膀胱結石 - 猫の症状|犬・猫のペット保険選びならFPCのペット保険

膀胱結石

猫の膀胱結石とは

結石とは、尿中にごく小さい砂のような結晶(通常は顕微鏡でしか観察が難しい)が出てきて、それが石状に固まったものです。


尿を作り体外に排泄する経路(尿路)は、全身から血流が腎臓に集まり、腎臓で尿が作られ、尿管を通り、膀胱で一時的に貯留し、尿道を通り体外に排泄されるという順序です。

腎臓で体に不要な物質や毒になる物質を尿中に出し体外に排泄するので、尿路の正常な働きは体の状態を保つのに非常に重要な役割を担っています。


<尿路の模式図>

尿路の模式図

結石がある部位によりそれぞれ腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石といい、その部位により症状や治療が異なります。


膀胱結石の多くは膀胱内で結晶が集まり結石になったものです。

ただし、腎臓でできた結石が尿管を経て膀胱へ移動していることもあります。これが膀胱に到達する前に尿管で留まってしまうと尿管結石となり、膀胱から出て尿道で詰まってしまうと尿道結石となります。


猫の膀胱結石の症状

膀胱結石では結石が刺激になったり細菌感染が起こったりして膀胱炎となり、以下のような症状がみられることがあります。


<膀胱結石の症状>

・何回も排尿する

・排尿姿勢を何度もとる(尿はほとんど出ないか少量)

・尿量が少ない

・血尿

・トイレ以外の場所での排尿

・外陰部を気にして舐める

など


上記のような症状がみられることもありますが、膀胱結石があっても飼い主様が分かるような症状がほとんど見られないこともよくあります。


また、数mmの膀胱結石では尿道に移動してそこで詰まってしまい、尿道閉塞を起こし命に関わる緊急的な状況になることがあります。


猫の膀胱結石の原因

結石ができる原因は詳しくは分かっていませんが、体質的なものや食事内容などの要因が複合的にかかわっているものと考えられます。


膀胱結石で行われる検査は以下のようなものがあります。膀胱結石がある場合は腎臓などにも異常がないかもX線検査や超音波検査で調べられます。


<膀胱結石の検査>

・触診

  ※体を触り痛みや触感に異常がないか調べる

・尿検査

・X線検査

・超音波検査

・結石分析(手術で結石摘出後)

など


超音波検査では、膀胱結石は大量の結晶や血のかたまりがあるときは見誤ることもあり、必要な治療を行ったうえで後日再検査をして確認することがあります。細菌性膀胱炎がひどい場合などは細菌培養・感受性試験が必要であれば行われます。


猫の膀胱結石の予防方法

膀胱結石の予防方法は、尿中で結晶や結石を作り出しにくいような状態に整えることです。また、結晶や結石ができている、またはできやすい状態になっていることを早期発見し、必要であれば治療を行うことが大切になります。


膀胱結石の具体的な予防方法は以下のようなものがあります。


●飲水させる工夫

猫は気に入った場所や状態でないと水をあまり飲まないことがあります。

例えば、流れている水がいい、お風呂のお湯や水が好きなどです。


水を循環させて流水を発生させる飲水器を使う、こまめに水を変える、お風呂で水を飲めるようにしておく(好きであれば)など、猫の好みを観察し、できることがあれば工夫してみましょう。


十分な量を飲水することは十分な尿量につながり、排尿により膀胱内を洗い流すという尿の大事な働きのひとつを正常に機能させることができます。


●質の良い食事

まだ結晶尿や結石が出ていない猫では、療法食(治療用の食事)ではない質の良い食事を動物病院で紹介できることがあるので、獣医師やスタッフに相談してみてください。


●室内飼育(排泄の把握)

膀胱結石や泌尿器関係の異常に気付くのにまず必要なのが、排泄の把握をするということです。

屋外によく出て排泄の把握ができないという例も多いので、室内飼育であれば排泄状況の把握がしやすくなります。

排泄の異常が分からないと症状の発見が遅れることになり、尿道閉塞などの緊急性のある病気では特に重要になります。


●結晶尿の早期発見・早期治療

結晶尿になっているときは膀胱内で結石が形成されやすい状態になっています。

治療を行うことで結晶や結石ができにくい状態に持って行くこと、そして結晶や結石ができやすい体質であれば、そのことを定期的な検査や治療などを通して把握し、対策することができます。


それぞれの猫により対策や工夫は異なると思いますが、できることから始めていきましょう。


猫が膀胱結石になってしまったら

膀胱結石は基本的に手術で結石が摘出されます。

具体的には膀胱切開術が行われ、膀胱から結石や結晶を念入りに取り出します。


手術で摘出された結石は、結石を構成する結晶の種類を分析するため、結石分析という検査に出されます。それに基づき療法食への変更などを行い、今後再度結晶や結石ができにくいように膀胱の環境を整えます。また、細菌性膀胱炎があればその治療も行われます。


<膀胱結石の主な治療方法>

・膀胱切開術(外科的治療)

・療法食への変更

・抗生剤(細菌尿なら特に)

など


これらの治療に合わせて、飲水量増加の工夫や排泄状況の把握をしっかり行っていきます。


結石摘出後の治療に関しては、結石の成分により異なります。


代表的な成分として

・リン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)

・シュウ酸カルシウム

があります。


ストルバイト結石であった場合は、尿のpHを下げることでストルバイトを溶かす療法食に変更します。


シュウ酸カルシウムに関しては、ストルバイトと異なり療法食により結晶を溶かすことはできないので、飲水量を増やす、シュウ酸カルシウムができにくい療法食に変更するなどを行います。


結石摘出後は再度結石や結晶が出てくる場合があるので、定期的に尿検査や超音波検査などを行うことになります。


以下は治療費例のひとつです。

治療費例

治療期間:1か月
通院回数:4回、手術回数1回
合計治療費用:約17万円
一通院当たりの治療費例:1,100~6,500円(診察料、超音波検査、尿検査、内用薬)
膀胱結石の手術費用:約15万円(麻酔、術前検査、入院費、結石分析などの処置・検査・治療等すべて含む)

※2016年1月~2017年12月末までの実際にあった請求事例になります。事例の特定を避けるため、おおまかな治療費を掲載しています。
※こちらに記載してある診療費は、あくまでも例を記載したものになります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なりますので、ご留意ください。


この例ではこの後も定期的に尿検査を行っています。



膀胱結石は放っておくと、小さい結石であれば尿道閉塞の危険があり、そうなると短時間で命に関わる事態を引き起こします。

また、慢性的な細菌性膀胱炎になる可能性があり、場合によっては細菌が尿管へ上がり腎臓まで達し細菌性腎盂腎炎になることもあります。

そして細菌感染の有無にかかわらず、膀胱の粘膜を結石が物理的に傷付け刺激し、結石がある限りは続く痛みや不快感に猫が苦しむことになります。


日ごろから排泄の状態を把握しておき、異常がみられたらすぐに動物病院を受診しましょう。


他の泌尿器の病気一覧

※こちらに掲載している情報は、十分に検討・確認のうえ、獣医師の監修を受け掲載されたものではありますが、その正確性、安全性、有用性などについて何ら保証するものではありません。コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、弊社は一切の責任を負いかねます。コンテンツのご閲覧・ご利用等にあたっては、お客さまご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。
特に、実際にどのような治療を行うかは、ペットの状態・種類等はもちろん動物病院の方針等や獣医師の考え方等によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。

50%補償プラン

0〜4才の月額保険料:1,590円

5〜8才の月額保険料:2,390円

補償の対象:通院・入院・手術

70%補償プラン

0〜4才の月額保険料:1,950円

5〜8才の月額保険料:2,930円

補償の対象:通院・入院・手術