ペット保険で歯科治療は補償される?適用範囲や選び方を紹介

この記事でわかること

  • ペット保険の歯科治療に対する補償範囲は保険会社によって異なる
  • 一般的に、病気の「治療」として判断される処置は補償されるが、歯石除去やデンタルケアなど、予防目的の歯科ケアは補償対象外になるケースが多い
  • ペット保険を選ぶ際は、歯科治療が補償対象か確認するだけでなく、加入年齢や既往歴の扱い、待機期間、免責事由、支払い条件まで細かく確認することが重要である

ペットの歯科治療では全身麻酔が必要になるケースも多く、費用が数万円単位になることも珍しくありません。


そこで気になるのが、ペット保険での補償です。ペット保険の歯科治療に対する補償範囲は保険会社によって大きく異なります。


本記事では、ペット保険における歯科治療の適用範囲や、補償内容を確認する際のポイントをわかりやすく解説します。


歯科診療が補償対象になるかは治療か予防かによって決まることが一般的



ペット保険では、歯科診療にかかる費用が必ずしも補償されるわけではありません。補償対象となるかどうかは保険会社や商品によって異なりますが、一般的には「病気やケガの治療を目的とした診療か」「予防やケアを目的とした処置か」が判断基準となります。


以下で詳しく見ていきましょう。


治療行為は補償対象となることがある

歯科治療であっても、病気の治療として行われる場合は補償対象となることがあります。ただし、すべてのペット保険で歯科治療が補償されるわけではないため、注意が必要です。


たとえば、歯周病の治療の一環として歯石除去が実施される場合は、保険が適用されることがあります。美容・予防目的の処置とは異なり、獣医師によって「治療行為」と判断され、保険会社の補償条件を満たす必要がある点がポイントです。


また、保険会社・商品・プランによって、歯科治療の補償有無や適用条件は大きく異なります。「歯科治療も補償される」と思って加入したにも関わらず、実際には対象外だったというケースも起こりうるため、加入前に約款や補償内容を確認しましょう。


歯科治療に関する補償を重視する場合は、各社の条件を比較したうえで選ぶようにしましょう。


予防目的の歯科ケアは補償対象外になることが多い

ペット保険では、歯科治療に関連する費用であっても、予防を目的とした行為は補償対象外となることが一般的です。


具体的には、予防目的の歯石除去、歯磨き指導などの処置が対象外とされるケースが多く見られます。これらはあくまでも将来の歯科疾患を防ぐためのケアであり、病気の「治療」ではないと判断されるためです。


たとえば、まだ病気を発症していない段階でのデンタルケアは、治療行為ではなく予防・ケア目的とみなされる場合があります。


歯のトラブルが起きる前に定期的なケアを受けさせたいと考えている飼い主の方にとっては、こうした費用がカバーされないことは見落としやすいポイントです。加入前に補償範囲を確認しておきましょう。

歯科治療に備えてペット保険を選ぶときの注意点

歯科治療に備えてペット保険を選ぶ際は、補償対象に歯科治療が含まれるかどうかだけでなく、対象外となる処置や加入条件まで細かく確認することが大切です。


特に、歯石除去の目的の違いや加入前からの歯科疾患の有無、待機期間の設定によって補償の可否が変わるケースがあります。以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。


歯科治療が補償対象か、対象外の処置はないか確認する

ペット保険を選ぶ際には、歯科治療が補償対象に含まれているかどうかを事前に確認しましょう。保険によっては、歯科治療そのものを補償対象外としているケースがあるためです。


また、歯科治療が補償対象に含まれる保険であっても、すべての処置がカバーされるわけではありません。たとえば、歯石除去や、乳歯遺残・不正咬合に対する処置は、補償対象外とされることがあります。


「歯科治療補償あり」と記載されていても、実際に補償される処置は限定される場合があるため、パンフレットや公式サイトの記載だけで判断しないよう注意が必要です。約款や重要事項説明書まで丁寧に目を通し、どの処置が対象でどの処置が対象外なのかを具体的に確認しましょう。


FPCペット保険では、歯周病や歯肉炎などの歯科疾患の治療も補償対象です※。ペットの歯科疾患は放置すると悪化し、抜歯などの治療が必要になるケースもあるため、歯科治療に備えたい方はぜひご検討ください。


※歯石除去や予防の場合等は補償の対象外となります。


加入可能な年齢や既往歴の扱いを確認する

ペット保険は商品によって新規加入できる年齢が異なるため、加入を検討する際は条件の事前確認が必要です。


年齢制限を超えていない場合でも、過去に歯周病と診断されたことがある、歯科関連の治療歴・手術歴があると、加入できなかったり条件付きの加入となったりするケースがあります。


歯科治療への備えとしてペット保険を活用したい場合は、口腔トラブルの症状がまだ現れていないうちに加入を検討することも重要です。


待機期間・免責事由・支払条件を確認する

ペット保険に加入する際は、待機期間・免責事由・支払条件の3点を事前にしっかり確認しておくことが大切です。


保険会社によっては、契約開始から一定期間は保険金が支払われない「待機期間」が設定されていることがあります。待機期間中に歯肉炎などの補償対象となる治療を受けても、保険金の支払い対象外となる場合があるため注意が必要です。


また、加入前からの歯科疾患や遺伝的・先天的な歯科疾患などは、免責事由として補償対象外となるケースも少なくありません。


さらに、実際に歯科治療を受ける際に備えて、支払限度額・請求回数・窓口精算の有無などもあわせて確認しておきましょう。

ペット保険と歯科治療に関するよくある質問

ペット保険における歯科治療の補償について、疑問を持つ飼い主の方もいるでしょう。ここでは、よくある質問について、一般的な回答をまとめて紹介します。


Q.歯石除去はペット保険で補償される?

歯石除去がペット保険の補償対象になるかどうかは、治療目的か予防目的かによって異なります。定期的なケアとして行う予防目的の歯石除去は、補償対象外となるケースが多い一方、歯周病などの治療を目的とした歯石除去であれば、補償される場合もあります。


ただし、そもそも「歯科治療全体が補償対象外」となっているペット保険も少なくありません。また、同じ治療目的であっても、加入しているペット保険によって判断基準は異なるため、事前に保険会社の公式サイトや約款で確認しておきましょう。


Q.ペットに多い歯科治療とは?

犬や猫に多い歯の病気として代表的なのが、歯周病です。3歳以上の犬猫の約8割が罹患しているともいわれており、身近な病気といえるでしょう。


歯周病の主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 食欲不振
  • 口臭
  • 歯茎の腫れ
  • よだれの増加
  • 歯のぐらつき

これらの症状が見られた場合、動物病院では麻酔下での処置が必要になることがあります。代表的な処置は、歯石除去(スケーリング)や歯周ポケット内の清掃・歯根面の処置(ルートプレーニング)などです。さらに症状が進行している場合には、抜歯をするケースもあります。


また、歯周病は年齢とともにかかりやすくなる傾向があります。歯の汚れが長年にわたって蓄積されることで発症リスクが高まるため、シニア期に差し掛かったペットを飼っている方は特に注意が必要です。


Q.ペット保険は何歳まで加入できる?

ペット保険に加入できる年齢は保険会社やプランによって異なりますが、7歳未満や9歳未満など、シニア期を迎える前に上限を設定しているケースが少なくありません。


年齢を重ねるほど新規加入できるペット保険の選択肢は少なくなっていきますが、加入後は高齢になっても終身で継続できるのが一般的です。


愛犬・愛猫が若いうちに加入を検討しておくことが、選択肢を広げるうえで重要といえるでしょう。


関連記事:「【FP執筆】ペット保険に新規に加入できる年齢は?そのほかの加入条件は?

FPCのペット保険なら歯科治療も補償対象

ペット保険のなかには、歯科治療を補償対象外としている商品も少なくないため、加入前にしっかりと確認しておくことが大切です。


FPCペット保険は歯科治療も補償対象(歯石除去や予防の場合等は補償の対象外)となっているため、歯の病気や治療費に不安を感じている飼い主の方はぜひご検討ください※1。


FPCペット保険には、「ペットほけんフィット」と「ペットほけんマックス」があります。


ペットほけんフィット」は、年間支払限度額が100万円に設定されており、通院・入院・手術といった診療区分ごとの支払限度額の定めがありません。年間支払限度額の範囲内であれば、1日(回)あたりの支払金額や支払回数に制限なく補償を受けられるのが大きな特徴です※1。


歯科治療は複数回の通院が必要になるケースも多いため、回数制限がない点は特に心強いでしょう。


ペットほけんマックス」は、年間補償利用限度総額が180万円(通院・入院・手術各60万円)と業界トップクラスの補償内容を備えた商品です※2。通院・入院・手術ごとに定める支払限度額の範囲内であれば、支払回数や日額に制限はなく、手厚い補償を求める方に適した内容です※1。


FPCは2026年4月末時点で保有契約数20万件を突破したペット保険会社です。歯科治療の費用負担に備えるためにも、歯科治療の補償内容や支払条件を確認したうえで、ぜひ加入を検討してみてください。


詳細は以下のページからご確認ください。

保険商品のご案内


※1補償の対象外となる項目もあります。詳細は、重要事項説明書等でご確認下さい。

※2 ペット保険を扱う保険会社(2024年6月10日時点)のうち補償内容がホームページで確認できる保険会社11社の中で、通院・入院・手術が対象のフルカバー型かつ補償割合が70%の商品における通院・入院・手術の支払限度額の合計が1位であることから、業界トップクラスとの表記を用いています。(2024年6月10日当社調べ)


FPCペット保険のお支払い事例

FPCペット保険では、歯周病や歯の破折、根尖膿瘍など、補償対象となる歯科治療に対して保険金をお支払いした実績があります。


実際のお支払い事例は、以下のとおりです※。


傷病名 治療金額(請求額)の例 お支払事例
歯周病
  • 通院4日:32,480円(診察、手術前検査など)
  • 手術1回:227,110円(抜歯手術)
  • 合計:259,590円
  • ペットほけんフィット90%補償プラン
  • 通院:29,232円
  • 手術:194,505円
  • 合計:223,737円
  • ※手術費用に含まれる歯石除去料金10,993円は補償対象外
歯冠破折
  • 通院2日:36,960円(診察、手術前検査)
  • 手術1回:195,129円(歯冠修復術など)
  • 合計:232,089円
  • ペットほけんフィット70%補償プラン
  • 通院:25,872円
  • 手術:105,790円
  • 合計:131,662円
  • ※手術費用に含まれる歯石除去料金44,000円は補償対象外
  •     
歯根破折
  • 通院4日:53,790円(診察、手術前検査)
  • 手術1回:268,895円(抜髄、根管治療)
  • 合計:322,685円
  • ペットほけんフィット90%補償プラン
  • 通院:48,411円
  • 手術:219,236円
  • 合計:267,647円
  • ※手術費用に含まれる歯石除去料金25,300円は補償対象外
  •     
根尖膿瘍
  • 通院1回:2,310円(診察、投薬)
  • 手術1回:193,875円(抜歯、歯肉形成)
  • 入院1回:48,125円
  • 合計:244,310円
  • ペットほけんフィット90%補償プラン
  • 通院:2,079円
  • 手術:174,488円
  • 入院:43,313円
  • 合計:219,880円
  •     

このように、歯科治療でまとまった費用がかかった場合でも、保険金を受け取ることで自己負担を抑えられます。


ただし、歯石除去など補償対象外となる費用もあるため、詳細は重要事項説明書等をご確認ください。


※すべて2025年5月~2026年4月の期間に請求された事例です。

※記載のお支払い事例は一例であり、実際のお支払い金額は診療内容やご契約のプラン、補償対象外となる費用などによって異なります。

まとめ

ペット保険によっては、歯科治療に補償が適用されないケースがあるため注意が必要です。また、補償が受けられる場合でも、保険会社によって適用条件が異なります。


加入前に各社の補償内容を確認しておきましょう。


歯科治療の補償内容が気になる方は、以下のページから保険商品の詳細をぜひご確認ください。

保険商品のご案内


■監修者情報

平松 育子 (ひらまつ いくこ)


山口大学農学部獣医学科卒業。

山口県内の動物病院で代診を務めたのち、2006年ふくふく動物病院を開業、2023年同病院を譲渡し、現在はペテモ動物病院の院長としておもに犬や猫の診療を行う。ペットの記事執筆や監修を行うアイビー・ペットライティングの代表も務める。

  1. ペット保険のFPC トップ
  2. 保険商品のご案内
  3. ペット保険の豆知識
  4. ペット保険で歯科治療は補償される?適用範囲や選び方を紹介