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胸水

胸水

猫の胸水とは

胸水とは、肺や心臓を包んでいる空間、すなわち肺や心臓の外側にある液体のことを指します。


胸水は原因となる病気などに異常があって起こる症状のひとつです。

胸水は透明な液であることも多いですが、たまっている液体が膿であれば膿胸、血であれば血胸などと呼ばれます。


胸水はたまっている量が多いと、呼吸困難から死亡することもある緊急的な状態です。

猫の胸水の症状

胸水がたまると以下のような症状がみられます。


胸水貯留は病気の結果として起こるので、原因となる病気の症状が同時に現れていることも多いです。


<胸水の症状>

・あまり動かなくなる
・呼吸が早い
・食欲がない
・呼吸困難
など

猫の胸水の原因

胸水がたまる原因は、以下のようなものが挙げられます。


<胸水がたまる原因>

・心疾患
・腫瘍
・外傷
猫伝染性腹膜炎(FIP)
横隔膜ヘルニア
など


検査上では原因が検出できない特発性(とくはつせい)の胸水もあります。


<胸水がみられるときの検査>

・身体検査
・血液検査
・レントゲン検査
・超音波検査
・尿検査
・胸水の性状検査
など


胸水は、液体の濃さ(比重)やたんぱく質、血液成分(白血球、赤血球)がどのぐらい含まれているかが、原因を探していくうえで重要になります。

また、胸水の中に含まれている細胞や血液成分の状態、細菌の有無などを顕微鏡で見ることも大切です。


胸水の性状検査とは、上記のことなどを検査し、どのような胸水なのかを見ることで、原因となっている病気を探っていくために行います。


症状や疑わしい病気によって、他の必要な検査が行われることもあります。

猫の胸水の予防方法

胸水は胸部外傷が原因で血胸や膿胸がたまることがあります。

これらに関しては、屋外で、交通事故や猫同士の激しいけんかにより引き起こされることが多いです。

そのため、室内飼育を行うことで予防につながるかもしれません。


ただ、予防できない病気が原因になることも多いので、胸水がたまっていることを早めに発見することが何よりも大切になります。


胸水は軽度の貯留では、症状がよくわからないことも多いです。
少し動くと呼吸が荒くなったり大きくなったりします。


呼吸の回数は肋骨やおなかの上下をよく見ると、分かりやすいです。

猫に胸水がたまってしまったら

胸水がたまっているときは、その量や呼吸状態などによって、利尿剤を使用したり、胸水を抜いたりします。


胸水が一定量以上、抜けるような量がたまっている場合は、超音波をみながら、直接胸水を抜く必要があります。


胸水がたまるときには、原因となる病気があることがほとんどです。
その原因を見つけ、原因自体への治療も同時に行うことが必要になります。

胸水がたまっている量が多いと、呼吸困難を引き起こし、死に至ることもあります。


胸水による症状は、軽度であれば分かりにくいことも多いですが、早期に発見し、処置や治療を行うことが重要です。
呼吸などに異常がみられたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

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