電話 0120-56-3912(サンキューワンニャンと覚えてください。)
受付時間 平日10:00〜17:00
  1. ペット保険のFPC
  2. 犬の病気事典
  3. チョコレート中毒

チョコレート中毒

チョコレート中毒

犬のチョコレート中毒とは

人にとってチョコレートは嗜好品として好まれ、身近によくある食べ物のひとつです。

しかし、犬がチョコレートを食べると中毒を引き起こします。


チョコレートは甘い香りがするので、カバンの中や棚から引っ張り出して、誤食してしまう犬も多いです。


吸収された成分の量や中毒の程度によっては、けいれんなどの神経症状を起こすこともあり、死亡例も報告されています。


なお、さまざまなチョコレート製品の中には、マカダミアナッツを使用しているものもありますが、犬はマカダミアナッツに対しても中毒を起こす(マカダミアナッツ中毒)ので、注意しましょう。

犬のチョコレート中毒の症状

チョコレート中毒の症状は、通常チョコレートを食べてから4~12時間で現れるといわれています。

軽度のチョコレート中毒では以下のような症状が現れます。


<軽度のチョコレート中毒の症状>

・心臓の鼓動が速い
・嘔吐
・下痢
・水をよく飲む
・興奮して落ち着かない
など


さらに進行した状態では、
・過剰な興奮状態
・ぐったりする
・震える
・けいれん
・不整脈
・高熱
・低血圧または高血圧
・意識障害
など、より重篤な症状が現れます。


呼吸不全や不整脈による心機能不全などが原因で、死に至ることもあります。

犬のチョコレート中毒の原因

チョコレート中毒の原因は、チョコレートに含まれるテオブロミンとカフェインです。

テオブロミンやカフェインはメチルキサンチンという物質に分類されます。

犬は人よりもメチルキサンチンを代謝する速度が非常に遅いため、中毒になります。


これらはカカオに含まれる成分なので、ココアパウダーでも中毒が引き起こされます。


チョコレートには、ホワイトチョコレート、ミルクチョコレート、ビターチョコレート、製菓用のチョコレートなど多くの種類があります。

それぞれにより、含まれているテオブロミンとカフェインの量が異なります。

ホワイトチョコレートは、テオブロミンとカフェインの含有量が最も少ないです。
カカオの含有量が多いほど、これらの成分も多く含まれます。


また、チョコレートでなくても、カフェインを含むものやカフェインが添加されている製品の誤食・誤飲には十分に注意しましょう。


さらに、チョコレートは脂肪分も多く含まれているので、急性膵炎や消化器症状を誘発する恐れもあります。


チョコレート中毒の検査は以下のようなものが挙げられます。


<チョコレート中毒の検査>

・聴診
・血液検査
・心電図
など


チョコレートだけでなく、チョコレートの包装紙など異物になるものも食べる例もよくみられます。
胃内に異物としてとどまる、また最悪の場合は腸閉塞になることもあります。


必要であれば他の検査も行われます。

犬のチョコレート中毒の予防方法

チョコレート中毒の予防方法は、犬が食べられないように、チョコレート製品をしっかりと管理することです。


ビニール袋や箱に梱包されていても、ビニール袋や箱を破いて包装紙ごと食べてしまう例も多くみられます。

手の届かないと思っている棚やカバンの中でも、いつの間にか出して食べてしまうこともよくあります。


ロックのかかる棚、冷蔵庫の中、チャックのあるカバンなど、しっかり閉めて管理できる場所に保管しましょう。

犬がチョコレート中毒になってしまったら

チョコレート中毒の状態から解毒する治療はありません。


少しでも吸収させないこと、吸収されても体外に速やかに排泄することを目的に治療が行われます。


<チョコレート中毒の治療>

・催吐処置
・輸液療法
・活性炭の投与
など


活性炭の投与はメチルキサンチンを吸着し、消化管からの吸収を抑えることを期待して行われます。

さらに、不整脈、震えやけいれんが起きている場合は、それぞれ抗不整脈薬や抗けいれん薬が使用されます。


重症例では、チョコレートを食べてから約72時間も症状が続いた例もみられています。
そのため、数日は注意して経過を観察します。


症状は数時間してから現われ、さらに進行していくこともあります。

食べた時点で症状が出ていなくても、必ず動物病院に確認し、必要であれば診察を受けましょう。


連絡するまたは診察を受ける際は、製品名やチョコレートの種類、残りの包装紙などを把握・持参して動物病院へ連れて行きましょう。

他の中毒の病気一覧

一覧に戻る

※こちらに掲載している情報は、十分に検討・確認した内容となりますが、その正確性、安全性、有用性などについて何ら保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、弊社は一切の責任を負いかねます。コンテンツのご閲覧・ご利用等にあたっては、お客さまご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。 特に、実際にどのような治療を行うかは、ペットの状態・種類等はもちろん動物病院の方針等や獣医師の考え方等によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。