急性腎不全 - 犬の症状|犬・猫のペット保険選びならFPCのペット保険

急性腎不全

犬の急性腎不全とは

急性腎不全とは、腎機能の急激な低下によって発症し、腎臓が正常に働かなくなった状態です。

原因は主に中毒と腎臓への血流低下ですが、急性腎不全になりやすい要因というのはさまざまなものが挙げられます。


急性腎不全は急激に状態が進行し、数日で命を落とすこともあるので注意しなければなりません。

回復後は腎臓の機能が適切に回復することもあれば、腎臓への障害が大きく慢性腎不全へと移行することもあります。


犬の急性腎不全の症状

急性腎不全の症状は、嘔吐を頻繁に繰り返したり、食欲や元気がなくなったりするような他の疾患でもみられるものも多いです。初期には一時的に尿量と飲水量の増加がみられることもありますが、症状が進むと尿量が少なくなる、あるいは全く出なくなります。


<急性腎不全の主な症状>

・食欲不振
・元気がなくなる
・嘔吐
・下痢
・脱水
など


急性腎不全が進行すれば最終的に尿毒症とよばれる状態になります。

尿毒症とは、本来腎臓により尿中に出され、体外に排出されるはずの老廃物が血中に残っている状態です。

老廃物は脳などにも毒性があり、神経症状が現れることもあります。


<尿毒症の症状>

・口内炎(舌の潰瘍など)
・口からアンモニアの臭いがする
・けいれん
・意識低下
など


犬の急性腎不全の原因

犬の急性腎不全の主な原因は腎毒性のある中毒性物質によるものと、腎臓での血流の著しい低下によるものです。排尿ができなくなることで起こることもあります。


心臓から全身へ送られる血液の約20%は腎臓へと送られるといわれています。

よって血液中の中毒性物質が腎臓に集まりやすく、さらに腎臓でのろ過や再吸収の過程で高濃度な中毒性物質にさらされることとなります。

腎性の急性腎不全の原因のひとつである、中毒を引き起こすような腎毒性のある物質は以下の通りです。

中毒で腎障害が現れる量はそれぞれの犬により異なるため、これらの物質を誤食した可能性がある場合は動物病院に連絡し、残存物がある場合はそれを持参し、診察を受けましょう。


<腎毒性のある物質>

・レーズン、ぶどう
・ユリ(花粉を舐めたり茎や葉、根をかんだりするだけでも腎障害を起こす場合があります)
・不凍液、エチレングリコール
・イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの鎮痛剤
・アミノ配糖体(抗生剤の一種)
・農薬、除草剤、重金属
・鉛(鉛の入ったペンキなど)
など


また、血流の低下では、腎臓での血液のろ過量や必要な量の酸素と栄養が十分に維持できず、腎臓が障害されます。


他の原因としては、細菌の一種であるレプトスピラの感染も重要です。(尿への接触などで犬から人へ伝染する可能性もあります)


この他にも急性腎不全を引き起こしやすくなるさまざまな要因があります。

急性腎不全の主な原因は次のようなものが挙げられます。


<急性腎不全の主な原因>

① 腎臓自体の障害によるもの(腎性)
・感染(レプトスピラ症など)
・免疫が関わる腎臓の病気
腎盂腎炎
・ショック
・中毒
など


② 腎臓への血流低下で起こるもの(腎前性)
・心臓疾患
熱中症
・敗血症(血中に菌が増殖し臓器不全に陥った状態)
・出血
・輸血
・鎮痛剤(非ステロイド性抗炎症薬)
・血管拡張薬
・深い麻酔
など


③ 尿を排泄できないことで起こるもの(腎後性)
・両側の尿管閉塞(尿管結石など)
・尿道閉塞
・膀胱腫瘍
・膀胱破裂
など


急性腎不全の主な検査は以下の通りです。

他の病気が疑われるときは随時必要な検査が行われます。


<急性腎不全の主な検査>

・血液検査
・尿検査
・X線検査
・超音波検査
など


犬の急性腎不全の予防方法

急性腎不全への予防方法としては、腎毒性のある食物・植物や化学物質、人の薬(イブプロフェン等)などを誤って摂取しないようにすることです。


例えば、中毒性物質のひとつであるぶどうは、果汁100%のぶどうジュースを飼い主様の外出中に犬が舐めてしまい、激烈な急性腎不全が起き、尿毒症による神経症状が現れ短時間で亡くなった例もあります。


それらのものを犬の生活範囲内に置かない、または冷蔵庫など扉があり犬が開けられない場所にしっかりしまう、散歩中の誤食を避けるなど十分対策しましょう。


他には、急性腎不全の原因のひとつであるレプトスピラ症はワクチン接種で予防できます。


急性腎不全は早期に適切な治療を始めることが非常に重要で、その後の結果を左右します。


食欲がない、嘔吐をするなどおかしい様子が見られたら、動物病院で早めに診察を受けましょう。腎毒性のあるものを誤って摂取した可能性があるときは、症状が出ていなくても必ず受診するようにしてください。

他には、特に麻酔をかけた処置や手術を行った後は食欲や嘔吐の有無などをよく観察し、異常があれば動物病院にすぐ連絡しましょう。


犬が急性腎不全になってしまったら

犬が急性腎不全になった場合は、直ちに治療が開始されます。

・血中の電解質やpH(酸性度)の調整
・腎血流量の確保と体内の水分バランスの正常化
・利尿(尿を作らせる)

を治療の主な目標として行います。


基本的には入院して集中的に治療します。

治療は輸液療法が中心となり、嘔吐などの症状を緩和する治療も行われます。


誤食や中毒で時間があまり経過していない場合は、催吐処置などをすることもあります。

尿道が閉塞していたら、まず閉塞の原因を取り除くというように、急性腎不全の元になるような病気があれば、そちらの治療も行います。


急性腎不全では体の水分がちょうどよく満たされている状態を維持することが大切です。

必要なときにはカテーテルという細い管を尿道から膀胱内に入れ固定し、尿量を測定することで、動物の状態の把握や治療への反応性、輸液量の決定などを行います。


急性腎不全では、ナトリウム、カリウムなどの電解質のバランスが崩れていたり、アシドーシスという血中のpH(酸性度)が異常になっていたりすることが多くみられます。

重度の異常ではそれ自体が致死的な状況を招くことがあり、バランスを戻すための治療が行われます。主に輸液中に必要な薬剤が加えられます。


輸液療法だけでは尿が十分につくられない場合、または水分が過剰になってしまった場合は利尿剤が使用されます。


透析治療は、重度で治療に反応しない尿毒症等、重症の場合などに行われます。これは腎機能不全により体に残っている老廃物を除去することを目的に行います。ただ、設備や十分な人手が必要になることがあり、すべての動物病院で透析治療が行えるわけではありません。


<急性腎不全の主な治療>

・輸液療法
・電解質補正
・利尿剤
・制吐剤
・制酸剤(胃酸を抑える薬)
・消化管運動促進剤
・透析治療
など


急性腎不全は短時間で命を落とすこともある状態です。いつもと違う様子がみられる場合、また中毒になるものを誤食してしまった場合は、動物病院を受診しましょう。


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