てんかん - 猫の症状|犬・猫のペット保険選びならFPCのペット保険

てんかん

猫のてんかんとは

てんかんとは脳の異常な神経活動により発作を繰り返す脳の病気です。てんかんは、24時間以上の間隔をあけて少なくとも2回は発作が起こったものとされています。


てんかん発作は直前に大きなきっかけもなく突然始まります。

発作がすぐ治まったとしても、初めて目のあたりにしたときは飼い主様がパニックに陥りやすい病気です。てんかんについて知識があることで、混乱した中でもポイントをおさえた対処ができるかもしれません。


猫のてんかんの症状

てんかん発作にはさまざまな分類がありますが、「部分発作(焦点性発作)」と「全般発作」の大きくふたつに分けられます。


部分発作は脳の一部が、全般発作では脳の全体が異常に興奮した状態で、症状でも部分発作では体の一部にけいれんなどの発作が現れるのに対し、全般発作では全身にけいれん発作が現れます。


部分発作の症状は次のようなものが猫自身の意思と関係なく起こります。


<部分発作の症状>

・一点を見つめる

・眼や顔面、体の一部がけいれんする

・口を細かくカチカチといわせる(けいれん)

・一定のリズムで筋収縮が起こる

・空中を噛む様子がある

・異常な様子で鳴く

・そわそわして不安な様子を見せる

・よだれを多量に流す

など


全般発作では以下のような症状がみられます。


<全般発作の症状>

・全身のけいれん(硬直も含む)

・全身に力が入らない

・空中を足でかくような遊泳運動

・全身のけいれんに関連した一定リズムの筋収縮

など


発作が起こったときには、

・大きな声をかけたり、強い光を当てたりしない

・高い場所や不安定な場所であれば安全な所に移動する

・むやみに口まわりに手を出さない(噛まれる危険性があるため)

などに気を付けて発作が治まるのを待ちます。


発作が治まり、落ち着いたら動物病院を受診しましょう。

ただし、5~10分以上発作が続く場合は動物病院に電話し、指示を仰ぎましょう。一度治まりかけても続けて発作が起きれば、ひとつの発作とみなします。

可能であれば発作の様子を動画で撮影しておくと、言葉での説明よりも獣医師が正確な判断をしやすくなります。


診察時に伝えることとしては、

・発作の継続時間(できれば具体的な時間)

・発作中の舌の色は普通か青白い様子か(見えた範囲で)

・発作後の様子はどうだったか

・発作後の様子がいつもと違った場合、どのぐらいで普通の状態に戻ったか

・発作の前(長期間で)にストレスがかかったり、きっかけとなったりするようなイベントがあったか

・過去に大きな病気や事故、外傷などを経験しているか

などがあります。


猫のてんかんの原因

てんかんの原因は以下の3つに分類されます。


<てんかんの分類>

・症候性(しょうこうせい)

・特発性(とくはつせい)

・おそらく症候性


犬のてんかんの原因は特発性がほとんどですが、猫のてんかんでは脳腫瘍脳炎、外傷によるものなどなんらかの脳疾患が原因となる「症候性」のてんかんがほとんどです。

他には、これらの脳の異常がなく検査上で他の異常も見つからない「特発性」のてんかんもあり、特発性てんかんは一部の例で遺伝が関連していることもあります。

さらに、外傷後発作などの症候性てんかんの可能性が高いのに検査上では異常所見がみられないてんかんは「おそらく症候性」のてんかんに分類されます。


てんかん以外の発作の原因はさまざまで、

・低血糖

尿毒症(重度の腎不全)

・高アンモニア血症(重度の肝不全)

・低Ca(カルシウム)血症

・心臓疾患

・中毒

などが挙げられます。


猫のてんかんの検査は以下のようなものがあります。発作の症状で受診するので、てんかん以外の原因もしっかりと検査していきます。


<発作が起こったときの検査>

・神経学的検査

・血液検査

・X線検査

・超音波検査

・心電図検査

・CSF(脳脊髄液)検査

・CT検査/ MRI検査

・脳波測定(実施できる施設は限られる)

など


脳炎や脳腫瘍などが疑われる場合など必要であれば、FIV(猫免疫不全ウイルス)FeLV(猫白血病ウイルス)FIP(猫伝染性腹膜炎)などのウイルス検査を行うこともあります。


猫のてんかんの予防方法

てんかんのひとつとして、外傷後に発症するものがあります。交通事故や高い所から落ちるなどの事故で頭を強く打つなどして脳障害が起こることが原因となります。

このような外傷は完全室内飼育を行うことにより機会を少なくすることができます。


また、てんかんの原因のひとつである脳腫瘍にはリンパ腫が含まれますが、FIV(猫免疫不全ウイルス)FeLV(猫白血病ウイルス)に感染することでリンパ腫の発症率が上昇するといわれています。完全室内飼育や、必要であればワクチン接種などを行うことが予防につながるかもしれません。


猫がてんかんになってしまったら

脳腫瘍や脳炎、外傷による脳障害などが原因となる症候性てんかんでは、てんかんの原因となっている病気の治療が可能であれば行っていきます。また、発作が起こっていればその疾患の治療と並行して抗てんかん薬も使用します。ただ、症候性てんかんでは抗てんかん薬による治療になかなか反応しないことも多くみられます。


特発性てんかんでは、必要と判断されれば抗てんかん薬が使用されます。抗てんかん薬を始める基準は明確に決まっているわけではなく、てんかん発作が起こる頻度や長時間続く重い発作(重積発作)の有無、飼い主様のライフスタイルなどの要素から決定されます。


抗てんかん薬は治療を始めたときに、その猫にとって薬が適正な量かを確認するため薬剤の血中濃度を検査します。また、悪化した際などにも再度測定します。正確な検査結果を得るために内服と検査の時間帯が指定されることもあるので、注意しましょう。


抗てんかん薬はてんかん発作を抑えることが目的で、発作が多発することで起こる脳障害の悪化を防ぎます。よって原因が改善されない症候性てんかんや特発性てんかんではずっと薬を継続することがほとんどです。

てんかんは発作が出ない時期もありますが、自己判断で薬を中断してしまうと、てんかんが悪化する恐れがあります。不安があれば獣医師や動物病院のスタッフに相談し、納得した上で獣医師の指示に従い治療を継続していきましょう。


また、重積発作(じゅうせきほっさ)といって長時間発作が継続したりすることがあります。この場合は後遺症や命に関わる危険性があるので、血管に短い管を入れ、直接静脈内に抗てんかん薬を注入するなど緊急的な治療を行います。かなり重度の場合には麻酔薬を使い軽く麻酔をかけたような状態にして発作をおさえます。


発作が起きると誰でも不安になりパニックに陥る可能性がありますが、飼い主様と猫の安全を確保した上で、不安であれば動物病院に連絡し相談しましょう。


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特に、実際にどのような治療を行うかは、ペットの状態・種類等はもちろん動物病院の方針等や獣医師の考え方等によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。

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