので注意してください。
ペット保険を選ぶ際は、保険料や補償対象だけでなく、支払限度額など高額な治療費に備えられるかどうかも重視しましょう。
■監修者情報
平松 育子 (ひらまつ いくこ)
山口大学農学部獣医学科卒業。
山口県内の動物病院で代診を務めたのち、2006年ふくふく動物病院を開業、2023年同病院を譲渡し、現在はペテモ動物病院の院長として診療を行う。ペットの記事執筆や監修を行うアイビー・ペットライティングの代表も務める。