電話 0120-56-3912(サンキューワンニャンと覚えてください。)
受付時間 平日10:00〜17:00
  1. ペット保険のFPC
  2. 猫の病気事典
  3. 外傷性脱臼

外傷性脱臼

外傷性脱臼

猫の外傷性脱臼とは

外傷性脱臼とは、事故や転落などによって関節が脱臼することを指します。

片方の関節に接触している場合を「亜脱臼」、関節同士が完全に離れている場合を「完全脱臼」といいます。


猫が外傷性脱臼になる主な原因は、交通事故や高いところから落ちるなどが挙げられます。特に屋外に出る機会のある猫の場合は、猫同士のケンカによるものが多くみられます。

同時に骨折していることもよくあるので、脱臼なのか骨折なのか、あるいは両方なのかよく確認する必要があります。


猫は体が柔軟で、高いところから飛び降りても受け身が上手なので犬よりははるかに脱臼になる可能性が低いですが、それでも外から強い力がかかってしまうと脱臼することもあります。


<亜脱臼・完全脱臼の模式図>

外傷性脱臼

猫の外傷性脱臼の症状

通常、関節を脱臼すると骨折のときと同様にとても痛がり、地面に足をつかなくなります。明らかにおかしな歩行なので、飼い主様も気づきやすいでしょう。さらに脱臼部位は赤く腫れあがり、触れることを嫌がります。


脱臼する部位によって症状が少し変わります。部位ごとの特徴的な症状は以下の通りです。


部位 症状
手根関節(手首)、足根関節(足首) 不自然な方向に足首や手首が曲がります。
股関節 一見脱臼している側の足が短くなったように見えたり、ふらつきがみられたりすることがあります。
膝蓋骨 内側に脱臼する内方脱臼が多くみられます。

猫の外傷性脱臼の原因

外傷性脱臼の原因で最も多いのが交通事故です。足根関節、手根関節、股関節、膝蓋骨、脊椎など関節のあるところ全てに脱臼する可能性があります。

交通事故によるものでは、脱臼以外に骨折や靭帯損傷などもみられることが多いので、特に猫が屋外に出ることがある飼い主様はいつもとは違う歩き方を見かけた際は、すぐに獣医師に診てもらいましょう。


家飼いの猫にも外傷性脱臼を起こしてしまう原因は潜んでおりカーテンをよじ登って高いところから落ちてしまったり、しっぽを踏んでしっぽが脱臼したりすることもあります。

屋外に出る機会のある猫の方が外傷性脱臼になる可能性が高いですが、家飼いの猫も気を付けなければなりません。

猫の外傷性脱臼の予防方法

まず屋外に出ることのある猫はなるべく完全室内飼育にしてあげると、交通事故や猫同士のケンカによる外傷性脱臼の予防につながります。

猫は高いところに登ることが好きなので、高いところに行かせないようにするのは難しいかもしれませんが、飛び降りようとしていたら注意深く見てあげましょう。

さらに、フローリングをカーペットにするなどして、滑らないようにすることで、家の中での脱臼を防ぐことができます。

猫が外傷性脱臼になってしまったら

軽めの脱臼であれば、手術を行わずに脱臼を手で元の位置に戻すことができるのも多いです。

ただし、手で正常な位置に戻したままでは、また脱臼してしまうので正常な場所に戻した後は、ギプスや副木(関節を固定する固い板のようなもの)を当てて関節を固定します。


中等度〜重度の脱臼であれば、外科手術による整復をすることがあります。さらに重度の場合は、脱臼のみならず、骨折や靭帯の損傷が同時に起こっていることもあるので、きちんと獣医師に確認してもらいましょう。

外科手術を行った場合でも、ギプスや手足を吊るなどし、関節を固定して安静に過ごすことが必須になります。

他の骨・関節の病気一覧

一覧に戻る

※こちらに掲載している情報は、十分に検討・確認した内容となりますが、その正確性、安全性、有用性などについて何ら保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、弊社は一切の責任を負いかねます。コンテンツのご閲覧・ご利用等にあたっては、お客さまご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。 特に、実際にどのような治療を行うかは、ペットの状態・種類等はもちろん動物病院の方針等や獣医師の考え方等によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。