ペット保険に通院補償は必要?加入するメリットや保険会社の選び方も解説

この記事でわかること

  • 通院補償は日常的に利用頻度が高く、継続的な通院で医療費が積み重なるリスクに備えるための補償である
  • 通院補償があることで受診のハードルが下がり、早期発見・早期治療や治療費負担の軽減につながる
  • 保険を選ぶ際は、支払限度額や回数制限、補償割合などを比較し、自分に合ったプランを選ぶことが重要

ペットが病気やケガをした際、動物病院での診療費は基本的に全額自己負担となるため、思わぬ出費に頭を悩ませる飼い主の方も多いでしょう。


特に皮膚炎や外耳炎といった慢性的な疾患では定期的な通院が必要となり、1回あたり数千円程度の診療費が積み重なることで、年間の負担額が大きくなる傾向があります。


そこで注目したいのがペット保険の通院補償ですが、「本当に必要なのか」「手術・入院のみの補償で十分ではないか」と悩む方も少なくありません。


本記事では、通院補償の必要性や加入するメリット、保険会社の選び方を解説します。ペット保険への加入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。


ペット保険の通院補償とは?

ペット保険の通院補償とは、ケガや病気などで動物病院を受診した際に発生する診療費の一部を補償する制度です。


補償の対象となるのは、入院や手術を伴わない外来診療での診察料・検査費・処置代・薬代などです。これらの通院時の診療費について、飼い主が自己負担する費用の一部を保険会社が負担します。


ペット保険の補償範囲は、通院・入院・手術の3つに分類されるのが一般的です。プランによっては通院補償が含まれるものと、手術・入院のみを補償するものに分かれます。


ペットには人間のような公的医療保険制度がなく、基本的に診療費の全額が自己負担となります。ちょっとした通院でも数千円から1万円以上かかることもあるため、通院補償の内容をしっかり理解したうえで保険選びを進めましょう。

ペット保険に通院補償は必要?

ペット保険では、入院や手術と比べて通院での保険金請求が多い傾向にあり、通院補償は日常的に利用する可能性が高い補償です。


たとえば、以下のような病気になると、通院回数が多くなりやすい傾向があります。

  • 外耳炎
  • 皮膚炎
  • 歯周病
  • 慢性腎臓病
  • 心臓病
  • 膀胱炎
  • 結膜炎
  • 椎間板ヘルニア

実際の治療費例を見ると、犬(フレンチ・ブルドッグ・5歳)の皮膚炎では4回の通院で合計11,000円、猫(マンチカン・1歳)の膀胱炎では3回通院して合計45,210円かかった事例があります※1。


また、猫(ミックス・12歳)の弁膜症では15回の通院で198,000円に達した事例もあり、通院が長引く病気ほど費用負担が大きくなりやすいといえます※2。


月に数回の通院が続くと医療費が積み重なり、家計への負担が大きくなりやすいため、通院による医療費が心配な方は通院補償への加入を検討しましょう。


※1出典: FPC保険「皮膚炎の事例」

※2出典: FPC保険「弁膜症の事例」

通院補償付きのペット保険に加入するメリット



通院補償付きのペット保険に加入すると、診療費の自己負担が抑えられることで受診のハードルが下がります。その結果、ペットの健康維持にもつながるでしょう。


以下では、通院補償付きのペット保険が持つ3つのメリットを解説します。


気軽に動物病院を受診できる

通院補償があることで診療費の心配が和らぎます。そのため、ペットの体調に少しでも異変を感じた際に「もう少し様子を見よう」と躊躇せず、すみやかに動物病院へ連れていけます。


診療費が高額になる不安から受診を先延ばしにすると、症状が悪化したり適切な治療の機会を逃したりする可能性があります。


その点、通院補償があれば「保険があるから安心」という気持ちで病院へ向かえるため、飼い主の精神的な負担の軽減にもつながるでしょう。


支払い限度額や年間の利用回数に制限がある場合が多いものの、一定の補償を受けられるため、継続的な通院が必要な慢性疾患でも安心して治療を続けられます。


早期発見・早期治療につながる

通院補償によって受診のハードルが下がることで、ペットの小さな体調変化に気づいた際に、飼い主がすぐに診察を受けさせやすくなります。その結果、病気の早期発見・早期治療につながります。


気軽に動物病院へ足を運べるようになると、体調の異変を放置せず、早い段階で獣医師に診てもらえるため、病気の重症化を防ぎやすくなります。


また、早期治療によって病気の進行を抑えられれば、治療期間が短くなり、トータルでの治療費負担も軽減できる点がメリットです。


病気を早い段階で発見し、適切な治療を続けることでペットの健康が守られ、愛するペットと一緒に過ごせる時間をより長くできるでしょう。


継続的な治療費の負担を軽減できる

通院補償では診療費の一部を保険会社が負担するため、飼い主の自己負担額が減り、経済的な不安を軽減できます。


実際に「ペットほけんフィット」へご加入中のお客様の事例をご紹介します。フレンチ・ブルドッグ(5歳)の皮膚炎では4回の通院で合計11,000円の治療費がかかりました。90%補償プランに加入していたことで、自己負担は1,100円に抑えられました※。


なお、補償割合は保険会社やプランによって異なり、一般的には50%か70%が多いです。ただし、補償割合が高いほど自己負担額は少なくなる反面、保険料も高くなる点はあらかじめ確認しておきましょう。


※ 本事例は治療費の全額が保険の対象となった場合の保険金支払例です。実際の診療内容や治療費は動物病院によって異なり、治療内容または治療項目によっては保険金をお支払いできない場合があります。

通院補償付きペット保険の選び方

通院補償付きのペット保険を選ぶ際には、補償内容や保険料、支払限度額や利用回数の制限など、複数のポイントから比較することが大切です。


以下では、通院補償付きのペット保険の選び方を解説します。


通院の支払限度額を確認する

ペット保険には通院1日あたりに支払われる保険金の上限額が設定されており、金額は保険会社やプランによって異なります。


たとえば、FPCペット保険の「フリーペットほけん」では、通院1日あたりの限度額が12,500円、年間の限度日数は30日、年間の補償限度総額は85万円です。


1日の支払限度額が高いプランほど、高額な通院治療でも自己負担を抑えられます。一方で、その分月々の保険料も高くなる場合が多い点には注意が必要です。


ペットの年齢や想定される通院頻度、1回あたりの診療費を踏まえて、必要な支払限度額のプランを選びましょう。


関連記事:「ペット保険選びのポイント。限度額って何?」


年間の利用回数上限を確認する

多くのペット保険では、通院補償に年間の利用日数制限が設けられており、20〜30日程度が一般的です。


FPCペット保険の「フリーペットほけん」は、年間30日まで補償されます※。一方、「ペットほけんフィット」では、支払限度額(年間100万円)の範囲内であれば、通院・入院・手術の区分に関わらず、利用回数や1日あたりの金額に制限はありません※。


慢性疾患で継続的な通院が必要な場合、年間の利用日数上限によっては年度途中で補償枠を使い切る可能性もあります。


そのため、ペットの健康状態や想定される通院回数を考慮したうえで、利用日数上限がご自身のニーズに合ったプランを選びましょう。


※ 補償の対象外となる項目もあります。詳細は、ペットほけんフィット重要事項説明書および普通保険約款でご確認ください。


補償割合を比較する

補償割合とは、動物病院で支払った診療費のうち、保険会社が負担する割合を示すもので、50%・70%・90%・100%などのプランがあります。


たとえば、診療費が1万円の場合、50%補償では5,000円、70%補償では7,000円が保険金として支払われます※。


補償割合が高いほど自己負担額は少なくなりますが、その分月々の保険料も高くなるため、家計とのバランスを考慮して選ぶ必要があります。


補償割合だけで判断せず、支払限度額や利用回数の上限と併せて総合的に比較しましょう。

※補償対象外となる項目もあります。詳細は加入ペット保険の重要事項説明書または保険約款をご確認ください。


待機期間や補償対象外を確認する

待機期間とは、契約開始後一定期間、保険金が支払われない期間のことです。初年度契約では、始期日から30日程度の待機期間が設けられている保険会社が多くあります。


また、待機期間中に発症した病気は、翌年以降の継続契約でも補償対象外となる場合があります。そのため、ペット保険への加入を検討している場合は、早めに手続きを進めることが望ましいといえます。


なお、ワクチン接種・健康診断などの予防目的の費用や、去勢・避妊手術、契約前からの既往症などは一般的に補償対象外です。


歯科治療やワクチンで防げる病気など、補償対象外の範囲は保険会社によって異なります。そのため、ペットの種類や年齢に応じてかかりやすい病気が補償されるかどうかを約款で事前に確認しておきましょう。


待機期間についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。


関連記事:「【FP執筆】ペット保険の待機期間とは?すぐに補償される?」

通院補償付きの保険ならFPCのペット保険がおすすめ

通院補償付きのペット保険をお探しの方は、FPCのペット保険をぜひご検討ください。

「ペットほけんフィット」は年間の支払限度額が100万円で、通院・入院・手術ごとの支払限度額は設けられていません。年間支払限度額の範囲内であれば1日(回)あたりの支払金額や支払回数に制限なく補償を受けられます※。


より手厚い補償をご希望の方には「ペットほけんマックス」もご用意しています。


年間補償限度総額180万円(通院・入院・手術各60万円)の充実した補償内容を備えており、通院・入院・手術ごとに定める支払限度額の範囲内であれば、支払回数や日額に制限がありません※。


いずれの保険も、補償割合は50%・70%・90%からお選びいただけます。ご自身のペットの状況やニーズに合わせてプランを選べるため、まずは各商品の詳細についてこちらからご確認ください。

保険商品のご案内

※補償の対象外となる項目もあります。詳細は、ペットほけんフィット重要事項説明書および普通保険約款でご確認ください。

通院補償付きのペット保険で医療費の負担を抑えよう

ペット保険における通院補償は、日常的に利用する機会が多い傾向があり、慢性疾患などで継続的な通院が必要になった際の経済的負担を軽減できる補償です。


通院補償付きのペット保険を選ぶ際は、1日あたりの支払限度額や年間の利用回数上限、補償割合、待機期間や補償対象外の条件など、複数のポイントを総合的に比較検討することが大切です。


ペットの年齢や健康状態、想定される通院頻度を考慮しながら、長期的に無理なく継続できるプランを選び、愛するペットの健康を守りましょう。


■監修者情報

平松 育子 (ひらまつ いくこ)


山口大学農学部獣医学科卒業。

山口県内の動物病院で代診を務めたのち、2006年ふくふく動物病院を開業、2023年同病院を譲渡し、現在はペテモ動物病院の院長として診療を行う。ペットの記事執筆や監修を行うアイビー・ペットライティングの代表も務める。

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