脳血管障害 - 猫の症状|犬・猫のペット保険選びならFPCのペット保険

脳血管障害

猫の脳血管障害とは

脳血管障害とは、脳の血管で梗塞(こうそく)や出血が起こり、突然の神経症状の発症とその急激な進行を認めるものです。そして通常24時間経過するとそれ以降は病状の進行は止まります。

※梗塞とは、血管の内側が狭くなったり血栓などが詰まったりして、脳に十分な血流が提供できず、脳細胞が損傷されること

なお、動物の脳血管障害は人よりも発生頻度が低いです。


猫の脳血管障害の症状

脳血管障害の症状では、意識状態や精神状態の変化、また神経症状などがみられますが、損傷を受けた脳の部位によりそれぞれ症状は異なります。


脳血管障害の症状は以下のようなものが挙げられます。


<脳血管障害の症状>

・意識状態の低下、欠如

・精神状態や行動の変化(攻撃性が高まるなど)

・片側の麻痺や運動失調

・けいれん

・旋回

など


上記の症状が突然発症し、24時間以内で急激に進行します。


24時間以降の症状の進行や悪化は最初に生じた脳血管障害によるものではなく、

・脳浮腫(脳が腫れる)や血腫(出血した血のかたまり)の拡大などによる脳圧上昇

・さらなる脳血管障害の発生

などによるものと考えられます。


猫の脳血管障害の原因

脳血管障害の原因は、以下のような場合に分けられます。

・脳の血流が低下すること(部分的または全体的に)により起こる

・脳の血管からの出血により起こる

前者の方が全体的に発生率は多いと言われています。


脳の血流低下や出血によって緊急的な状況が発生するのには次のような理由があります。


脳は多くの栄養や酸素を常時必要とし、それらは脳の中に密に存在する血管を通る血液によって運ばれています。このことから、血管に何かが詰まったり血管が狭まったりすること(梗塞)で十分な血液が供給されないと、その領域の脳細胞に障害が発生します。


また、脳出血は血管が破裂した先の脳細胞に十分な血液を届けられず、さらに血腫により隣接した領域に圧力がかかります。そして脳圧が上がると脳細胞はさらに障害を受け、最終的には脳ヘルニアを起こし、死に至ることもあります。

※空間が限られている頭蓋内で、脳圧の極度の上昇で脳の一部が本来あるべき場所ではないところに押しやられること。これにより生命維持に関わる部分が重大な障害を受け、死に至ることも多い。


脳血管障害を引き起こす疾患には以下のようなものがあります。


●脳の血流低下によるもの

・梗塞

 -敗血症

 -熱中症

 -糖尿病

 -腎不全

 -腫瘍(しゅよう)

 など

・全身的な血流の低下

 -心疾患

 -全身的な低血圧(ショックなど)


●脳血管からの出血によるもの

 -血管破裂

 -肝不全(重度)

 -出血性疾患

 -血管炎

 -中毒

 -外傷

 -腫瘍(しゅよう)

 など


腎不全や甲状腺機能亢進症は二次的な高血圧を引き起こしやすく、脳の梗塞や出血の原因となります。


脳血管障害の症状が出たときの検査は、脳血管障害を引き起こしうる疾患にかかっていないかの確認や今の病状の程度を把握するために行われ、次のようなものが挙げられます。


<猫の脳血管障害の検査>

・神経学的検査

・血液検査

・血圧測定

・心電図

・X線検査

・超音波検査

・甲状腺ホルモン測定(血液検査)

・CT検査/ MRI検査

など


猫の脳血管障害の予防方法

猫の脳血管障害のひとつである脳梗塞は、脳の血管の内側が狭くなるか血栓などが血管に詰まり、脳のその領域に十分な血流が確保できず脳細胞に損傷が起こることにより発生します。

猫の脳梗塞は夏にかけて多くなり特に屋外に出る猫でよくみられるという報告があります。そのことから考えると、室内飼育をすることで脳梗塞になりやすい場面を避けることができるかもしれません。
また、屋外ではさまざまな危険があるのと同時に、屋外で脳血管障害により急性の神経症状が出た場合は倒れてしまって家に帰ることができない、または対応が遅れることも考えられます。

また、ごく軽度の脳血管障害の場合は、軽度の症状しか出ない場合もありますので、いつもと違うようなおかしい様子が見られたらすぐに動物病院に連れて行きましょう。

猫が脳血管障害になってしまったら

脳血管障害の緊急的な対処として、呼吸や血圧などを測定しながら、脳圧上昇の制御と脳血流量の改善、血圧のコントロールを行うことがメインとなります。

さらに、脳血管障害を引き起こすような病気があった場合はその治療を行います。


脳圧上昇に対する治療方法は以下のようなものがあり、これらは、重症度や状況によりそれぞれ適用されます。


<脳圧上昇に対しての治療>

・マンニトール(脳の腫れを引かせる)

・利尿剤(脳の腫れを引かせる)

・ステロイド剤(静脈注射)

・抗けいれん薬(けいれんがある場合)

・口から管を気管に入れ(挿管)、気道を確保する

 必要であればペントバルビタールなどで軽く麻酔をかけたような状態にする

など


脳圧や脳血流量、血圧などの状態をうまくコントロールでき致命的な状態に陥らなければ、集中的な治療により数週間で徐々に回復していきます。


脳梗塞のような脳血管障害の緊急的な状態から脱しても、脳血管障害になりやすい疾患を持っている場合はその疾患の治療と定期的なチェックをしっかり続け、再度脳血管障害が起こらないかを注意して観察する必要があります。


脳血管障害が起こったときは対応が早いほど、脳の損傷の程度や致死的な状態になるのを食い止められる可能性が出てきます。おかしい様子が見られたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。


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