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猫ひっかき病(バルトネラ症)

猫ひっかき病(バルトネラ症)

猫ひっかき病(バルトネラ症)とは

猫ひっかき病とは、バルトネラという細菌による感染症です。

猫ひっかき病はバルトネラ症ともいわれます。


猫と猫の間でも感染しますし、猫から人にも感染します。

猫では感染していても、症状が出ることはまれです。

そのため、人への感染が重要視されている人獣共通感染症(ズーノーシス)です。


人では子猫との接触で感染する例が多く、免疫不全状態にある人や抵抗力の弱い人は発症しやすいので、特に注意が必要です。

猫ひっかき病(バルトネラ症)の症状

猫ひっかき病は、猫では感染していても通常症状は現れません。


猫ひっかき病の猫での症状は以下のようなものが報告されています。


<猫での猫ひっかき病による症状や疾患>

・発熱
ブドウ膜炎
・リンパ節が腫れる
・食欲不振
など


人での猫ひっかき病の症状は以下のようなものが挙げられます。


<人での猫ひっかき病の症状>

・リンパ節が腫れて痛みがある
・発熱
・膿疱
・けいれんなどの神経症状(まれ)
など

※リンパ節とは、顎下、わきの下、そ径などにある、免疫細胞などが集まったりする場所

猫ひっかき病(バルトネラ症)の原因

バルトネラという細菌(Bartonella henselae)が病原体となり、引き起こされる感染症です。


猫の間での感染には、ノミが大きく関わります。

ノミが感染猫を吸血した際に、ノミの体内にバルトネラが入り、増殖します。
そのノミが別の猫を吸血することで、猫に感染します。


猫から人への感染には、猫が引っかいたり噛んだりした傷から感染します。


猫では、猫ひっかき病で症状が出ないので、検査される例はほとんどありません。


猫でのバルトネラ感染疑いに対する検査は、血清診断(血液検査)やバルトネラの遺伝子を検出する検査などが行われます。
ただ、陰性でも感染が完全に否定できるわけではありません。


そのため、症状があり、バルトネラの感染が疑われる猫のみで検査します。


また、他のさまざまな感染症や疾患と区別する必要があるので、それらに必要な検査が行われます。

猫ひっかき病(バルトネラ症)の予防方法

猫間や猫から人に対する猫ひっかき病の予防方法は、以下のようなものが挙げられます。


<猫ひっかき病の予防方法>

・ノミ予防を定期的に行う
・猫の爪をこまめに切っておく
・猫に触ったら、手を洗う
・猫に引っかかれるまたは咬まれるような状況を自分から作らない(または避ける)
 -興奮させる、不意に手を出す、自分の手を使ってじゃれさせるなどしない
など

猫ひっかき病(バルトネラ症)になってしまったら

猫ひっかき病は、通常猫では無症状であるため、治療は特にありません。

感染が確認され、症状がある猫では、ノミの駆除と抗生剤の投与が行われます。


健康な猫で、バルトネラの駆除を目的として抗生剤の投与が行われることはありません。


猫に引っかかれた場合は、傷をよく洗うなどしましょう。
かまれた場合も同様ですが、傷が深かったり腫れたりする場合は、病院を受診し、猫に引っかかれた、またはかまれたことを伝えます。


特に免疫不全状態、または低下している人、大きな病気を持っている方は、引っかかれたりかまれたりした後に、おかしい様子があれば、必ず病院を受診することが大切です。


免疫が低下している状態の方は、猫ひっかき病以外にもパスツレラ感染症など他にも注意する病気に気を付けましょう。

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