排便に異常がある
- 症状の傾向
- 排便の異常として挙げられるのは、下痢、血便、便秘です。下痢は、さまざまな病気の症状として現れます。主な原因は寄生虫が腸などに寄生する事で起こり、排便を介して寄生虫やその卵がほかの猫に寄生する原因となります。寄生虫の他にもウイルスや細菌の感染によって胃腸の機能が低下することで下痢を伴う病気を発症している可能性があります。また、猫は急性の下痢よりも慢性の下痢を起こしやすく、下痢にも水っぽいものや血液や粘膜が混じったものなどさまざまな種類があります。脱水症状を伴う場合が多いです。便秘の原因となる病気にもいくつか種類があり、腎不全などが挙げられます。
- 発見方法・対策
- 数日しても症状が改善されなければ動物病院へ連れていくのが良いでしょう。また、下痢の原因が寄生虫である場合は排便を介して他の猫に寄生虫が寄生する可能性もありますので、複数の猫を飼っている場合は下痢をしている猫を隔離することも重要です。その際、糞便を持っていくと診察がスムーズになります。便秘の場合でも原因となる病気の種類によっては命の危険を伴う可能性が十分にありますので、日頃から猫がきちんと排便しているかどうかを把握しておきましょう。ただし、便秘かと思っていても実は「しぶり腹」や「頻尿・排尿困難」である可能性もあります。排便姿勢をとることが多くなるので、便秘と勘違いする可能性も高いです。