よく体をかく
- 症状の傾向
- 皮膚を引っ掻くほど掻いたり、床に体をこすり付けるなど、異常に痒がるときは、まず発疹やフケ、肌の乾燥がないか肌の状態を確認します。マダニやノミなどの寄生による感染のほか、膿皮症・マラセチア症・疥癬などの細菌やカビが痒みの原因になっている可能性があります。アレルゲンとなる物質を吸い込んだり、体に吸収したことでアレルギー反応を起すアトピー性皮膚炎も考えられます。内臓疾患など病気が原因の痒みもあります。内分泌疾患などの自己免疫疾患や腫瘍などによる栄養失調状態も痒みの原因になります。
- 発見方法・対策
- ノミやマダニなど寄生虫が原因の場合は、スポット剤や内服薬などを使って駆除します。また、アレルギーが原因の場合は食事の原料や花粉など何がアレルゲンになっているかを特定し、生活の中からできるだけ排除します。シャンプーなどが原因となって痒みが起こる場合もあるので、アレルギー反応の少ないシャンプーを選びます。洗いすぎも肌の乾燥の原因となるので注意が必要です。痒みは犬にとって非常にストレスで、原因も様々あり、治療に時間がかかる場合があります。早めに原因を特定することが重要です。