ペット保険は病気になってからでも入れる?加入条件や入れない場合の対処法を解説
この記事でわかること
ペット保険への加入を検討しているものの、「本当に必要なのか」と判断に迷っている方は少なくありません。
本記事では、ペット保険の必要性が高い方・低い方それぞれの特徴や、加入前に知っておくべき注意点をわかりやすく解説します。ご自身にとって本当に必要かどうかを見極めるための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
目次
ペット保険とは、ペットが病気やケガをした際の治療費を補償する保険です。ペットには公的健康保険が適用されないため、治療費はすべて自己負担となります。
そのため、万が一の備えとしてペット保険が検討されることが多いでしょう。実際にFPCでは、2026年4月末時点で保有契約数が20万件を突破しており、多くの飼い主の方が備えとしてペット保険を活用しています。
ただし、ペット保険に加入する必要性は家庭によって異なり、一概にはいえません。家計状況や今後のライフイベント、どこまでの治療を希望するかといった事情がそれぞれ異なるためです。
必要かどうかを判断するには、「月ごとの保険料」と「想定される治療費」を比較しながら、ご自身に合った備え方かどうかを検討することがポイントになります。以下では、治療費の目安や判断基準について詳しく解説します。
関連記事:「ペット保険をやめた理由は?解約して後悔するケースや必要・不要な方の特徴も紹介」
犬や猫の診療費は、受診する動物病院や診療内容によって異なります。
FPCペット保険では、治療費が高額になりやすいケースの参考として、保険金のお支払い例を紹介しています。たとえば「ペットほけんフィット」の70%補償プランでは、以下のような事例があります。
| 傷病・ケース | 治療費の例 | 70%補償プランで支払われる保険金の例 |
| 誤食 | 147,440円 | 103,208円 |
| 尿路結石症 | 216,450円 | 151,515円 |
| 膝蓋骨脱臼(パテラ) | 467,200円 | 327,040円 |
このように、治療内容によっては10万円を超える費用がかかるケースもあります。とくに手術や入院を伴う場合は、まとまった治療費が必要になる可能性があるため、事前に備えておくことが大切です。
日頃の健康管理に気を配っていても、予期せぬ病気やケガはどのペットにも起こりうるものです。補償対象となる治療費について保険金を受け取れるペット保険に加入しておくことで、万が一の際の自己負担を抑えやすくなります。
※出典:FPC「ペットほけんフィット」
ペット保険が必要かどうかは、家計の状況や治療に対する考え方によって異なります。ただし、一般的に「必要性が高い」といえるケースには、ある程度共通した傾向があります。
以下では、該当しやすいケースをひとつずつ解説します。
病気やケガの治療費に経済的な不安を感じている方は、ペット保険に加入する必要性が高いといえます。
ペットには人間のような公的健康保険制度が適用されないため、動物病院でかかった治療費は基本的に全額自己負担となります。
人間の場合は、公的医療保険制度によって医療費の自己負担割合が原則1〜3割に抑えられますが、ペットの場合は治療内容によって高額な費用がかかることもあります。
また、誤飲や骨折といった思わぬ事故によって治療費が発生するリスクは、年齢に関係なく存在します。実際にどのようなケースで保険金が支払われているかを知りたい方は、ペット保険のご案内ページの支払い事例も参考にしてください。
若くて健康なペットは比較的加入しやすく、保険料も抑えられる傾向にあるため、早い段階からの検討がおすすめです。
ペットに最適な治療を受けさせたいと考えている方は、ペット保険の必要性が高いといえます。近年は獣医療技術の進歩により、これまで対応が難しかった病気やケガにも治療の選択肢が広がっています。
一方で、高度な治療は費用が高額になりやすく、経済的な負担によって治療の選択肢が限られてしまう場合もあります。ペット保険に加入しておくことで、補償内容の範囲内で治療費の負担を抑えられ、経済的な理由だけで検査や治療を諦めずに済む可能性があります。
小さな異変でも早めに動物病院を受診したいと考えている方は、ペット保険への加入を検討すると良いでしょう。ペット保険に加入することで経済的な不安が軽減され、「この程度で病院に行くのは大げさかもしれない」という心理的なハードルが下がります。
その結果、早期発見・早期治療につながれば、重症化を防ぎやすくなり、ペットの身体的な負担を軽減できる可能性があります。結果として、治療費の負担を抑えられる場合もあります。
「何かおかしい」と感じたときにすぐ行動できる環境を整えるうえで、ペット保険は心強い備えといえます。
ペット保険は全員にとって必須というわけではありません。ご自身の状況や考え方によっては、加入の優先度が低いケースもあります。
以下では、ペット保険の必要性が低いと考えられる方の特徴を解説します。
十分な貯蓄があり、急な病気やケガで治療費が高額になっても家計に大きな影響なく支払える方は、ペット保険で備える必要性が低いといえるでしょう。
ただし、判断する際は現在の貯蓄額だけを基準にするのではなく、今後まとまった支出の予定があるか、予定外の出費が重なっても対応できるかといった点も合わせて考えることが望ましいです。
現時点では十分な貯蓄があっても、住宅の購入やお子さんの進学などで支出が増えると、治療費の負担が家計に影響する可能性があります。将来の家計状況まで視野に入れたうえで、ペット保険の必要性を判断することが大切です。
治療に対する考え方は家庭によって異なり、必ずしも高額な治療を前提としているわけではありません。
家計とのバランスを重視し、無理のない範囲で治療方針を決めたいと考えている場合は、高額な治療を前提に備える必要性が相対的に低くなるため、ペット保険の優先度も低くなるケースがあります。
判断の基準としては、高度な治療を希望するかどうか、また通院や入院が長期にわたった場合でも治療を継続したいかどうかという視点が挙げられます。
これらをご自身の価値観や家庭の状況に照らし合わせることで、ペット保険が本当に必要かどうかを判断しやすくなるでしょう。
ペット保険は、いざというときの治療費への備えになる一方で、加入前に確認しておくべき重要なポイントがいくつかあります。契約内容をしっかり理解しておくことで、納得して選びやすくなるでしょう。
ペット保険には、契約成立後から一定期間は補償を受けられない「待機期間」が設定されているものがあります。この待機期間中にペットが病気を発症した場合、待機期間が終了した後も保険金支払いの対象外となる場合があるため、注意が必要です。
加入を検討している方は、契約前に待機期間の有無や長さをしっかり確認しておきましょう。
関連記事:「待機期間なしのペット保険はある?補償されない期間のリスクを抑える方法も解説」
多くのペット保険では、保険料が1歳ごとや3歳ごとといった一定の年齢区分に応じて段階的に高くなる仕組みになっています。これは人間と同様に、ペットも加齢に伴って病気やケガのリスクが高まるためです。
若いうちは比較的低い保険料でも、年齢区分が上がると負担が増える場合があるため、加入前に確認しておきたいポイントのひとつです。
保険会社によって料金の上がり方は異なりますが、FPCの「ペットほけんフィット」の場合、保険料は「4歳以下」「5〜8歳」「9〜11歳」「12歳以上」の4つの年齢区分で設定されています。年齢による保険料の上昇は5歳・9歳・12歳のタイミングの3回とシンプルで、12歳以降は年齢による保険料の変動がありません。
年齢によって保険料が毎年上がり続ける仕組みではないため、長期的な費用の見通しを立てやすい点が特徴です。
詳しい補償内容や保険料については、以下のページをご確認ください。
ペット保険は、原則として加入時の健康状態をもとに審査されるため、病気になってからでは加入できない可能性があります。
加入できたとしても、特定の病気を補償対象外とする「特定疾病不担保」や、特定の部位を補償対象外とする「特定部位不担保」といった条件付きでの加入となるのが一般的です。
また、加入時には告知義務があり、ペットの健康状態や既往歴を正確に申告することが求められます。告知を正確に行わなかった場合、保険金が支払われなかったり、契約を解除されたりするリスクがあるため、注意が必要です。
「まだ若くて元気だから大丈夫」と後回しにしていると、いざ加入しようとしたときに希望どおりの条件で加入できない状況になりかねません。健康なうちに、早めに検討することが大切です。
関連記事:「猫のペット保険は病気になってからでも入れる?条件や持病がある場合の選び方を解説」
ペット保険は、契約している補償割合(50%や70%など)に応じて治療費の一部が補償される仕組みです。
ただし、多くの商品では1日あたりの支払限度額や年間の限度日数(回数)などが定められています。そのため、補償割合の範囲内であっても、かかった治療費の全額が補償されるとは限りません。
また、通院・入院・手術ごとに支払限度額が設定されている商品や、年間支払限度額が設定されている商品など、補償内容は商品によって異なります。
加入前には、補償割合だけでなく、こうした支払限度額や限度日数(回数)の条件もあわせて確認することが重要です。
関連記事:「ペット保険選びのポイント。利用限度額ってなに?」
FPCの「ペットほけんフィット」は、通院・入院・手術ごとの支払回数や1日(回)あたりの支払金額に制限がないペット保険です。診療区分を気にすることなく、年間支払限度額の範囲内で何度でも請求できるため、治療が長期化した場合でも利用いただけます。
また、免責金額がないため、少額の治療費であっても請求が可能です。さらに、保険期間の開始後に病気やケガが補償されない待機期間もないため、補償開始後から利用しやすい点も特徴です※1。
保険料の設計もシンプルで、年齢による保険料の上昇は3回のみです。12歳以降は年齢による保険料の引き上げがないため、長期的な費用の見通しを立てやすいのも特徴です。継続時の年齢上限がないため、高齢のペットであっても継続していただけます。
また、FPCの新規契約者は20代から70代まで幅広く、男女比は男性40%・女性60%となっています。幅広い世代・性別の飼い主の方にご利用いただいています※2。
ペットほけんフィットの補償内容や保険料、加入条件などの詳細については、以下のページでご確認いただけます。
※1保険開始日は当社の保険料受領日から起算して20日後となります。
※2 集計期間:2025/2~2026/2までの新規契約者
ペット保険が必要かどうかは、ペットの種類や年齢、飼い主の経済状況など、さまざまな要素によって異なります。
大切なのは、「万が一のときに備えられるか」という視点で、ご自身の状況を客観的に考えることです。ペット保険への加入を迷っている方は、ここで紹介した情報をもとに、ご自身とペットにとって納得できる備え方を検討してください。
■監修者情報
平松 育子 (ひらまつ いくこ)
山口大学農学部獣医学科卒業。
山口県内の動物病院で代診を務めたのち、2006年ふくふく動物病院を開業、2023年同病院を譲渡し、現在はペテモ動物病院の院長としておもに犬や猫の診療を行う。ペットの記事執筆や監修を行うアイビー・ペットライティングの代表も務める。