皮膚の良性腫瘍 - 犬の症状|犬・猫のペット保険選びならFPCのペット保険

皮膚の良性腫瘍

犬の皮膚の良性腫瘍とは

腫瘍(しゅよう)とはできもののことで、細胞が異常増殖を起こしたものです。

良性の腫瘍とは進行速度が比較的ゆるやかで、転移などを起こさず、全身に悪影響を与えることのない腫瘍のことをいいます。

悪性の腫瘍は一般的に「がん」などと呼ばれます。


皮膚の良性腫瘍では、下のように

・乳頭腫

・皮脂腺過形成/上皮腫

・皮内角化上皮腫(ケラトアカントーマ)

などが挙げられます。


また、腫瘍ではないですが腫瘍のように見える腫瘤(しゅりゅう:こぶ)を作る皮膚のう胞もあります。


ちなみに、皮膚の悪性腫瘍は以下のようなものがあります。

・肥満細胞腫

扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)

悪性黒色腫(メラノーマ)

線維肉腫

腺癌

・皮膚リンパ腫

など


ここでは、上記に挙げた3つの皮膚の良性腫瘍と、腫瘍のように見える皮膚のう胞について説明します。


犬の皮膚の良性腫瘍の症状

<乳頭腫>

乳頭腫(にゅうとうしゅ)は小さな亀裂が集まっているようなカリフラワー状に増殖します。

傷が付くなどして出血することもあります。


若齢犬に発生するものと老齢犬に発生するものがあり、複数個発生することもよくあります。


若齢犬に発生するものはウイルスが関与しており、頭部、まぶた、四肢(足)、口腔(口唇)などでよくみられます。

これは犬へと伝染しますが、数カ月でなくなっていきます。

口腔の乳頭腫に関連するものは扁平上皮癌に進行する可能性があるとの報告もあります。


老齢犬に発生する乳頭腫ではウイルスの関与はなく、頭部、まぶた、四肢(足)、生殖器などに多くみられます。


<皮脂腺過形成/上皮腫>

皮脂腺腫瘍(ひしせんしゅよう)は犬でよくみられ、その中でも皮脂腺過形成(ひしせんんかけいせい)と皮脂腺上皮腫(ひしせんじょうひしゅ)が多くを占めます。

ほとんどが1㎝未満のいぼやカリフラワー状になったもので、比較的高齢の犬にみられます。


皮脂腺過形成とは、成熟した皮脂腺が集まったもので、体のどこにでもできますが四肢(足)や体幹、まぶたによくみられ、複数個できることもあります。


皮脂腺上皮腫は主に頭部、とくにまぶたにできます。


皮脂腺腫瘍が発生しやすい犬種は下のようなものがあります。

・ミニチュア・シュナウザー

・ビーグル

・プードル

・コッカー・スパニエル

・シー・ズー

・ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

・ダックスフンド

・シベリアン・ハスキー

など


<皮内角化上皮腫(ケラトアカントーマ)>

皮内角化上皮腫(ケラトアカントーマ)は、表皮表層から発生する良性腫瘍です。


あらゆる犬種でできますが、若齢の雄でできやすいといわれています。


腫瘍の表面には穴があり、こすれたり自分で傷つけたりして、出血や傷がえぐれた状態である潰瘍(かいよう)がみられることもあります。

腫瘍の中には手で押し出すと、しばしば練り歯磨きのような角質を含んだ物質が含まれています。


<皮膚のう胞>

皮膚のう胞は腫瘍ではないですが、見た目が腫瘍と似ています。


灰色から褐色、または淡い黄色の練り歯磨きのような角質を含んだ物質が袋(カプセル)の中に含まれている状態です。

体のあらゆる部分にみられ、複数発生することもよくあります。


自分でかいたりこすれたりしたときに、傷が付いてまたは大きくなりすぎて、破裂します。

のう胞が大きいほど破裂したときに痛みや炎症、感染がひどくなります。



犬の皮膚の良性腫瘍の原因

若齢犬での乳頭腫はウイルスによるものといわれていますが、詳しい仕組みは不明です。


皮膚のう胞の一部で遺伝の関連が考えられるものもあります

しかし、それ以外の皮膚のう胞やそのほかの皮脂腺過形成/上皮腫、皮内角化上皮腫(ケラトアカントーマ)の原因は解明されていません。


皮膚の良性腫瘍ができたときの検査は以下の通りです。


<皮膚の良性腫瘍の検査>

・穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん:FNA)
・生検
・病理組織検査
など

※穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん:FNA)とは、注射を刺し吸引して採れた細胞や内容物を顕微鏡で観察する検査

ただ、外観で良性腫瘍の可能性が高いものは経過観察をする場合も多々あります。


犬の皮膚の良性腫瘍の予防方法

皮膚の良性腫瘍のはっきりとした予防方法はありません。


定期的に全身をチェックし、しこりなどができていないかを確認することが大切です。

さらに、いつ、どの部位で発見したか、最初の大きさはどのぐらいだったか、その後大きくなるかなどを注意して観察しましょう。

そして、しこりを見つけたら早めに動物病院で診てもらいましょう。


犬が皮膚の良性腫瘍になってしまったら

皮膚の良性腫瘍の基本的な治療は外科的切除です。


破裂や出血などしていなくても、その危険性が高い場合は外科的切除が選択されます。

切除後の再発率も高くないですが、中には切除後に他の部位に発生することもあります。


皮膚の良性腫瘍は、腫瘍やその周りに出血や潰瘍(えぐれた状態)、破裂、感染などがあったり、大きくなったりしなければ、具体的な治療は行わず、経過観察することもあります。


以下は皮膚のう胞で外科的切除を行った治療費例です。術前の血液検査は行われていません。

治療費例

治療期間:2週間
通院回数:2回、手術回数1回(外科的切除)
合計治療費用:約6万5千円
一通院当たりの治療費例:約2,000円(診察料、消毒処置、抜糸)
手術費用:約6万円(診察料、麻酔、病理組織検査、内服などを含む)

※2016年1月~2017年12月末までの実際にあった請求事例になります。事例の特定を避けるため、おおまかな治療費を掲載しています。
※こちらに記載してある診療費は、あくまでも例を記載したものになります。実際の診療内容・治療費等は、症状や動物病院によって異なりますので、ご留意ください。



皮膚の良性腫瘍の外科的手術は、避妊・去勢手術や他の手術と合わせて行われることも多く、その場合は費用も高くなる傾向にあります。


定期的に体を触り、毛をかきわけるなどしてしこりなどの異常がないかを確認することが重要になります。

発見したら、発見した時期、部位、大きさ、その後の経過をしっかりと把握し、早めに動物病院に連れて行きましょう。


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特に、実際にどのような治療を行うかは、ペットの状態・種類等はもちろん動物病院の方針等や獣医師の考え方等によっても異なりますので、あくまで参考情報としてご利用ください。

50%補償プラン

0〜4才の月額保険料:1,590円

5〜8才の月額保険料:2,390円

補償の対象:通院・入院・手術

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0〜4才の月額保険料:1,950円

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補償の対象:通院・入院・手術